CAD/CAM&PLM/PDMゾーンでは各社が上流から下流工程までのソリューションを紹介
ラピッドプロトタイピング/3DプリンタゾーンのDICOブースで見かけたパチンコ台の試作機
デジタイザによる形状取り込みのデモ
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2007年6月27日から3日間、東京ビッグサイトで「第18回設計・製造ソリューション展(以下DMS)」が開催された(「第11回機械要素技術展(M-Tech)、第15回産業用バーチャルリアリティ展(IVR)が併設)。今年は併設展を含め過去最大の1,330社が出展(前回より115社増加)、来場者登録数も80,000名を数える。
DMSは、モノ作りの現場における製品および技術の導入を検討する場として、設計/開発部門、製造/生産部門、経営企画/情報システム部門などのプロフェッショナルたちには利用価値の高い展示会である。
DMSの会場は以下のように製品群ごとに6つのゾーンに整理され、出展者、来場者ともに目的に応じて効率よくアクセスできる。
1. CAD/CAM&PLM/PDMゾーン
2. CAEゾーン
3. ラピッドプロトタイピング/3Dプリンタゾーン
4. SCM/ERP/生産管理システムゾーン
5. トレーサビリティゾーン
6. 設計・製造アウトソーシングゾーン
プロダクトデザイナーをはじめモノ作りの上流工程に携わる人にとって、特に1〜3は見逃せないゾーンといえるだろう。細やかなバージョンアップが進む3D CAD。構造、機構、熱・流体、衝突、プラスチック射出成形などの解析ソフトの現状。そして光造形/積層造型といったRPや手軽にモデル出力が行える3Dプリンタの最新機種など、注目のテクノロジーは数多い。
なかでもRPや3Dプリンタの出力モデルはクオリティ向上が進み、市場の拡大もうかがえる。装飾や電飾などの部品点数の多いパチンコ台の試作モデルも展示されていたが、製品と見まごうほどの完成度で、モデル造形技術の底上げが実感できる。
デザインを行う上でも、こういった下流工程の技術革新はリアルタイムで理解しておきたい。そういった意味でDMSはデザイナーにとっても欠かせない展示会の1つといえるだろう。
なお、2007年10月3日(水)〜5日(金)の3日間、インテックス大阪において第10回関西設計・製造ソリューション展が開催される。また第19回設計・製造ソリューション展は2008年6月25日(水)〜6月27日(金)、東京ビッグサイトでの開催が予定されている。
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