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「設計を想いのままに〜Design Without Barriers〜」を掲げるPTCジャパンのブース
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設計を想いのままに〜Design Without Barriers〜
PTCジャパンが提案する最新のソリューションとは
〜第20回設計・製造ソリューションから
PTCジャパン株式会社
http://www.ptc.com/
2009年6月に行われた第20回設計・製造ソリューションの展示から、PTCジャパンの最新戦略についてレポートする。PDS(Product Development System) for SMB(Small and Medium Business)を基本ベースにパートナー企業とともに「ビジネスフィットネス」なソリューションを展開するPTCジャパン。さっそくその全体像をお伝えすることにしよう。Pro/Eユーザーはもとより、上流工程で作業するプロダクトデザイナーにとっても見逃すことのできない、最先端のツール群に注目していただきたい。また、次ページではパートナー企業の出展レポートをお伝えする。
PTCジャパン パートナー企業 Part 1 パートナー企業 Part 2
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設計を想いのままに〜Design Without Barriers〜:PTCジャパンのブースレポート |
DMS会期中の3日間、来場者で常に盛況だったPTCジャパンのブース
PTCジャパン営業技術部プリンシパルアプリケーションスペシャリスト芸林盾氏によるステージセッション
米PTCプロダクトマネジメントディレクターのJohn Buchowski氏による「Pro/ENGINEER Wildfire 5.0」の紹介
John Buchowski氏
今回のDMSの展示を成功させたPTCジャパンのスタッフ各氏
Pro/ENGINEER Wildfire 5.0の編集画面(クリックで拡大)
Windchill ProductPoint(クリックで拡大)
Mathcad(クリックで拡大)
Pro/TOOLMAKER(クリックで拡大)
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●PTCジャパンの出展コンセプト
2009年6月24日(水)〜26日(金)の3日間、東京ビッグサイトにおいて、第20回設計・製造ソリューション(以下DMS)が開催された。不況感漂う時勢ではあるが、今年のDMSは出展社、来場者とも賑わいを見せ、今後の日本のモノづくりが元気を取り戻していく兆しを感じさせる活況ぶりだった。
東京ビッグサイト東ホールのほぼ中央にブースを構えたPTCジャパンは、リリースしたばかりの「Pro/ENGINEER Wildfire 5.0」を軸に、パートナー企業16社とともに現在のソリューションをいくつかのカテゴリーに分けてアピールしていた。
まず今回の出展テーマに関して、PTCジャパン営業技術部テクニカルマネージャーの尾崎晴久氏に話を聞いた。
「今回のPCTジャパンのブースは、全体的な方向性を4つのエリアに分けて展開しています。
1つ目は『データリユース』、データの再利用ですね。3次元のデータを例えばシミュレーションに使ったり、あるいは指図書のような文書のためのテクニカルイラストに用いたりと、CADデータをさまざまな用途に効率的にリユースするためのエリアを設けました。
2つ目は『コラボレーション』。協業ということで、データを設計の部署だけで使うのではなく、さまざまな部署で有効利用していきましょうというコンセプトです。協力会社や納入先とのコラボレーション環境までを提案しているエリアです。
3つ目が『バーチャルプロトタイピング』、いわゆるCAEです。3次元のCADデータを使って上流工程で解析シミュレーションなどを行い、より良いモノづくり、設計の品質を高めていきましょうというエリアです。
最後が『製造スクラップの削減』です。いわゆる歩留まりを良くするための提案です。電子データも製造業の中で作られた「部品」の一種であるので、形状データからEメールの情報などまで電子データの製造スクラップを削減していくためのエリアです。
無理・無駄を減らすために1つの切り口として、電子データも含めたスクラップを作らないというのが、製造スクラップの削減という考え方です」。
「データリユース」「コラボレーション」「バーチャルプロトタイピング」「製造スクラップの削減」。この4つのエリアの目指すところは、コスト削減、生産性の向上というモノづくりの永遠のテーマに集約されるだろう。PTCジャパンではそれを「ビジネスフィットネス」という言葉で表現しているが、2009年において、そのための現実的なソリューションが上記の4つのエリアとなるわけだ。
この4つのエリアはパートナー企業によるさまざまなツールによって具体化されているが、次ページからの紹介に入る前に、今回PTCジャパンのステージで行われた主なセッションと中核となるPTCジャパンの最新ツール群について触れておこう。
●主なステージセッションから
PTCジャパンの特設ステージでは1日21回のセッションが3日間に渡り行われた。セッションのメインはリリース直後である「Pro/ENGINEER Wildfire 5.0」に関するもので、米PTCプロダクトマネジメントディレクターのJohn Buchowski氏、営業技術部の芸林盾氏、尾崎晴久氏による「Wildfire5.0発表!」、「いまさら聞けない3次元化のメリット、なぜPro/ENGINEER?」など、エンジニア以外の来場者にもとっつきやすい切り口で語られていた。
その他、マイクロソフトの技術を活用したデータ管理ツール「Windchill ProductPoint」、技術計算ツール「Mathcad」、テクニカルイラストレーションツールの「Arbortext IsoDraw」、高速加工を最適化する「Pro/TOOLMAKER」、PTCの1事業部となったコクリエイトの「CoCreate Modeling」などに関するセッションが用意され、さらにパートナー企業によるセッションも随時行われていた。
●PTCの最新ツール群
■TOOL01: 「Pro/ENGINEER Wildfire 5.0」
PTCジャパンの中核製品「Pro/ENGINEER Wildfire 5.0」は、世界初のパラメトリックCADソリューションであるPro/ENGINEERの最新バージョンである。Wildfire 5.0には、生産性やユーザー・エクスペリエンスの向上はもとより、想いのままの設計を提供する強力な新機能と330以上に及ぶ機能拡張が実現されている。主な機能について簡単に触れておこう。
・リアルタイムのダイナミック編集やユーザー・エクスペリエンス機能向上で、設計効率の改善、期間短縮に貢献。また簡略サブアセンブリの作成、板金用フォームの配置、成形品の作成時間が80%改善された。溶接物の分析スピードが最大10倍速くなり、面仕上げのツールパス作成スピードも5倍に向上している。
・Pro/ENGINEER Advanced Rendering Extensionはメンタル・イメージズの高性能レンダリング技術を搭載。高品質な素材設定値や現実的な照明モデルにより、リアルなレンダリングイメージを短時間で実現する。
・他のCADデータのネイティブサポート拡張とジオメトリ以外のデータ交換機能により、複数CAD環境にも対応。
・画期的なソーシャル製品開発支援機能によりコラボレーションの効率アップ
・Pro/ENGINEERとMicrosoft SharePointのソーシャルコンピューティング技術の上に構築された「Windchill ProductPoint」のシームレスな連携により、設計者により蓄積されたナレッジを再利用し、開発プロセスの生産性向上に貢献。
■TOOL 02: 「Windchill ProductPoint」
Windchill ProductPointは、Microsoft SharePointをベースとした製品開発ソリューションであり、複数のチーム間でCADやその他の構造化データの共有を実現するツールだ。SharePointのブラウザにWindchillの情報を表示できるため、多くのユーザーが製品開発情報を参照できる。特に現在ネットワーク フォルダやFTPサイトを使用してCADファイルを管理している中小企業の場合は、Windchill ProductPointを導入することで、製品データの保護と共有のニーズを満たすことができる。
・CADデータの管理機能とバージョン管理機能によって、ストレージシステムやFTPサイトに勝る効率的なコンカレントエンジニアリングを実現。
・SharePointテクノロジを使用してより幅広いコミュニティとの情報共有が可能。
・Windchill製品ライフサイクル管理ソリューションの既存の実装を補完。
・PTC製品開発システムのコンポーネントの1つとして機能するように設計、テストされているため、PTCソリューションの柔軟でスケーラブルな構成に容易に組み込むことが可能。
■TOOL 03: 「Arbortext IsoDraw」
Arbortext IsoDrawは、2次元、3次元のイラストレーションに関するすべてのニーズを単体で満たすツールだ。
Arbortext IsoDrawにより、高品質のテクニカルイラストレーション、アニメーションを作成でき、さらに更新プロセスを自動化することも可能。イラストは2D/3DのCADデータからでも作成することができるので、組み立て指示書、部品カタログ、オペレータ/サービスマニュアル、トレーニングドキュメントなどの制作を効率化することができる。
Arbortext IsoDrawには、リアルタイムにCADデータとの関連付けリンクを維持する機能があるので、設計が変更された場合、イラストレーションとアニメーションの更新を自動的に行うことができる。また、イラストは印刷物、インタラクティブメディア、Webメディアなどマルチユースにパブリッシュできるように自動作成することが可能だ。
■TOOL 04: 「Mathcad」
Mathcadは工学技術計算と応用数学の実行と文書化を行うための、グローバルスタンダードなソフトだ。視覚フォーマットとホワイトボードインターフェースにより、一般に使用されている標準の数学表記、テキスト、およびグラフが1枚のワークシートに統合されるので、ナレッジの取り込み、計算の再利用、エンジニアリングコラボレーションに理想的な環境となる。Mathcadの利用には特別なプログラミングスキルは不要。習得が容易で、簡単に使うことができる。
■TOOL 05: 「Pro/TOOLMAKER」
Pro/TOOLMAKERは、金型製造と高速加工を最適化するソフトウェアだ。高速で使いやすいNCツールパスプログラミングアプリケーションにより、金型製造やその他の精密加工向けの強力な高速加工機能を提供する。NCポストプロセスやツールライブラリなどのNCプログラミング機能が1つにまとめられており、製造技術者や機械加工者にとって強力なツールといえるだろう。
製造技術者は、さまざまなCADのデータを活用し、CADモデルから対応するNCツールパスを直接作成できる。また、コンカレント設計も可能で、品質の向上、不具合の減少など作成時間と費用の削減が期待できる。
■TOOL 06: 「CoCreate」
CoCreateの製品ファミリーは、2D/3D CADをはじめ、統合的な製品データ管理(PDM)、コラボレーション用ソフトウェアのすべてを取り揃えた設計環境となっている。設計サイクルの短縮や単発での製品設計、設計プロセスの軽量化を必要とされるユーザーには、スピード、柔軟性、変更への対応力に強いCoCreate製品が適しているといえるだろう。3D CADの設計にエクスプリシットモデリング手法を用いることで、3D設計の設計サイクルが短縮され、柔軟性がもたらされる。
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