
このページでは、編集後記や編集部からのお知らせを掲載していきます。
▼2025年4月1日
●3月は創刊する「書と文字の年鑑」の制作でバタバタでした。雑誌育ちの私は、これまで何冊も創刊してきましたが、市場規模が縮小する一途の出版業界で、新しいテーマを紙媒体で世に問えるのは嬉しい限りです。そしてpdwebなどもネット上のメディアではありますが、自分の中では雑誌作りと同じように思っています。そんなわけで弊社の出版コンセプト「面白くて役に立つ」を、これからも紙とWebで発信していきたいと思っています。(森屋)
●先日『プレゼンス 存在』(スティーヴン・ソダーバーグ)を観にいきました。「本当に怖いのは人間か、幽霊か。」というコピーにより内容を大方察することができるので、あえてそこには触れませんが、作中では執拗に“選択”について描かれているのが興味深かったです。おそらく人は“選択することと選択させられること”がまったく違うものであることに気づき、“選択させること”の暴力性を自覚する必要がある。決定権をゆだねることで責任を逃れるというのは、事の大小にかかわらず非常に身近なものです。決定権をゆだねるときも、ゆだねられるときも、思考をとめてはいけないのだ、と考えると同時に、常に傍にあるが気づかれにくい“選択”と“幽霊”に、似た姿を見出しました。(二宮)
▼2025年3月1日
●「デザイナーズFILE2025」が完成いたしました! 3月16日より全国書店で販売です。アマゾンではすでに予約を開始しています。最新のプロダクト、インテリア、建築を満載した一冊です。よろしくお願いいたします!
そして現在は新しい年鑑「書と文字の年鑑2025」と「ジャパン・クリエイターズ2025」の制作準備に追われています。3月~4月は桜の季節。どこかで1日くらいはのんびりお花見したいと思っています。(森屋)
●先日『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』観ました。初手の印象としては、「if小説?」というようなもので、というのも偶然ファーストガンダムを観ていたので、あまりにも“if ”が際立って感じました。それも過ぎれば、ポップでキャッチーなビジュアルと内容で、あまり詳しくない私でも楽しめました(ファーストガンダムは、いつの間にか1話を見終わっているような引き込み力があり、キャラクターのディティールと、ドラマだったら俳優がアドリブでするんじゃないかという所作が描き込まれていることに驚きました)。(二宮)
▼2025年2月1日
●1月は冬休み明けで就業日が少なく、2月はそもそも3日足りない。そんな中、DF2025を校了しつつ、新規の「書と文字の年鑑」の立ち上げ準備に追われ、次のJC2025もまもなく始まる。Webコンテンツはコラムを月8本更新しているし、外注仕事も仕込んでいる。プライベートでは3月にオヤジバンドのライブが控えていて、他にジャズのトリオも練習しなきゃ。ということで、書き出してみたらなかなか多忙な日々だけど、2月は書と文字の年鑑とJC2025にパワーを集中させます! (森屋)
●先日、『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』(近藤亮太)を観にいきました。第2回日本ホラー映画大賞で大賞を受賞した、同名短編映画の長編版です。観ているときから、考察が頭を駆け巡る非常に楽しい作品でした。これまでのホラーの潮流に乗った正統派の雰囲気もありながら、感想や考察のぶつけ合いが活発に起こる様子をみていると、SNS時代を活かした現代のホラーという感じがします。近藤監督は、「イシナガキクエを探しています」や「飯沼一家に謝罪します」(TXQ FICTION)という、こちらもまた考察しがいのある恐ろしい作品の制作にも関わっておられます。“考察したくなるホラー映画”は考察させるポイントを用意し、考察するように誘導することで観客をスクリーンに取り込むという恐ろしいシステムですね。私はまんまと取り込まれています。(二宮)
▼2025年1月1日
●2025年、あけましておめでとうございます。新年なのでpdwebについて少し振り返ってみようかと思います。
pdwebは2007年にスタートしたので、18年目になります。おかげさまで地味に細々と続いております。執筆者、読者の皆さまには心より感謝申し上げます。創刊当時はインタビューや事例記事、イベント取材など行っていたのですが、2019年頃からコラム主体となり現在もそのスタイルが続いています。ニュースなどに関しては他メディアがあるので、pdwebで取り上げる必然性が薄れていました。またインタビューが途切れたきっかけの1つにコロナ禍による自粛があるのですが、その前から日本プロダクトの輝きが失われつつある気配を感じていました。端的に言うと、当時、これはぜひ話を聞きたいという魅力的なプロダクトとの出会いが少なくなったのです。それは外国産製品の低価格化や品質向上、ネット販売の隆盛と無関係ではないかもしれません。今年は気持ちも新たに、日本の素晴らしさの再評価を行いたい、そんな年にできればと思います。(森屋)
●新しく編集スタッフになった二宮です。これからよろしくお願いいたします。ホラー全般が好きで、最近は「日本ホラー映画大賞」第1回受賞作品を観ました。知らない監督や脚本家の方々が撮った作品なので、Jホラーなのか、ジャンプスケアなのか、ヒトコワなのか…“観てみないと分からない”という状況に一番恐怖を煽られました。第2回も配信されているので、観るのが楽しみです。(二宮)
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●2015年の編集後記のバックナンバーは以下まで
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●2014年の編集後記のバックナンバーは以下まで
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