画像1:吉岡氏によるイメージのためのスケッチ(クリックで拡大)
画像2:上記スケッチによる実際の店舗デザイン(クリックで拡大)
画像3:同じく実際の店舗デザイン(クリックで拡大)
写真:Koji Fujii (Nacasa & Partners Inc.)
|
|
私のスケッチ
このコラムでは毎回第一線のプロダクトデザイナーの方々に、製品化されたモノの初期のスケッチを披露していただきます。デザイナーは何を骨子とし、それはどのように製品に投影されていったのでしょう。
一瞬として同じ表情が存在することのない、自然界に存在する草木や花の持つ美しくも不思議な原理を取り入れたこのデザインは、2007年にニューヨークで発表した、約3万枚のティッシュで空間全体を覆い尽くすインスタレーションがアイデアの源泉となっています。
個性あるデザイナーらと数多くのプロジェクトを打ち出しているカンペールとの仕事だからこそ、「カンペールらしさ」と「自分らしさ」が融合したオリジナリティー溢れるデザインをすることに想いを巡らせました。
ティッシュのインスタレーションをさらに発展させ、カンペールのコーポレイトカラーである赤を基調にした、花々が壁一面に咲き誇ります。2008年に発表した椅子「Bouquet」と共通する世界観を持った、見る人に高揚感をもたらすデザインとなったのではないでしょうか。
デザインするときは、まず最初に頭の中で完成の詳細まで考えます。わたしのスケッチは図面補助やアイデアのためではなく、イメージのために描きます。
|