東レの浄水器「トレビーノアクアマイスター」
自動車の出展も多い
シルバー精工のゴミ箱型シュレッダー
OQOのuPC(ultra-portable computer)
プラマイゼロのヒーター
同じくプラマイゼロのトースター
数々のイベントが催された会場内の特設ステージ
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今年もグッドデザイン賞(Gマーク)の応募作品が一堂に会するグッドデザイン・プレゼンテーション2007(以下GDP)が開催された。GDPは応募作品の中から二次審査の対象製品約2,200点を展示して広く一般に公開する催しで、今年も約50,000人の来場者を見込んでいる。
会場内は審査ユニットごとに、以下のようなジャンル分けで出展エリアが区分されている。
○A/商品デザイン部門
A01:身の回り商品、健康管理、美容商品等 約130点
A02:日用品、スポーツ用品など約160点
A03:携帯電話、モバイル関連、カメラなど約160点
A04:パーソナルコンピュータおよび関連商品 約170点
A05:オーディオ・ビジュアル関連商品など約160点
A06:調理・食卓商品など約120点
A07:家庭用家具、インテリア関連商品など約210点
A08:自転車、バイク、乗用車など約50点
A09:作業工具、産業機械など約110点
A10:文具、オフィス雑貨・家具など約170点
A11:アミューズメント関連商品など約100点
A12:エンターテイメント・ホビー関連商品など約90点
○B/建築・環境デザイン部門
B01:建築デザイン約120点
B02:商品住宅約120点
B03:コミュニケーションデザイン約30点
○C/建築・環境デザイン部門
C01:コミュニケーションデザイン約70点
C02:デジタルメディア・ソフトウェア約70点
○D/新領域デザイン部門 約70点
会場内は多くの来場者を集め、さまざまなジャンルにおいて、1人ひとりが1製品ずつ確かめるように閲覧していく姿が印象的だった。
会場内の特設ステージでは企業、学校系のプレゼンの他、赤池学氏、喜多俊之氏などによる「第四の価値軸の提案」、各自動車メーカーのインハウスデザイナーおよび奥山清行氏、木村徹氏、松井龍哉氏などによるグッドデザイン賞自動車公開審査「クルマのデザインを語ろう」、そして誠文堂新光社刊の書籍との連動企画「プロダクトデザインのカタチとココロ」などのプログラムが行われた。
「プロダクトデザインのカタチとココロ」は、同タイトルの書籍にも登場する塚本カナエ氏、村田智明氏、山本秀夫氏ら3人によるトークショーで、同書籍のインタビューアーでもあるpdweb.jp編集長森屋がコーディネーターを努めた。以下トークショーから各氏の印象的なコメントを紹介しておこう。
「グラフィックも建築もプロダクトも、デザインは全部一緒。だから”プロダクト”と区切りたくない。分けると可能性を閉じてしまう。レイモンド・ローウィの『口紅から機関車まで』を読みタイトルに感動、自分は『爪楊枝から何にしよう?』と思った(笑)」(村田氏:職業としてプロダクトデザインを選んだ理由は)。
「機能とのバランスの中で最高に自分にとって心地よい形が出たところで終点にする。形から受ける心地よさ」(塚本氏:デザインをフィックスさせる瞬間)。
「子供の頃の家はがらんどう、畳と障子とふすまだけだった。今の家はモノが溢れて整理されていない。昔と今は生活環境が変わっている。刺激を求める方もいるのもわかるが、生活環境のことを考える。そしてなるべく普通になるようにしている」(山本氏:デザインのスタンスについて)。
「世界から「日本はクール」と言われるのは、秋葉原のフィギュアや漫画。これは企業ではない。この文化発信に学ぶべき。DNAにある奥ゆかしい日本に改めて気づいて、表現して世界に発信して、日本が新たな聖地としてポジショニングできる気がする」(村田氏:今後の日本のデザインについて)。
なお、2007年度グッドデザイン賞の受賞結果は10月1日(月)発表、グッドデザイン大賞の選出および表彰式は10月25日に予定されている。 |