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●第23回:カシオ「EXILIM G」
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●第13回:日本HP「HP 2133 Mini-Note PC」
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●第12回:ウィルコム「WILLCOM D4」
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シャープ
話せば分かるロボット家電
シャープ「COCOROBO」

シャープがいよいよ円盤型ロボット掃除機市場に参入した。すでに海外製品が人気を博している市場だが、長年掃除機を投入してきたメーカーとして、日本国内のニーズに最適化した製品を開発した。その名は「COCOROBO」。これはシャープのロボット家電全体の総称となるが、その第一弾として、ロボット掃除機のリリースとなった。
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話を聞いたシャープ健康・環境システム事業本部商品企画主事の安田一則氏
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同商品企画担当の箭竹麻美氏
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基本機能を搭載した「RX-V80」(クリックで拡大)
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ボイスコミュニケーション、スマートフォン連携、カメラ、LEDライト、USBポートなどをフル装備した上位機種の「RX-V100」(クリックで拡大)
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COCOROBOの走行デモ(クリックで拡大)
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COCOROBOの前面(クリックで拡大)
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COCOROBOの裏面。両側のサイドブラシが中央の回転ブラシにゴミを集める(クリックで拡大)

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ゴミ捨ての楽な着脱ダストカップ(クリックで拡大)

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●こころを持ったロボット家電「COCOROBO」

−−まず開発経緯についてですが、COCOROBOの開発はいつ頃から着手されていたのですか。

安田:ロボット掃除機に関しましては、10年くらい前から社内で研究開発を行っていました。ただ、実際に今回の商品として具体的な製品開発を開始したのは、昨年です。

箭竹:2011年2月に企画が立ち上がりました。

−−早いですね。実際の製品化まで1年数ヶ月で発表ですか。

箭竹:スピード感としてはかなり早いですね。

−−iRobot社のルンバが徐々に市場で成長してきており、今後期待できる市場というご判断でしょうか。

箭竹:市場としてはそうですね。自動で動く掃除機が受けているということで、ロボット掃除機の需要は2011年度でだいたい18万台くらい、2012年度で25万台くらいの市場になるだろうと当社ではみています。

安田:ロボット掃除機は国内の掃除機市場の中で現在5%くらいのシェアなのですが、今後はもっと伸びてくるかもしれません。

−−先行するルンバやサムソン製品に続いての参入ですね。シャープでは製品の独自性、差別化という観点から人工知能やスマートフォンとの連携機能など、ユーザーにとっての新しい商品価値を企画の段階で考えられたわけですか。

安田:そうです。これまでの製品は海外からの国内参入ということで、いくつかの課題点も見えています。シャープは掃除機を国内で作っているメーカーですので、日本メーカーのノウハウと、見えてきた課題点を掛け合わせて、改善できるところはしていきたいということです。

例えば、現行製品のユーザーの満足度、不満足度ですが、満足点に関しては「一生懸命掃除している姿がかわいい」という意見が多く、一方で「手入れ」「壁や家具に当たりながら掃除するのが気になる」「バッテリーの交換」というところが不満点として挙がっています。

さらに、日本の住居の特色としてフローリング、畳、ラグマットなどがあります。特に現在はフローリングが多いですね。日本は靴を脱ぐという文化ですので、海外製品とは元々狙っているゴミが違うんです。日本は繊維系のごみや埃が多いのですが、海外では靴を脱がないので土や砂が多い。そういう点が日本の住居環境とミスマッチしているのではないかという点があります。その辺りを踏まえて、かわいい玩具やペットのような感覚と、日本の住環境に最適化することを着眼点として開発しました。

それともう1つ、別の視点がありまして、特に今のライフスタイルは「単身・共働き・高齢」が増えてきています。それらに共通するキーワードとして「安心・安全」を挙げています。

−−開発コンセプトは「単身・共働き・高齢」と「安心・安全」ですか。

安田:特に、単身者と高齢者はロボット掃除機の2大購入者層だと思っています。ロボット掃除機ユーザーのニーズとしては、共働きのため掃除する時間も限られる家庭や、高齢で腰を曲げることが大変なため掃除機をかけられない…こういった時間的・肉体的なサポートがあるのですが、共通しているのは「安心・安全」がより求められているということです。

本来のロボット掃除機による家事の低減・代行という機能に、安心・安全を加える。そういった部分を弊社では「こころ」によって実現しようということです。自走して自ら反応して成長する。それがシャープのロボット家電の「こころ」を持った「COCOROBO」というコンセプトになっています。

−−なるほど「COCOROBO」というのは掃除機に限ったネーミングではなく、将来登場するかもしれない、他の家電製品も含めたブランドのコンセプトなのですね。

安田:そうです。COCOROBOは、もしかしたらテレビ、オーディオ、電話でもあるかもしれません。自分で動いて、人に寄り添ってくるという「こころ」を実現するのであれば、掃除機に限りません。第一弾としてまず掃除機能を搭載したロボット家電を開発したということです。

その「こころ」を表現する方法として、COCOROBOは、3段階に変化する「気分」を持っています。これはゴミ捨ての回数、電池残量などユーザーの使用状況によって気分が変化し、さまざまな返事やダンス、LED発光パターンで表現するというものです。

また、COCOROBOに話しかけることで操作が可能です。もちろんリモコンや本体操作もできますが、こういった音声コマンドでも気分に応じた反応をしてくれます。さらに操作だけでなく、簡単な挨拶のコミュニケーションも楽しめます。言葉は日本語、英語、中国語。日本語は関西弁も対応しています。

−−掃除をさせるためのコマンドは、あらかじめ設定されている言葉を選択するのですか。

安田:そうです。何百語も覚えられませんので、限られた36語で。リモコンで行える機能のほぼすべては言葉でもできます。

−−事前に声紋などの認識が必要なのでしょうか。

安田:どんな方の声でも認識できる作りになっています。

−−では、梱包を開けて初めて使うときから、話しかければ掃除をはじめてくれるわけですね。

安田:極端なアクセントをつけたりしなければ、言葉通りに動きます。

−−関西弁を喋るとありましたが、音声コマンドの方も関西弁でも大丈夫なのですか。

箭竹:イントネーションは大丈夫です。ただ、子音が変わってしまうと認識できません。語尾に「〜やねん」とかついてしまうと駄目なんですよ(笑)。

−−日本語と英語と中国語ということは、市場的にはワールドワイドをみているということですよね。

安田:そうですね。でも日本国内でも英語と中国語を用意しておけば市場が広がると思っています。この商品自体はそのままそっくり海外にはまだ持っていけませんので、海外で発売する場合には安全規格などに対応する必要があります。

●スマートフォンで広がるCOCOROBOの活用方法

−−COCOROBOの特徴として気になるのがスマートフォンとの連携ですが、これはどんなことができるのでしょうか。

安田:COCOROBO本体にカメラをつけておりまして、そのカメラで捉えた映像をスマートフォンで見ながら操作をしたり、4枚の静止画を撮影して家の中を観察することができます。また「ごめんね」や「愛してるよ」などのメッセージを読み上げさせて、例えば奥さんにメッセージを伝えたりすることができます。クラウドとのサービス連携として今後はこういったことを生活家電は取り込んでいかなくてはいけないと思います。

−−外出先や仕事場からスマホを使って掃除を開始させることはできるのですか。

安田:今は外出先からはカメラ機能だけの操作になっています。

−−外出先から掃除機能をONにすると何か問題があるのでしょうか。

安田:もちろん外からコントロールというのは将来のバージョンアップでは検討できますが、無人の家庭内で勝手に動かすことで生じるトラブルの可能性は無視できません。家の中に人がいれば、スマートフォンを使って操縦の指示を出したり、予約を入れたりすることはできます。

−−それは家庭内のWi-Fi回線でということですね。

安田:そうです。ですので外からのオペレーションも技術的には実現できるものと考えております。

−−スマートフォンから自宅内の写真を撮る場合はどういう経路でコマンドを送るのですか。

安田:専用のサーバーを立てておりまして、そこに対してスマートフォンから指示を出します。COCOROBOも家の無線LANを介してインターネット交信でサーバーを見ていますので、その指示を受信した段階で写真を撮ってサーバーに撮影データをアップ、それをスマートフォンで見るという流れになります。

−−なるほど、スマートフォンのアプリケーションは一度シャープの専用サーバーに行くのですね。

安田:そうです。Webアプリのような感じになります。

−−家の中の写真を4点外から見られることのメリットというのは何でしょうか。汚れの確認などですか。

安田:これは、弊社の中で商品を出す前に調査をしたのですが、ペットユーザー向けですね。ペットを飼ってらっしゃるお客様が意外とロボット掃除機をお求めになられているんです。ペットユーザーは留守番しているペットが気になって様子が知りたくなります。ペットユーザーさんは、ターゲットとしては大きいかなと思っています。

また、今回は2モデル発売しておりまして、ここまでに申し上げましたすべての機能が搭載されている「RX-V100」と、カメラ機能などがないタイプの「RX-V80」があります。上位モデルのRX-V100にはUSBポートを装備しておりまして、ここから今後音声の差し替え、ソフトウェアの更新などを行うことで、本体機能を成長させていくような準備をしています。

−−パソコンからダウンロードした更新ファイルをつないでということですね。

安田:そうです。USBメモリにインストールして、それを差し込んで書き換えていただく形です。

●気になる掃除機能と走行パターン

−−ルンバの場合ですが、走行パターンの基準がよく分からない。COCOROBOは、どういう走行パターンで掃除をしていくのでしょうか。

箭竹:基本的には電池が満タンの状態で約1時間、ランダムな走行をして、充電残量が20%未満になったら充電台に戻ってきます。狭い椅子の間などは走行経路を変えて脱出できる人工知能を持っています。

安田:走行アルゴリズムはプログラミングされています。他社製品は障害物に当たって位置を認識し当たった周囲から掃除をしていく。まんべんなく掃除はできますが、非効率な面もあります。COCOROBOは1箇所にまとわりつくのではなく、効率的にまんべんなく掃除をします。

−−ランダムな走行パターンは、同じ場所を右からも左からも掃除するので、よりきれいになるのは分かるのですが、逆に掃除漏れがないかが気になります。

安田:COCOROBOは通った場所を記憶して、家の間取りをマッピングしているわけではありません。何かに当たったとき、それが障害物だと分かれば適切なタイミングで別の場所を掃除するアルゴリズムです。
−−例えばルンバは、一度ぶつかると2回目以降は同じところにぶつかりません。COCOROBOの場合は、家具の位置も含めた部屋のカタチを認識しているわけではないのですね。

安田: COCOROBOの前方3カ所には障害物検知用の超音波センサーをつけています。しかしこれらは、検知した家具の位置や部屋のカタチを記憶するためのものではありません。これはイルカが超音波を使って魚を認識するというのと同じで、他社さんの多くは赤外線なんです。赤外線は光ですので、透明なガラス、黒っぽい家具などは光を通したり吸収して認識しづらい部分があります。一方超音波は色や透明感は関係ありませんのである程度の平面があって跳ね返ってくれば検出できるということで、より多彩な住環境でも検出しやすいという特長を有しています。

ただ、どうしても細いものは超音波が跳ね返らなくて当たってしまう場合があるので、バンパーをつけています。家の中をランダムに動き回るけれども、家具を傷つけずに動けるところが特徴となっています。階段や段差も3箇所で検出していますので、落下を回避することができます。

−−ユーザーとして気になるのは、動作音や吸じん力、バッテリーですね。

安田:掃除機として当然求められるのが吸じん力ですが、今回新たに「高速回転ターボファン」を開発しました。ブラシでかき込むまでは他社さんと同じですが、そこから強力な吸じんでしっかり吸い込む仕組みを強みとしています。またダストボックスには通常の掃除機にも搭載されている「HEPAクリーンフィルター」を搭載していまして、0.3μm以上の埃を99.9%キャッチして排気もきれいです。さらにそのきれいな排気に当社独自のプラズマクラスターイオンを乗せて、掃除をしながら部屋の空間にイオンをまいていきます。掃除をせずにその場でプラズマクラスターだけを出すという機能もあります。

−−吸引して、排気をきれいにするという効果的な掃除機能というのは他社にはない機能ですね。家電メーカーのこだわりを感じます。

安田:そしてこれも他社さんとは違うところなのですが、溜まったゴミは上から取り出せるダストボックス形式なので、ごみこぼれが少なく、、フィルターまで水洗いができます。

バッテリーに関してですが、COCOROBOは掃除が終わると自動でドックに戻るのですが、バッテリーの残量が20%未満になっても、自動で戻って充電を開始します。バッテリーは他社さんの場合、年に1回くらいの交換になるのですが、当社ではリチウムイオン電池を使っていますので、約1,200回の使用が可能です。毎日使っていただくと約3年ですので電池交換の費用のメリットもあります。動作音についてですが、音の明確な基準というのは国内ではないのですが、社内で比較したところ、他社製品よりは少し静かな結果が出ています。

箭竹:吸引力も同じで、社内で計ったところ、他社製品より2〜3倍の吸じん力があります。

安田:まだロボットクリーナーに関する明確な統一規格がないので公平な評価というのはできないんです。

−−COCOROBOが掃除を終了するときは、先ほどの充電が20%未満になったら戻るとおっしゃっていましたが、狭い部屋など、50%しか使っていなくても、センサーなどできれいになったら終了と判断するんですか。

安田:モードがありまして、自動で掃除モードの場合はバッテリーが20%未満になるまで掃除をします。それ以外に「スポット」という、お部屋のサイズに合わせて直径1メートルから4mの範囲を自由に選べて、その範囲内だけの掃除が可能です。起点から円を広げながら回って、もう一回縮んで終わるといった走行パターンです。

−−スポット機能は便利ですね。

安田:あとは「壁際」というのがあります。どうしても日本の埃のゴミ質は壁際にたまりやすいので、壁を認識して壁際に沿って動いていきます。

−−部屋から部屋へ廊下を通じて入っていくことはできますか。

安田:ドアが開いていればできます。段差は15ミリまで乗り越えることができます。

●「COCOROBO」開発の現場

−−製品化する上での苦労点や注意点をお伺いしたいのですが、先行する機能を搭載されて、掃除機としての実力も充実していますが、製品化までの製造上の苦労はありましたか。

箭竹:ソフトウェアの開発メンバーに企画内容を伝えるときはたいへんでした。こころを持ったロボット家電ということで、動き方やLEDの光り方、何をしゃべるかという3つの大きなポイントを中心にソフトグループに伝えるのですが、動作イメージは言葉では伝えにくいんです。

例えば「ダンシングという動きをするのですが、嬉しいときは踊っているような仕草をします」と言葉で説明しても、開発メンバーは、左に何度、右に何度、何秒間回転するのかという風に聞いてくるんです。こちらも実際の動作を何パターンか見ないと判断できないので、密なやりとりが必要になります。

また、「おはよう」という呼び掛けに対して50種類くらいの反応をするので、その反応が全部合っているかのチェックも大変でした。

ユーザー目線でどう思われるかというところまでの流れが一番時間が掛かったところです。あとは、スマートフォンのクラウド連携の開発期間が短かったので、技術は詰め詰めでやっていました。

安田:最初に開発期間は1年くらいと言いましたが、実際の音声認識やスマートフォンのクラウド連携の開発期間は約半年くらいなんですよ。

ダストボックスがいっぱいになると「苦しいよ」と言ったり、エラーが起きたら自分の状態を説明するといった機能はすでにできていたのですが、そこから音声認識で会話したり、スマートフォンとクラウドを使った撮影機能まで、もう一歩踏み込んだのが残りの約半年です。短い開発期間の中で、商品化までは苦労しました。

−−音声認識はクラウドまで行って処理しているのですか。それともローカルですか。

安田:ローカルです。いずれはクラウドに持っていきたいと思っていますが、クラウドとのやり取りや認識速度に時間が掛かるようですとユーザーは嫌になってしまいますからね。

−−デザインコンセプトについてですが、ロボット家電ということで、もっと尖ったデザインもあったと思ったのですけれども、このデザインに落ち着いたのはどんな経緯があったのでしょうか。

箭竹:今回はなにより清潔感を重視しています。色の見え方、白は白でも昔もののようなのっぺりとした色になってしまうと、最新のロボットっぽくないので、逆にシンプルさと清潔感を保ちつつ、その2つを殺さないように全体のバランスを見た上で、この色に落ち着きました。

安田:本体には塗装をしています。当然、コストが上がっていくのですけれども、ロボット家電は「ペット」という感覚もあるので、大事にしてほしい。高級感を出したいという点と、愛着を持ってほしいという想いを込めています。

−−ペット的な発想ということもありましたけれども、例えばカラーリングで赤やピンクなどにするということは考えなかったのですか。

箭竹:3色ラインナップの案もあったのですけれど、今後iPhone用ケースのような発想のオプションの登場の可能性もあるので、1色で決まりました。それと本体操作部のデザインも2タイプで違います。RX-V100の方は、オーディオ家電風のイメージにして、キーの並びを変えています。

−−最後に本体の形状についてですが、こういった掃除ロボットは円盤型しかありえないのでしょうか。四角いタイプとか、三角形などは難しいのでしょうか。

箭竹:いろいろ試験はしていたのですが、やはり脱出経路といいますか、侵入したところから一番出やすいのは角がない円なんですね。40センチくらいの隙間に入ったときに、正円が一番早く出てきやすい。四角いとはまってしまって出られなくてエラーを起こして停止してしまうんです。今後は楕円などにもチャレンジしてみたいと考えてはいますが、今は正円に落ち着いています。

安田:本当は掃除をするにはどこか一辺が直線になっている方が壁際の掃除など便利なのですが、椅子の足にはまりきったときに、抜けなくなってしまうと掃除ができなくなってしまうので、そういった意味では円形がベストですね。

−−ありがとうございました。



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