第3世代iPadと比較してみると、単に相似形で縮小したのではなく、持ちやすさのためにポートレートモードにおける左右のフレーム部分を細くしているため、やや縦長のフォルムになっていることが分かる（それぞれのデバイスの下になっている赤と黒の部分は、それぞれのケース）。（クリックで拡大）

背面は、自前の3G仕様のiPadとWi-Fi仕様のiPad miniなので、セルラーアンテナの樹脂カバーの有無などの違いはあるが、iPad miniもLTE仕様ならば上部に同様の樹脂カバーが付く。ブラックモデルの背面は指紋が目立ちやすい。（クリックで拡大）

両者を重ねたところ。純正のスマートカバーの折り線の数も、iPadの3本からiPad miniでは2本へと減っている。（クリックで拡大）

実は本体サイズに合わせてホームボタンもわずかに小さくなっている（上がiPad mini）。筐体が小さくなっても指のサイズは変わらないわけだが、ここまでデザインのバランスにこだわるのも、アップルらしいところ。（クリックで拡大）

エッジ部分の処理（Rの取り方）は、かなり変更されており、iPad miniのほうがより切り立った状態になっている。内部の容積をできるだけ確保するためと思われる。（クリックで拡大）

iPadの内蔵スピーカーはモノラルだがiPad miniはステレオ化されている。そのため、スピーカーグリルの位置と数が変更された。個人的にこの変更は、多分にマーケティング的なものであると感じている。（クリックで拡大）

iPad miniではボリューム調整スイッチが＋とーで独立したものとなり、サイレントモード／画面回転のオン・オフスイッチや電源／スリープスイッチもサイズが小さくなっている。ボリュームスイッチは、iPhoneでも3GSから4へモデルチェンジした際に2つの独立ボタンとなったが、一体化したシーソータイプのほうが使い勝手が良いように思う。（クリックで拡大）

iPad miniでは、スマートカバーの取り付け部分のディテールも異なっている。iPadの取り付け部分は金属製だが、iPad miniの方はカバー表面と同じソフトな素材で覆われ、ヒンジ機構もない。コストダウンや、iPadよりも傷つきやすい筐体表面に不用意に当たってもダメージを与えにくくする狙いがあるものと考えられる。（クリックで拡大）

スマートカバーをスタンドとして利用した場合、iPadとiPad miniではやや角度が異なる。本来、iPad miniの角度のほうが画面が見やすく感じられるが、重心位置の関係でiPadではあまり後方に倒れないようにしているようだ。（クリックで拡大）

i三角の底辺部分が二重になってしっかり留まるiPadのスマートカバーに対し、iPad miniでは辺でしか接しないため、少し力が加わると三角形が変形して不安定になることがある。（クリックで拡大）

なお、余談だが、写真に写っている赤いiPad用のケースは、韓国のテイラー社製の「スマートスタンドスリーブ」と呼ばれる製品だ。口の部分にマグネットが仕込まれており、折り方によって２段階の角度を選べるiPadスタンドになる。なかなか面白いコンセプトで、今ではいくつかの派生アイデア製品が他社から発売されている。

ちなみに、iPad用の赤いキャリングケースは韓国テイラー社製の「スマートスタンドスリーブ」で、折り込むとこのようなスタンドになる。同様のアイデアは、現在、数社が打ち出しているが、その元祖的存在がレッドドット賞も受賞したこの製品だ。（クリックで拡大）

さらに折り込むと、タイピングに適した角度で利用することができる。（クリックで拡大）