画像1:「井伊直弼」のスケッチ(クリックで拡大)
画像2:「井伊直弼」の完成品(クリックで拡大)
画像3:「髷貯金箱」のスケッチ (クリックで拡大)
画像4:「髷貯金箱」の完成品 (クリックで拡大)
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私のスケッチ
このコラムでは毎回第一線のプロダクトデザイナーの方々に、製品化されたモノの初期のスケッチを披露していただきます。デザイナーは何を骨子とし、それはどのように製品に投影されていったのでしょう。
2008年のDESIGN TIDEで発表した、DEROLL Commissions Series 2:日本史展 http://vimeo.com/2352832 に出品した「井伊直弼」と「髷貯金箱」のスケッチを紹介いたします。
●井伊直弼
この「井伊直弼」のスケッチは最初に描いたもので、後にも先にもこのスケッチしかありません(画像1)。天地3センチくらいの小さなスケッチです。スケッチというものは常に、最初に描いたものがもっとも生き生きしているものです。それをそのままプロダクトにしてみようと考えました。何回も描いたり、原寸で線を吟味する方法では、このあっけらかんとしたゆるい輪郭は生まれません。
当初は、プロトタイプ1点のみの制作でしたが、パリの老舗「ギャラリー・ダウンタウン」の買い上げが決定し12枚のリミテッドエディションとして全世界に向けて販売されています(画像2)。その他に「長谷川平蔵」や「紫式部」、「上杉鷹山」も。 http://vimeo.com/9097583
●髷貯金箱
同じく日本史展で発表した「髷貯金箱」のスケッチです(画像3)。原寸のラインドローイングを検討した直後に描いた、1/10スケールの最終スケッチです。このスケッチは大まかな寸法取りをしたり、ディテールイメージをつかむためのものです。日本史展のディレクターである岡田栄造氏へのプレゼンも、このスケッチで行いました。
完成した幅1.6mの髷貯金箱を富士山まで運び撮影(画像4)。写真は宮原夢画さんです。
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