すっきりと整理されたインターフェース(クリックで拡大)
グラフィック領域にシースルーで表示関連のツールーバーがまとめられている(クリックで拡大)
隠されたメニューバーとあたらしいCommandManagerタブ(クリックで拡大)
必要な時に現れるコンテキストツールバー(クリックで拡大)
強化されたRealView Graphicsでよりリアリティのある表現が可能(クリックで拡大)
強化されたFilletExpertによるコーナー処理の選択(クリックで拡大)
ダイレクトにフィーチャーを編集するInstant3D機能(クリックで拡大) |
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SolidWorks 2008ではようやくWindows Vistaに正式に対応したことと、インターフェイスに大幅な変更が加えられたことが大きなポイントになる。
SolidWorks 2008を起動すると、今までのほとんどのWindowsアプリケーションにはあった「メニュー」がなくなっていることに気づく。まるでMicrosoft Office 2007シリーズみたいにスッキリしてしまっているのだ。しかし実際にメニューがなくなったのではなく、メニューが必要なときに画面左上の「SolidWorks」とある箇所にマウスを近づけると、メニューが現れる仕組みになっている。
モデリング時に、フィーチャー、サーフェス、スケッチのうちどれを挿入するのかを選んでおけば、それに必要と思われるツールバーに切り替える「Command Manager」は、以前とは異なり、タブ式に変わっている。これは、より多くのツールを表示させるためにスペースを確保しながら、フィーチャーやスケッチ、サーフェスだけでなく、「評価」「Dim expert」や「PhotoWorks」などの拡張ツールまで網羅するのが目的と思われる。
また、グラフィック領域内の上部には、今まで他のツールバーと同様に扱われていた表示関連のツールバーが、半透明に表示されている。そういった工夫の効果で、それぞれの機能ごとにツールバーの量は多く表示されるが、無駄がないので、作業領域は広く確保されている。
その他のインターフェイス関連では、FeatureManagerのフィーチャーを編集する際に、フィーチャー上で右クリックして表示させていたコンテキストメニューも、フィーチャー上で1回クリックするだけで、必要なコマンドがツールバーとして現れる「コンテキストツールバー」も追加されている。また、キーボードの「S」を押せば、いつでもマウスカーソルのあるところに現れる、「ショートカットツールバー」もありがたい機能である。その他にも、より見やすく、より手早く、よりわかりやすくといった配慮が随所に見られるインターフェイスの進化が非常に印象的である。
SolidWorks 2008では新しい機能というより、2007での機能をさらに進化させた形の内容が目立つ。例えば、モデリングしている部品の材料の質感を再現する「RealView Graphics」機能は、材料だけの表現ではなく、周りの環境や床の材質、反射までも表現する凝り具合である。また、「PhotoWorks」の材料もリアルタイムで表示できるようになっている。
モデリング機能での強化された点では、モデリングフィーチャーの数値を編集するのではなく、直接マウスドラッグで修正する「Instant 3D」機能や、フィレットのコーナー処理の方法を修正できる、強化された「Fillet Expert」などがあり、期待できる内容である。
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