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pdweb.jp編集後記

お知らせへ


▼2008年12月1日
●先日、千葉工業大学で特別講義に行ってきました。12月にも三軒茶屋で萩原修さんと対談をすることになっています。2008年は急に講演会の話が増えて1年間に10回ほど人前でお話をしたことになります。デザイナーも話せないといけないし、文章も書けた方がよい。そう思うようになったのは4年程前のこと。よいデザインには説明がいらないとは思うのですが、「よいか、そうでないか」の見方についてはまだまだ説明が必要だと思うのです。(アキタ)

●ポケットメモライターこと、キングジムのpomeraを購入した。多機能万能化の時代にあって、製品分野は異なるが、この単機能デバイスには、初代iPodと似た割り切りとポリシーを感じる。さっそく持ち歩いて、さまざまなシーンで活用してみるつもりだ。ちなみに、巷ではオレンジモデルが人気のようだが、購入モデルのカラーはパールホワイト。これだと、天板をミニホワイトボードとして活用できるためだ。(K.O.)

●この時期はデザインのイベントやコンペの審査発表などがたくさん行われる。先日もあるイベントに参加しながら、いくつかのコンペの審査に携わり表彰式に参列した。なかでも、pdwebで開催されたコンペは、デジタルアプリケーションを用いたものが多かったことから、さまざまな空創アイデアに巡り会うことができた。そしてある種の絵空事にならずに、ちょっと延ばせば手の届く未来の楽しい夢に参加させて貰った気がする。(くらまさ)

●寒くなってきたので、ビアレッティ・モカエキスプレスを使って熱々のエスプレッソを淹れています。直火にかけて待つこと数分、コポコポとわき出るコーヒーの音はいいですね。朝の素敵なひとときです。片づけはフィルターよりも手間がかかりますが、それもこれを使うことの一連の作業として、なんだか楽しく感じられます。(佐々木)

●今年のGマーク大賞にトヨタのiQが選ばれたことはもう皆さんご存知であろうが、私の周りの人たちは一様に「何で?」となっている。iQだけではないが日本のいわゆるファミリーカーのインテリアはこれで良いのかと思ってしまう。Gマークが何を評価する賞なのか分からなくなってしまったような気がする。審査委員長のコメントに注目したい。(芝)

●3D CAD用として使っていたWindowsのノートPCが3年のリース期間を終了したので、新規のリースとしてHPのMobileWorkstationという位置付けの「EliteBook 8530w」を導入した。シルバーとブラックを基調にしたシャープなスタイリングのデザイン。SolidWorksでのデザインワークもグッと快適になった。これを機に、今まで徹底できていなかった、フォルダやファイルに名前を付けるときのマイルールを、Mac、Winともに共通化させた。リアル大掃除の前に、PCの中身を数回の週末で大掃除したので気分もすっきりです。(ナカバヤシ)

●12月になりました。年末、新春に向けて、次のコンテンツ企画の準備に入っています。そして「pdwebデザインコンペ2008」の大賞選考ですが、現在まとめています。現時点ですべての賞は決定していますが、発表まであと数日お待ちください。(森屋)


▼2008年11月1日
●このところの経済を見ていて、自分が就職した頃を思い出しました。1976年から1978年の3年間は、まさに「スーパー就職氷河期」でした。多くの同級生が望む道に進めませんでした。今から思えばそのことが影響していて、過去から今に至るまで同世代でプロダクトデザイナーとして取りざたされる人が極端に少ないのです。今のことは何十年にもわたって響くわけです。同時にだからこそ自分はがんばらなくっちゃ。と思いをあらたにしております。(アキタ)

●今回コラムで採り上げるニコンのUP、11月に発売されるキングジムのポメラ、そして来年に販売予定のステレオデジカメ、フジフイルムFinePix REAL3Dなど、このところ、既存の定番商品群から良い意味ではみ出した意欲的な製品の発表が相次いでいるのは、個人的に嬉しい限り。一方では、iPhone用のアプリに、内蔵カメラの2度撮りで立体写真を作成できる無償アプリ「ステレオメーカー」が
登場し(ダウンロード先: http://phobos.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewSoftware?id=293638596&mt=8)、手軽に3Dフォトを楽しんでいる。(K.O.)

●今月はびっくりするほど体調不良な1カ月でした。治ってみて改めて分かる健康の大切さ。来月、そして年内は健康体で過ごしたいと思います。季節の変わり目、皆さんも体調を崩さないよう気をつけてくださいね。(佐々木)

●遅い夏休みをとり、父の故郷で12年に1度のお祭りがあるというので、小浜に行ってきた。父の故郷は小浜からさらに山に入ったところにある小さな集落である。子供の頃は毎年夏休みに訪れていたが、今回は27年ぶりの訪問。もう自分の記憶している風景はないだろうと思っていたが、着いて驚いた。家々は少し新しくなっているものの風景は昔のまま、発展もせず、衰退もしていない。久しぶりに訪れる者からすれば理想の田舎の姿であった。この風景はこの地に住み続けている人々の忍耐強さと表裏一体の無欲さそのもののように思えた。(芝)

●4年間、事務所としてお世話になった天王洲アイルのスペースから、心機一転、南青山に事務所を引越した。何かにつけて最初のとっかかりが「10月」ということが多かったので「終わり」と「始まり」が同時に押し寄せる。デザインワークに使っているWindowsのノートPCのリースの切替えもやってきたので、デジタル環境も引っ越さねばならない。ふぅ。そんなこととは関係なく「デザインの秋」は、今年もやってきた。…で、これが終って一息つくと年末が目の間に迫ってくる。「終わりと始まり」を強く感じる10月です。(ナカバヤシ)

●「pdwebデザインコンペ2008」にたくさんの応募作品が集まっています。みなさん夏休みの宿題モードだったのか、締め切り間際にたくさんの応募をいただき、編集部では嬉しい悲鳴を上げています。ご応募ありがとうございました。そしてお疲れ様でした。さて、11月のなるべく早い段階ですべてのエントリー作品をアップし、その後審査に入りたいと思います。初回ということでまだまだ微力なデザインコンペですが、参加者/受賞者の皆様の今後に、何かしらのプラスになるような賞にできればよいなと考えています。
もう1つ、当社編集・制作、リード・ビジネス・インフォメーション刊の「Product Design スーパーテクニック」が発売されました。ぜひ書店でチェックしてください。(森屋)


▼2008年10月1日
●わたしは出張の新幹線や飛行機でほとんどその時間を「有効活用」していません。本もよまない音楽すらきかないでひたすらぼーっと車窓を眺めていることが多くなりました。自分の「有効活用」は多分まわりには迷惑な話です。書き物をしたりパソコンを打ったり。夜の電車や飛行機で『これでもか』と仕事みたいなことをされるとなんだか自分が「さぼっている」ような気分さえしてしまいます。静かに休みましょうよね。公共の場所では「かしこさ」を隠しましょうよ。(アキタ)

●私用で中国の大連に行ったところ、ホテルで、パラリンピックの影響と思われる電子メールの遮断に遭遇。iTunes StoreやMobileMeには頭からアクセスできず、Gmailも最初は利用できたが、pdweb.jpの編集長宛てに原稿を送った直後にアクセス不能となった。その時点でも、NGワードに引っかからない限りGoogleでの検索は可能だったので、メールサーバーだけが狙い打ちされた形だ。街中には、メルセデスのAクラスやトヨタのプリウスも走り、生活が豊かになったことを印象づける…かと思いきや、それらはすべて国産の三輪タクシー。もちろんコピーだが、そのデザインアレンジのワザは、あきれるのを通り越して、感心してしまうほどだった。(K.O.)

●学生時代の友人が結婚した。私くらいの歳になると、友人の結婚式に出席することはとても珍しいことだ。地方に住む彼らのために、東京に呼び寄せてクラス会を兼ねた祝賀会を開くことにした。さてどこで開催するか? 思いついたのが、学生当時に彼が住んでいたアパートの隣にある喫茶店。そこのマスターも当時流れていた曲、当時のメニューで、サプライズでやることを喜んでいる。わたしも時の流れにも負けず時代を呼び戻してくれる、そのようなモノをデザインしていきたい。(くらまさ)

●夏の充実した楽しさの余韻に浸っていたら、いつの間にか9月が終わります。急にやってきた涼しさに、秋を通り越して冬の寒さを思い出しおびえています。いやいや、これではいけない。夏の楽しさと同じように、秋も冬も春も楽しむ方法を探したいと思います。(佐々木)

●愛車シトロエンXMがついに動かなくなった。長い付き合いでかなり気に入っていたが、10万kをとうに超えていたので修理を断念。会社を立ち上げ2年に満たないので、中継ぎの車を、いつもの修理屋に用意してもらった。走行1万kちょっとの殆どデッドストック状態の古いアウディ100。ほぼ同じ年代で同じV6で車各も近いのに、こうも違うものかと関心する。良く働くが何の感動もない。(芝)

●日本インダストリアルデザイナー協会の東日本ブロック内に立ち上げた「デザインプロセス」委員会の第1回として「キックオフミーティング&交流会」を行った。デザインが生み出される「プロセス」と言っても、発想〜ビジュアライズまでのプロセスや、意思決定に至るまでのプロセスなど、狭義から広義まで、範囲も深度もある。とある家電メーカーのデザイナーの方からは「プロセスが変われば結果は必ず変わる…と100%確信してます」と力強いコメントをいただけた。今年度は数回の勉強会&交流会を重ねながら、方向性を確定していく予定だ。(ナカバヤシ)

●デザインに限った話ではないが、音楽もアートも、表現というのは結局「手癖」なんだと思う。「誰々らしさ」を分析するのに、あまたの言葉を並べるより「手癖」、「体質」と一言で言ってしまった方がよっぽど説得力がある。ようは手癖に時代性や普遍性を持たせられるかどうかが、表現者の腕の見せ所なのではないだろうか。
さて、11月以降に立ち上げるpdwebの次の特集に「Design New Wave」を検討している。デザインにニューウェーブは来ているのかといえば、ほとんどの読者は首を傾げるだろう。ただマクロ的に見ればCADや新素材を用いた今のデザインは十分ニューウェーブとも思える。pdwebでは個人に立ち返り、まだ見ぬ手癖を持つ人達を1人1人ピックアップする特集にしていきたい。本特集にふさわしいデザイナーをご存知の方は自薦他薦問わずメールでお知らせください。(森屋)

▼2008年9月1日
●わたしは暑いのが好きなんです。数年前までは事務所にエアコンすらなかった。風が苦手でもあります。じとーっと汗が額からぽとっとスケッチに落ちることもしばしばでした。そんな私ですからカフェをはじめデパートや飲食店の「冷やし過ぎ」には、ほんとこまってしまいます。「すみません。冷房を弱めてもらいますか?」というのが夏場のわたしの挨拶がわりです。たばこの分煙のように「分冷」が必要かな。(アキタ)

●オリンピックの日本選手団は、従来、あまり脚光を浴びなかったマイナーなスポーツでの健闘が目立った。スピード社の水着問題のときにも思ったが、どのメディアも「勝つことではなく、参加することに意義がある」というオリンピック本来のテーマに言及しないことが、不思議である。自分が小さいときには、確かにそう習ったものだ。今の子供たちが、何かを勘違いして育たないことを願う。(K.O.)

●前回の後記での決意通り、8月は「夏」を満喫しました。青空と夕焼けと山の緑とバイクで感じる風と日差しとスイカと釣りと太鼓と…。なかでも連日通った海は最高。透明で美しい海の中、今まで以上にたくさんの魚たちを見て大興奮。夢中になって泳いだ結果、足の裏側だけ見事に日焼けしました。今はその皮をむきながら、夏の余韻を感じています。(佐々木)

●初山鉄道がようやく完成した。例の隔週で送られてくる鉄道ジオラマのキットのことである。一時は手を着けられず箱が山積みになっていたのだが、気を取り直し毎晩自室にこもり、ようやく第1期工事完了といったところで、初山鉄道と名付けた。当然のように町並みもオリジナルとはぜんぜん違うし、夜はLEDの電飾が灯り、第2期工事に備えレイアウトの端にポイントを加え線路の延長が可能になっている。しかし第2期工事はいつになることやら。(芝)

●夏の盛りも峠を越えた8月28日、TOC有明ビルにて開催された「SolidWorksでここまでできるデジタルデザインの CreativeWorld 最前線」という、飯田吉秋さんの著作「思いのままのモノづくり 美しい3DCAD」の出版記念セミナーの中で「俺流のデジタルデザイン」と題されたプログラムに、プレゼンターの1人として参加させていただいた。一番バッターのオクタヴィアデザインの矢ヶ部さんと、三番バッターの、ハーズ実験デザイン研究所の村田さんとに挟まれた、二番バッター。話しをする側としての参加だったけれども、実際は、他の話者の方々の話しを聞かせていただいた中で、とてもいろいろなヒントをいただく結果となった。パーティー会場では、飯田さんからの書籍出版にまつわる、じんわりする裏話も聞く事ができ、お台場ではタイミングよく花火も上がっていた。ご出席くださった皆様、また関係者の皆様、ありがとうございました&お疲れさまでした。(ナカバヤシ)

●フェルナンデスの「ZO-3」というギターがある。アンプ内蔵ギターの代名詞のようなギターで、その独特の形状は発売以来変わっていないが、ペイント違い、仕上げ違い、機能違いなど、さまざまな機種が発売されている。これだけ大量にバリエーションが出ているのに、その形だけは初期からずっと変わらない。登場時点では、なんてカッコ悪いギターだろうと思っていたのだけど、今見ると、その形の面白さ、持ちやすさ、ペイントによるフレキシブルなイメージの変化などを感じてしまう。で、ヤフオクでツインネックのZO-3とか、アーム付きのZO-3とかに入札しては負け続けている。まだ、金に糸目をつけないと思えるほどには惚れていないようだ。(納富)

●本日、9月1日でpdwebオープン1周年となりました。これも読者とスポンサー企業の皆様のおかげです。ありがとうございます。次のステップとしては、コンテンツのさらなる充実とともに、イベント・セミナーや物販などの運営も計画しています。ご期待ください。またpdweb.jpに対するご意見、ご要望などもお気軽にお寄せください。メール
さて、8月22日に編集部の引越しを行いました。といっても同じ9階フロアの向かいの部屋へ。今までの部屋は右手に新宿高層ビル街、左手に遠く山々の稜線が見える素晴らしいロケーションで、空も広く、移りゆく季節をダイナミックな雲の動きが教えてくれました。それは気に入っていたのですが何しろ手狭になってきた。今度は甲州街道に面していて左手前方に六本木ヒルズが見える。でも都心方面の空気は澄んでなく、真下を通る高速道路もうるさい。たった10数メートルの移動ですが、田舎から都会へ引っ越してきたような感じ。生産性は上がるかな。(森屋)


▼2008年8月1日
●一昨年ぐらいからブームになっているサンダル「クロックス」を愛用しています。ちょっとおしゃれでなにより「軽い」。家に戻ったときの疲れがあきらかに違います。靴の重さというものにはあきらめの気持すらあったのですが、そこをつきやぶるチカラを感じています。ちょっと「靴の概念」が変わります。(アキタ)

●8月11日にアスキー新書から拙著「iPodをつくった男 スティーブ・ジョブズの現場介入型ビジネス」の続編とも言える「iPhoneをつくった会社 ケータイ業界を揺るがすアップル社の企業文化」が出版される。実は、これは本来7月25日発行の予定で進めていたものだ。別に入稿が遅れたわけではなく、23日にハリーポッター最終巻が発売されるため、その前後だと書籍関連の取り次ぎや運送がそちらにかかり切りとなる可能性が高い。発売日に書店に本が並ばないというリスクは冒せないため、レギュラー発行日の11日となった次第。ハリポタはiPhoneよりも強しというところか。(K.O.)

●最近、車の話題ばかりで気が引けるが、注文していたモンローのショックが入荷した。ちょっと硬めの特注品。いつ交換しようかと思っていたら、またまたトラブル。クラッチレリースが壊れた。エンジン始動でクラッチを踏むと、昨日とは微妙に違う踏み応え。クラッチオイルを見ると、減っている。さっそく、それを理由に交換と修理。快適なドライビングに戻った。車高が比較的あるわりには、小気味よく曲がる。X1/9に乗っていた時を思い出した。(くらまさ)

●子供の頃、夏はとても明るくてまぶしくて楽しくて、とにかく“いい季節”だった。いつからかそう思うことがなくなり、過去の“いい”を思い出すばかり。今年はあの頃のように夏をいいものにすると意気込んでいますが、いったい何をしてよいやら…いきなり勢いがくじけそうです。(佐々木)

●ついこの前まで、東京芸大でバウハウス・デッサウ展が行われていた。会期中最後の週末ということで、妻と見に行ってきた。ほとんどの作品は現代の美術大学の習作のようなもので、それぞれの展示作品に特に感動するわけでもないのだが、しかしすべて1920年代のものである。アルフレート・シェフターの照明器具を見ていると、近くにいた若い女性が「ぜんぜん進化してないじゃない」と一言。あの場でのあの一言に、今のデザインのすべてを語りつくされてしまったかのように思えた。(芝)

●小学生の頃、野球クラブの夏合宿で訪れた福島県のとある場所で、練習後の川遊びのときに足を滑らせて流されたことがある。と言っても100メートル程だけれど、流れの急な場所で、水中の岩にごつごつとぶつかりながら流されたのには慌てたが、泳ぎは得意だったので自力で脱出した。10代後半には、台風のうねりの入っている新島でサーフィン中、変な位置で転倒したのをきっかけに、身長の倍程の波に巻かれ続けて、なかなか脱出できなったこともあった。こちらも自力で抜け出したが、事故になるかならないかは結局紙一重…と、後になって実感した。水の事故がニュースとなる季節。どうかお気をつけて。(ナカバヤシ)

●KORG DS-10や、シンセサイザー・クロニクル付録のアナログシンセに限らず、大人の科学付録のミニテルミンにせよ、道端で売ってるカリンバにせよ、京都の民族楽器の店コイズミで売ってる手作りのパイプ笛にせよ、椅子のような打楽器カホンにせよ、音が出るモノは何故、こんなにも魅力的な形をしているのだろうと思う。それはギターやピアノにしても同じ。機能が外見を要請するという意味では、楽器はとても完成されたデザインなのだなあと、それはアナログシンセのボタンの配置でさえ、そうなのだなとか、考えながら、DS-10を弄っている。(納富)

●pdwebデザインコンペ2008の6月締め切り分をアップしました。次回締め切りは8月末日です。夏休みの間にぜひ応募作品を仕上げてください。お待ちしています。またZプリンタの体験モニターも実施中。こちらは8月15日が締め切りですので、お早めにご応募ください。プロダクト関連だけでなく、フィギュアなどの応募も面白い気がします。この機会をぜひご利用ください。コンペも体験モニターも、ご不明な点がありましたら、info@pdweb.jpまでお問い合わせください。では暑い夏が続きます、読者の皆様もご自愛ください。(森屋)。


▼2008年7月1日
●先日、東京ビックサイトでインテリアライフスタイルが開かれました。今年は過去最高の人出だったそうです。この展示会を最初に見たのは今から5年前でした。「展示会」というと巨大なブースやコンパニオンの説明の声や騒音という印象ですが、インテリアライフスタイルはとても静かでかつブースのデザインがとてもセンスが良くてびっくりました。その数年後自分がデザインした製品が、この場に並ぶとは思っても見ませんでした。(アキタ)

●香川県の直島に行く機会があり、安藤忠雄氏の設計による地中美術館でジェームズ・タリルの作品の実物を初めて体感した。彼は、光をコントロールして人間の知覚に働きかけるインスタレーション作品で知られる現代美術家である。コンピュータによる仮想体験が発達しても、タリルの作品は現実にその場に自分を置いてみないことには知り得ない感覚を呼び覚ます。各地に点在する他の作品も、ぜひ見てみたいものだ。(K.O.)

●トラブルが一段落したはずの愛車のコンプレッサ・オルタネータベルトがついに切れた。しかし強運というか、切れた場所が某大学の駐車場で、出発寸前のアイドリング中。その場で保険会社と主治医に連絡、牽引と入院の手続きをした。ついでに、気にしていたタイベルやウォーターポンプ、ベアリングなどの回転部品とプラグ8本、オイル、フィルタを交換。大切に使えば愛着が増す。完成引き取り帰宅したその日、自宅に健康診断の案内はがきが届いていた。(くらまさ)

●ある新製品発表会で偶然の再会を果たしました。説明をしてくれていたメーカーの方、どこかで見たことがあるお顔…と思っていたら、3年前にラジオの企画に集った者どうし。そのときには二言、三言お話しただけだったのに、お互い覚えていたことにびっくり。こういう“人の縁”、大好きです。(佐々木)

●レンダラーの連載をしていて、バーチャルとリアルの関係について考えさせられることがよくある。工業製品のデザインは、世に未だないものを描いて意図を伝える必要があり、3Dレンダラーにも、リアルであると同時に形状を分かりやすく伝えることも求められる。リアルすぎても伝わらず、意図的に誇張して表現しなければならない。リアルとトゥーンの間くらいの感覚だろうか。役立っているのが、ライティングの難しいグレー色中心のオフィス家具のスタジオ撮影での経験で、やはり最後には実体験に頼っている。(手島)

●iPhoneの国内発売の発表、インテリアライフスタイル、設計製造ソリューション&産業用バーチャルリアリリティー展など、プロダクトデザイン業界にとっては話題に事欠かない6月。居酒屋タクシー、秋葉原事件、岩手・宮城内陸地震、飛騨牛偽装にうなぎの産地偽装と、印象的なニュースが立て続けに飛び込んでくる最中、家族や知人など、個人的な環境からもさまざまなニュースや変化、進展も起きてきた。あっと言う間に過ぎた6月だったが、1ヶ月前のことが遠い昔の事のように思えてしまう。時間の量を感知する感受性は、つくづく相対的なのだなぁ…と実感。(ナカバヤシ)

●Eee PCを買った。購入の決めては価格と速度。Eee PC以上のスペックのミニノートはいろいろあるが、どれも漢字の変換速度が遅いのだ。結局、ハードディスクを搭載せず、OSもSSD上にあるEee PCが、その読み込み速度の差で漢字変換に対してはアドバンテージがあったというわけだ。あとは、このEee PC上に友人のイラストレーターに頼んで絵を描いてもらうことにしている。安くて機能が限定的だと、そんなふうに遊べるのも嬉しい。(納富)

●pdwebデザインコンペ2008、第1回目締め切りに力作が届いています。皆さんまだ様子見なのか、6月分の応募点数は少ないものの、予想以上にレベルの高い作品ばかりです。この後審査員の方々に見ていただき、準備が整い次第、特設ページにアップしていきます(7月中旬アップ予定)。
そういえば1年前は、9月のpdwebの創刊に向けて暑い夏を迎えていました。メディアは時代の鏡ではあるけれど、骨子となるグランドデザインももう少し鍛えなければと、相変わらず歩きながら考えている日々です。(森屋)



▼2008年6月1日
●先日 駒沢公園近くにある「天童PLY」へ行きました。今度書く「書評」つながりであります。いやー買ってしまいました。柳宗理さんの「バタフライチェアー」。今買うとバタフライ専用の「クッション」か「ヤカン」か「コーヒーセット」がもらえるキャンペーンの最中でありました。わたしは迷わず「赤いクッション」を選びました。こうやって文章を書いている間も背中に置かれたバタフライチェアーに『ちゃんとデザインしてるか』と言われているようでもあります。(アキタ)

●第2回DEMOsaが無事終了。会場のインターナショナル・リエゾン・センター(東京ミッドタウン内)はガラス張りなので、デモの様子を見て興味を持ち、その場で入ってこられる方もあった(途中入退出自由)。デモはすべて興味深かったが、パフォーマンスの派手さでは、「雨上がりのウキウキ気分を楽しむ妖しい刀」こと「雨刀(あまがたな)」に軍配が上がる。市販のプロダクトではPL法などにしばられて冒険ができない部分もあるが、こんなふうに突き抜けた製品も見てみたいものだ。(K.O.)

●日本のDNAの伝承というコンセプトを掲げた仕事が始まった。改めて日常の自分の生活の中にそれを探しても、なかなかぴんと来る物が見つからない。古都の風景や茶室などは観光ガイドブックに載っている程度の近さでしかない。と、思いを巡らせていたときに、両親の尺八と三味線を思い出した。早速、実家に行って、それらをバラバラにして撮影させて貰った。さらに友人からは、つづみを拝借できた。身近なところにも日本DNA再発見。(くらまさ)

●バイク雑誌編集者である友達が、今月号ではトライアルに挑戦していました。その小さな身体でよくぞ!という奮闘ぶりに感激。「君に言われたくない(笑)」と言われそうだけれど、久々に連絡をして一緒に走りたいと思いました。(佐々木)

●社員が長年乗っていたアルファがついに壊れ、買い換えるという事になった。全員であれでもない、これでもない、の車談義に花が咲いた。その中でも評価が高かったのがマツダのCX-7であった。初めて街で見かけたときは、今までの日本車にはない大胆でダイナミズムを感じさせるフォルムに少なからず衝撃を覚えた。結局、彼はドイツ製ストレート6のスムーズさに軍配を挙げたのだが、CX-7はもっと上の車格でも通用しそうなデザインなだけに残念。もう少しエンジンを奢ってほしかった。(芝)

●2007年にリスタートした個人ブログ「Seeds of Design!」が6月1日で1周年となる。当初思っていた苦労はなく続いてきた。ヒントは以前読んだ本にあった「アイデアマラソン」。とにかく1日に1つ以上の思いつきを、1つのノートに書き溜めていく…というシンプルな手法。これを、1日1エントリー以上(365エントリー/年)というふうにしてブログに置き換えることで運営してみたが、それを超えるエントリー数になってきた。数が増えるということは、全ての文字数や単語も増えていくということで、結果、いろいろなワードでの検索にもヒットしやすくなってきている。「ほぼデイリー」は2年目も継続します。(ナカバヤシ)

●今、手帳と読み物を1冊にした同人誌を作っている。月刊で既に3号まで出ているのだが、100部しか作っていないせいか、すぐに完売する。ありがたいことだ。ライターが文章を書き、デザイナーがレイアウトし、イラストレーターが挿し絵を描き、マンガ家がマンガを描いて、フォトグラファーが写真を撮り、画家が表紙を描き、書家が題字を書いて、インクジェットプリンタで出力して、手製本して、手売りする。すべてのページにデザインがあって、全体にもデザインがある。手で作るのは面白い。「懐中雑誌ぱなし」、どこかで見かけることがあれば、手に取ってみてください。(納富)

●ハニカミ王子のファンでも、自分がプレイをする訳でもないが、最近、ゴルフツアーの結果が気になるようになってきた。デザインに関わったクラブメーカーの契約プロ選手が、ツアー参戦しているためである。最終組で回って、テレビに映る機会があればもう、そのプレーに釘付けである。スポーツギアのデザインは、トップアスリートに気に入られ、活躍してもらえることが一番の喜びである。(手島)

●「GW&初夏のアンケート」にご協力いただきありがとうございました。アンケートの回答欄以外にメッセージを書き添えてくださった方も多く、非常に参考になりました。やるべき課題をたくさん頂戴しスタッフ一同嬉しい悲鳴を上げています。少しずつではありますが皆様のリクエストを実現していきたいと思います。今回プレゼントに当選しなかった方々も次回のアンケートでぜひまたチャレンジしてください。
さて、いよいよ6月。今月末は
「pdwebデザインコンペ2008」の第1回目の締め切りとなります(2回目が8月末、最後の締切りは10月末です)。すでに数点の作品が届いています。Webサイトが行うデザインコンペの初回ということで、主催側としては期待と不安でいっぱいですが、日本で一番カジュアルなコンペですので、お気軽にご応募ください。協賛スポンサーの皆様の素晴らしい賞品もゲットしてください。なお事前登録も6月末が締め切りですので、SolidWorks、solidThinkingを利用してみたい方は登録をお急ぎください。(森屋)


▼2008年5月1日
●4月18日から20日まで桜が満開の山形に「旅行」。ナガオカケンメイさんと東北芸工大で講演しその後、「デザイン観光」としておいしいものとすてきな場所巡りをして来ました。ナガオカケンメイさんは、出版した本も絶好調だし、最近とみにいろいろな媒体でも登場します。彼はグラフィクデザイン出身ですが、同時にとても「プロダクトデザイン」に愛とシビアな目をもっています。わたしが彼と話すのは、そのシビアな感想に対して「誠実な回答」をするためでもあります。(アキタ)

●3月から隔月で「DEMOsa」というデザインとソフトウェア関連の10分間デモイベントを、NPO法人MOSA(Multi OS Software Association)主宰、(財)日本産業デザイン振興会の協力により、東京ミッドタウンの「インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター」にて開催中。大谷は運営メンバーの1人であると同時に、状況に応じて発表者も務めている。すべてボランタリーベースで、閲覧も無料(ドネーションは歓迎)。5月の18日に第二回開催予定なので、pdweb.jpの読者の皆さんも、ぜひ一度足を運ばれたし。そして、3回目以降には、発表者としても登場いただけることにも期待したい。(K.O.)

●新年度が始まったら、あっという間のひと月だった。大学の会議や入学式、授業資料作成など、催事や準備が多かった。新学期の新しい顔ぶれも一巡して、さて一息と思うともう連休。後回しの仕事を片付けないといけないタイミング。と、今度は百貨店の催事も始まった。そこへご無沙汰のクライアントからの依頼事。頼りにされているうちがデザイナーの華。ありがたいことです。この編集後記もつい先日書いたような気がしてならない。(くらまさ)

●先日、愛車のバッテリーが上がってしまいました。押しがけをして対処すればいいのだけれど、まずは下るための坂を上らなければならない。重すぎるバイクに坂の途中でまったく動けなくなっていた私を助けてくれたのは、2回とも通りすがりのおじいちゃんでした。「僕で力になれるかな」っておじいちゃん、本当に助かりましたよ! どうもありがとうございました。(佐々木)

●数ヵ月前、愛車のカーナビが壊れた。ナビの指示に従い数回行った場所への道順がまったく頭に入っていないことに気づく。そういえば最近、携帯電話のおかげで電話番号も覚えなくなった。この事態は趣味の天体観測にまで及んでいる。最近の望遠鏡はコンピュータ制御で目標の星を自動導入してくれる。昔は、あの星から南に何度のあたりにM51があって、、、と記憶していたものだが、今では脳内の星データベースは壊滅状態。電子頭脳というものにどれほど頼っていたかを実感するこの頃である。自分の脳はこれで良いのだろうか。(芝)

●花見の旬が終わりに近づく頃、大学は新年度がスタートする。今年もSolidworksを使ってのデザインの授業だ。そんな4月中旬、大学キャンパス内では八重桜が満開なのだが、ソメイヨシノの時と違い誰も仰ぎ見ていない。「盛り上がり感」と「ありがた感」が人々の間に漂っていないからなのだろうが、見れば見るほど艶やかでいて品がある。しばしの間、満開の花の下で佇んでしまった。イメージ、あるいは観念ほど恐ろしいものはない。こんなに美しい花を素通りしてしまうのだから…。デザインの業界も同じになっていはいないか?…という思考が浮かんだが、八重桜の香りに消されてしまった。(ナカバヤシ)

●先日の深夜、仕事をしながら何の気なしに裏紙にあるモノのラフなスケッチを描いていた。翌日知人から電話で「○○○のデザインしませんか?」と。その2日後に話を聞きに行くと技術仕様書に、あのラフなスケッチと同じ絵が…思わず「シンクロニシティ」という言葉を進じざるを得ない出来事だった。で、現在、前回の連載で「早期実現に期待したい」という機能を確認中。こちらも何だかつながりが良すぎる気がする。(手島)

●当編集部はpdweb.jpをはじめさまざまな業務を兼任しているため、忙しさに追われている毎日です。そこでデザイン系のイベントや個展、セミナーなどのレポート記事を書いていただける方を募集します。原稿料は交通費と食事代程度ですが、記事を書くためのノウハウなどはきちんと伝授いたします。学生さんも可ですので気軽に参加してください。地方や海外在住の方も大歓迎です。まずは件名に「レポーター希望」と明記の上、info@pdweb.jpまでご連絡ください。お待ちしています。(森屋)


▼2008年4月1日
●1月のアスキー新書「iPodを作った男スティーブ・ジョブズの現場介入型ビジネス」に続き、3月にエイ出版から「Macintosh名機図鑑」を上梓。長いライター生活の中でも、2ヶ月半の間に2冊出版したのは初めてだが、それだけアップルに注目が集まっているのだろう。一方、3月には韓国のソウルを訪れ、焼けた南大門や、老朽化した高架道路を撤去して復元された清渓川周辺を散策し、ギガピクセルパノラマ写真を作成。テクノロジーの力で伝統を活かす道について考えさせられた。(K.O.)

●愛車のアルファにまたまたトラブル。ラジエタがついに壊れた。補修添加剤などでだましていたが、それも追いつかなくなったようだ。昔の金属製はハンダや溶接で補修できたが、最近の樹脂製は、どうすることもできない。LLCも1週間で5リットルくらいを補充している。これまでの走行距離を思えば、トラブルは少なかった方かも知れないと、自分に言い聞かせつつ、もうじきタイベルを交換しないといけない。さもないと…。(くらまさ)

●SolidWorks2008でのバージョンアップは、機能的な部分よりもインターフェイスが使いやすくなったことを強く感じる。ただ、1点を除けば・・・。それは、上部のメニューがいちいち非表示になるところである。個人的には複数の部品を同時に起動し、ウィンドウを切り替えながら使うので、以前からメニューにある「ウインドゥ」によくアクセスするのだが、マウスの動かし方によってメニューが出たり消えたりでイライラする! 昨今のディスプレイはワイド画面なのだから、いちいちメニュー隠さなくってもいいのに! 凝り過ぎでは?(rd)

●特に花見の席を設けたりはしませんが、街中を走っているだけでもたくさんの桜色。おしとやかで穏やかな色に、遠めに見ているだけで心も平らかになります。でも毎年、ちょっとせつない気持ちにもなるのはなぜでしょう。(佐々木)

●最近日本では無差別殺人のような物騒なニュースが多い。その根っこに「いじめ」があったのではないか、とも言われている。そんな中、あまり大きな話題にならなかったが、アメリカで水道に精神安定剤が混入されたというニュースが気になった。20数年前に出版された本にこれを予言するかの様な記述がある。「いじめ」のメカニズムに関しても書かれている。アーサー・ケストラー著、ホロン革命である。この中の「絶望の彼方」の最後。興味のある方は一読されてはいかがだろうか。(芝)

●3Dのレンダラーのレビューの原稿を書きはじめた頃、受賞の報が届いた。昨年末から、私的なプロジェクトで若手こけし作家とインテリア小物としてのこけしのデザインを進めてきたが、その「インテリアこけし」が近代こけしコンクールで賞をいただいた。こけし作家とのやりとりは線図と口、寸法の確認は木製の外パスと手触り。そこは日頃の3D CADのデータや寸法精度とも無縁の世界。日常業務の工業デザインとの対極とも言える工芸の世界とを行き来しながら、モノづくりの相違を楽しんでいる。(手島)

●「pdwebデザインコンペ2008」ですが、11月の年間賞の発表まで応募期間が長すぎるのも問題かと検討し、締め切りを6月末、8月末、10月末の3回に設定させていただきました。早めに応募いただければ、その分長く当サイトに掲載されます。賞だけでなく、副次的にデザイナーと企業のマッチングの場としても機能できればと思っています。それと、事前登録は6月末までの受け付け
です。SolidWorks、solidThinkingを無料で使えるチャンスですので、お気軽にご応募ください。(森屋)


▼2008年3月1日
●前回採り上げたMacBook Airはアップル社のデモ機だったが、その後、予約しておいた自分用のユニットも届き、快適に利用している。ワイヤレスで他のマシンの光学ドライブを借りるリモートディスクもうまく機能しており、しばらくは外付けSuperDriveの必要性を感じない。バッテリーの持ちも十分で、すでにほぼメインマシンとなりつつある。ただし、インテル製チップセット内のグラフィックチップを使うため、3D性能はそれほど高くない。プロのデザイナーは用途を見極めて購入するかどうかの決定を下すべきであろう。(K.O.)

●先日、A社のセキュリティ・マネジメントの講習会へ出かけた。趣旨と方法を解説して貰ったが、フリーの場合は複数クライアントがあるので、比べると他社のそれと余り変わらない。しかし、気になったことがひとつ。それの遵守を確認視察に来るという。A社や他社との契約から行くと部外者は機密ゾーンへの立ち入りを拒否している。そうなるとA社の視察に来た方は、他社から見た部外者になるわけで、何をどうやって確認するのだろうか?(くらまさ)

●ここ数日の強風のおかげで、連日通勤電車から富士山がくっきり見えます。雪が積もった富士山はとても大きく近くて、自然と「日本人の心」と思えて震えます。冬だからこそのこの景色、寒いのも悪くないですね。(佐々木)

●最近、鉄道マニアの度合いを鉄分が多いとか少ないとか言うらしい。なかなか良い表現方法だと感心している。それならば私は鉄分中程度というところだろうか。隔週でジオラマ(鉄道レイアウト)のキットが届く、痛いところを突かれた様に定期購読を申し込んでしまった。少しずつ出来上がってくる昭和の町並みを眺めつつ、組み立てる暇がなく積みあがっていく箱に戸惑うこのごろである。(芝)

●「Hayabusa」をテストさせていただく機会があった。モデラー部分はRhinoceros4.0をベースとして、リアルタイムレンダラーを搭載した3Dソリューションだ。モデリングとレンダリングを行ったり来たりする中で、デザインを詰めていくことに適した性能だ。Hayabusa」のようなリアルタイムレンダリング系ソフトの今後の課題として思い付くのは、iPhoneのような「インターフェース込みでのリアルタイム確認」の達成だろう。そういう環境が早く実現できればデザインワークへの貢献は更に大きいと感じた。(ナカバヤシ)

●今年も、日本橋三越で世界の万年筆まつりが開催される。毎年、沢山の万年筆を試してみて、しかし日常的に使っているのは、ペリカンのM205という1万円のもの。使い慣れた万年筆は、インクの出方も、ペン先の滑りも、すっかり馴染んで、いつまでも書いていられる。ほとんど筆圧を掛けずに書けるのが万年筆を使う大きな理由。だからといって、今使っているものが理想の万年筆だというわけではない。セーラーの長刀研ぎ、パイロットのブランジャー式、万年筆博士のモデル、仙台大橋堂のリング付きエボナイト軸、ペリカンのM300などなど、欲しいペンはいくつもある。ああ、万年筆をデザイン視点でレビューしたら面白そうだ。(納富)

●先日、デジタルオーディオプレーヤー(DAP)を1つ買った。DAPはiPodを筆頭にD-snap、gigabeatなどいろいろ使ってきたが、今回は胸のポケットに入る小型軽量サイズで音質もそこそこのモノが欲しかった。購入した製品はデザイン、サイズ、音質はまあ合格点なのだが、操作がどうにもややこしくて、使う気が失せてしまった。携帯電話のインターフェイスはそれなりに統一感があるが、DAPはメーカー毎にバラバラのようである。UI、そしてGUIの大切さを改めて実感した。(森屋)


▼2008年2月1日
●周囲で新たに自転車を購入する人が増えている。いわゆるお買い物用ではなく、移動手段として自分の楽しみのために選ぶ自転車だ。かく言う自分も、数年前から自宅のある大阪と実家のある東京での個人的な足は自転車が基本となり、必要に応じて公共交通機関やヤマハの電動コミューターを組み合わせて利用するようになった。それで痛感するのは、日本の自転車関連行政の立ち後れだ。欧米では、街のあちこちに自転車をロックするためのスタンドが設けられて気軽に駐輪できたり、ベルリンやウィーンなど、全自動のレンタルシステムを充実させている都市もある。永田町はガソリン税の問題で喧しいが、そもそもガソリンを使わずに済む市街地のシステム構築を考えるべきなのではないか? そんなことを考えながら、今日もペダルを漕いでいる。(K.O.)

●80歳前後の両親が、先日携帯電話を手に入れた。最近のケータイは電話とは名ばかりで、コンピュータ端末の1つだと、今更ながら気づかされた。彼らにとって、電話機の電源を入れること、10キーを使って文字を送ることなど、生まれて初めての作法なのだ。ワン切りや誤字メールが来る。そのたびに操作方法を教えに週末実家を訪れて、食事を共にして同じ話題に花が咲く。デジタルは人間味がないと言うけど、まんざらそうでもないなと感じた一時。(くらまさ)

●1月は雪が降ったりしもやけが痛かったりして、あっという間の1ヵ月でした。この調子だと1年もものすごい勢いで過ぎていきそうです。時が流れるのは止められないけれど、もうちょっと楽しいイベントで充実させたいところです。(佐々木)

●千駄ヶ谷に引っ越してきて1年近くになるのに、歩いてすぐのところにある新宿御苑に行ったことがなかった。久しぶりに東京に雪が積もった。雪の日はどこか非日常的な事がしてみたくなるものなのだろうか、初めて御苑を散歩した。雪化粧をした日本庭園の向こうに新宿の高層ビル群が見え幻想的な光景であった。(芝)

●2008年がスタートして早くもその12分の1が経過した。昨年後半から参加していた、とある財団法人が主催の調査委員会(中小企業とデザインについて)も託された項目をほぼ消化した。デザインを必要としているニーズの範囲が拡大する中、「デザイン(的思考含む)」を企業経営のツールとして、推進的役割にまで仕組み化できているところは少ないことを肌身で実感した。デザイナーは料理人だ。仕事をするには、道具と厨房だけでなく、新鮮な食材も不可欠。でもそれだけでは待ち望んでいる人まで届かない。中小企業だからこそ可能になるデザイン創出の仕組みについて考えることの多い年明けになった。(ナカバヤシ)

●rethinkの「Lim Wallet」という財布が、とても使いやすい。一見、普通の二つ折り財布なのだが、開くと、札もカードも小銭も全て同じ方向から出し入れ出来る構造になっている。同じような構造の財布には、m+の「MILLEFOGLIE」があって、これもとても使いやすい。また、どちらも従来の財布に比べて、同じ容量入れた時にとてもコンパクトであるのも特徴。特に「Lim Wallet」は、ポケットに入れていることを忘れるくらい軽い。これらの財布を使っていると、いわゆる二つ折り財布のオーソドックスな形は、特に根拠があっての形ではなかったのかもしれない。定番と思われているものを、一度疑ってみるのも重要なのかもしれないと思っている。(納富)

●コピー用紙やプリンタインクなど、pdweb.jp編集部の備品は、だいたいアスクルかヨドバシドットコムで揃える。で、年に2回送られてくるアスクルのカタログがとても楽しい。この1200ページほどの小宇宙の中には、オフィス関連製品だけでなく、スイーツまで載っている。その品揃えは「ホームセンター+セレクトショップ+デパート+カフェ」。というか、それ以上かもしれない。これを眺め出すと確実に数時間を消費してしまうので、困ったものです。(森屋)


▼2008年1月1日
●仕事で某社のAV機器デザイナーを取材。DVCからDVD-R、HD、メモリカードとメディアの変遷に応じて最先端のムービーカメラをデザインされてきた方である。すべての製品で身を削るような思いをしながら、徹底してモックの調整を行い、グリップ感と操作性の向上を図ってきた経緯をお伺いして、このノウハウは一朝一夕には真似できないと感じた。2008年、日本のデザインがどこに向かおうとも、このような姿勢で臨むデザイナー の存在は心強い限りであり、同じ人がまったく別の分野の製品を手がけても、それはそれでまた別の活性化を促すのではないかと思った。(K.O.)

●オフィスを代官山から日本橋人形町へ移した。日本橋界隈は、江戸時代から東京の商業の中心地、さまざまな業種の拠点がある。古くは魚河岸があり、祖父はこの河岸の場内で仲買の店を営んでいた。近年では兜町に証券取引所ができ、横山町や馬喰町には多くの問屋が軒を連ねる。そんな日本橋界隈、オフィスの近くには安産の神様として有名な、水天宮がある。箱崎TCATも東京駅も羽田空港へも便利な地の利。産みの神様の御利益にあやかれるか? (くらまさ)

●引っ越しが終わり新しい部屋にもだいぶ慣れてきました。狭いけど日当たりのいいこの部屋は、大きさも含めて落ち着ける空間です。「日本人はすぐ狭いところに住みたがる」と言った日本人の友達、狭い部屋もなかなかいいぞ! デザインのいい素敵な家具を、新たに置くことはできないけれど。(佐々木)

●2007年は亥年ということもあり、激動の1年であった。自宅の周りでは、ずいぶん以前から計画されていた道路工事がいきなり始まり、目の前の公園予定地域内の住宅が取り壊され、景色も一変した。しかし何よりも大きかった出来事は長年経営に携わっていた会社を離れ、仲間とともに独立し、新会社を設立したことである。クライアントの方々の反応から、今までやってきたことが「間違いでなかった」と、ようやく確信を持てるようになってきた。大変ではあったが充実した1年でもあった。(芝)

●気がつけば編集後記も5回目。昨年末は人に会う予定が増える中、少しでも掃除と(書類や書籍の)整理の時間を作ることに気が向かった。溜めないルールがどうも徹底してなかった2007年だったなぁ…と。「後で何かの役に立ちそう…」は「捨て」…ということで、2秒で決断。バサバサと捨てる。そんな中Dyson DC12のホースが裂けてしまったが、Dysonサイトから注文し、引き続き「使用可」に。プラスチックの質感やディテールがバージョアップしていたのは嬉しい発見。こういう育てていく商品開発がもっと必要ですね。(ナカバヤシ)

●取材でJTの炭酸飲料「ロゼ・フェスタ」の開発者にインタビューを行った。驚いたのは、その開発者の方は企画はもちろん、瓶のデザインから商品名、さらに中身のジュース部分も自らが作っているということ。そうなると、大量生産のコンビニで売られる飲料とはいえ、もう作品と呼べるのではないかと思った。インタビューしても、味と瓶のデザインと飲料自体の色合いと企画が連動していて、話も面白いのだけど、その作家性がストレートに感じられることが何より面白い。プロダクトデザインという言葉の本来からは外れるのかもしれないけれど、そういう商品が当たり前に流通しているのは、何だか嬉しく思った。あ、ロゼ・フェスタ、美味いですよ。(納富)

●いつの時代も一番面白いのは、個人の力だと思う。例えばミュージシャンはその人にしか出せない旋律によって人々を魅了する。レコード、CD、デジタルとメディアは変われど根っこは1つ。そこにはウソがない。良質なプロダクトデザインにも個人の顔が見える。いくら大量生産されようともそれを作った人が見えるモノ。そしてそれを選ぶということ。それはつまり価値観の共有であり、人と人とのコミュニケーションである。2008年もモノや音楽、映像などを通して、さまざまな未知の人と出会いたいと思っている。(森屋)



▼2007年12月1日
●前回に続いて、「ジャパンデザイン 〜 グッドデザインアワード・イヤーブック2007-2008」のための取材。ジャスパー・モリソンがデザインディレクションを行ったサムスンの冷蔵庫と、イトーキのタスクチェア「スピーナ」。前者は、日本での販売予定がないのが残念なほど良くできたシンプルで機能的な製品。後者は、ハーマン・ミラーのアーロンチェアの10年来のユーザーである筆者の目から見ても、それを超える仕事用のイスが誕生した思いだ。イトーキのインタビューは、実際にスピーナに座り、様々に姿勢を変えながら行ったので、これは偽らざる実感である。(K.O.)

●出先でバッテリーが突然死した。本来セーフティのはずのイモビが誤作動をして、燃料カット状態。ジャンプしてもエンジンが始動しない。主治医の指示でバッテリーを外せば、リセットされるとのこと。しかし、「-」側のボルトが腐食状態で手持ちの工具では刃が立たない。結局、JAFに電話。始動したものの、二度とセルは回らないからと、即交換を勧められる。近隣の用品店に問い合わせ、在庫確認と予約までしてくれた。親切な対応に感謝。完全に年会費のもとを取っているかも。(くらまさ)

●もうすぐ引っ越しです。近いからと毎日朝晩荷物を運んでいます。この寒いのに、汗をかくほど動き回っています。朝は勘違いしてそのまま薄着で出かけてしまったりします。早く済ませてしまいたいとたくさん運んでも、引っ越し当日が来ないとすべては終わらないのです…。(佐々木)

●最近オーディオブームの再来と言われているが、石のスピーカーを作って以来再びオーディオにはまっている。パソコンで今まで使っていたスピーカーをついでに計測してみて驚いた。見事なまでにフラットな特性である。対する石のスピーカーはデコボコな特性なのだが、何度聞いても石スピーカーの方がいい音に聞こえる。やはりスピーカーは計測データでは計りきれないと思ったが、今度はデジタル処理で石スピーカーの特性をフラットにしてみるとさらによくなる。オーディオの世界の深さを再認識させられた。(芝)

●とある知人とデザイン談義中、話題は韓国でのモノ作り事情のものに…。自分自身の体験でないため不確実な内容だけれど、どうも韓国では日本の中小企業のように、自社で商品開発を手がけているところが少ない…らしい。大手のメーカーの傘下にある中小企業がほとんど…とも。日本のように中小企業が積極的にデザインを導入していくる現状とは異なるようだ。お国柄…と片付けるのは簡単だけれど、国を超えて、それぞれの国の中小企業とデザイナーとコラボレーションして、世界のマーケットに通用する商品開発なんてできればいいですよね。(ナカバヤシ)

●機種変更で、ウィルコムのスマートフォン「W-ZERO3 Adovanced [es]」を入手。使ってみて、その異形ぶりに呆れつつ嵌る。電話とかメール端末として考えると、馬鹿馬鹿しいくらい使いにくい。未読メールを読むのに最低で3回ボタンを押さなければならない携帯電話は、今や他にないかもしれない。ただ、ポケットPCと思うと、ネット環境と一体化してるわけで、かなり面白いツールになる。パソコンの延長だと思うと、道具としての完成度の低さが、かえって魅力に見えるのが不思議。使いやすくなるように、せっせとカスタマイズしていたら愉しくなってしまった。(納富)

●そろそろ携帯電話を新機種に変えようかと思っている。なにしろいまだにmova(P505iS)なので、肩身が狭くなってきた。いざ新機種のカタログを眺めると、量産モデルもデザインモデルも同じに見えてしまう。マクロ的に言えば、携帯電話は今、踊り場なんじゃないだろうか。「電話機」のバリエーションとしては豊富なのかもしれないが、今や複合的コミュニケーションツールともいえる「ケータイ」のあるべきカタチには、機能側からもデザイン側からも到達できていない気がする。(森屋)


▼2007年11月1日
●日本工業デザイン振興会が発行する「ジャパンデザイン 〜 グッドデザインアワード・イヤーブック 2007-2008」の記事執筆のため、HondaJet(http://www.g-mark.org/library/2007/best15/07A08033.html)の開発者でHonda Aircraft Company社長兼CEO、藤野道格さんを取材した。惜しくも大賞は逃したものの、航空機分野では初の金賞。航空力学のタブーに挑戦したエンジンの主翼上面配置、構想当初には専門家の笑いの対象にすらされたアルミ削り出しの主翼構造など、同社の自動車以上に独創の塊だ。しかも、それが奇を衒ったものではなく、きちんと性能や省エネ効果となって結果を出している。「格好だけのものが、一番格好悪い」という言葉が印象に残った。(K.O.)

●秋のデザイン週間、全国でさまざまな行事が目白押し。私も100% Design Tokyoのブースに出展している。しかし、その間に審査委員をしているデザインコンペの審査が2つ、表彰式が1つある。また、友人の展示会のレセプションにも招待されていて、その後もある公共団体からの取材など……。今年の100%は販売ブースに出ているので、他のスタッフに支えられ、お店番がちゃんとできるかどうかが、一番の心配。催し物がたくさんあるけれど、体は1つしかない。すべてができないもどかしさ。(くらまさ)

●先日、街中で大好きなデザイナーさんとばったりお会いしました。顔見知りではあったので思い切って声をかけると、気さくにお話をしてくださいました。いつもとは違うあの時間にあそこを通ったからこその出会い。とても嬉しい出来事でした。(佐々木)

●先日ビックサイトで開催された東京デザインマーケットに出展をし、GRANITと言うハイファイスピーカーシステムを発表した。御影石製のエンクロジャーが特徴の無指向性スピーカーである。理論を形にするスタンスを示したかったのと、半分趣味で作ったのだが、これがなかなかよい音がする。それなりに音響設計もしたし、音響測定もした。昔はスピーカーの測定をするとなると何百万もする測定機器が必要だったものだが。今は1万円程度のマイクと数千円のソフトとパソコン1台で事足りてしまう。この技術革新はすばらしい。(芝)

●2007年が終わるには2ヶ月あるけれど、10月はフリーランスのデザイナーにとっては、かなり「師走」な人が多かったんじゃないだろうか。デザイン系のイベントや展覧会が集中する10月末から11月初旬。日本でも開催されるようになってから今年で3年目となる「100% DESIGN TOKYO」も、ちょどこの時期。オリジナル商品ブランド「TN-DEISGN(team-N改め)」として今年も出展するのだけれど、間際になるとついついつぶやいてしまう「1年って早いなぁ…」というフレーズ。まさに「師走!」。11月中に来年度の計画を立てて…と、気分はすっかり2008年度に突入しています。 (ナカバヤシ)

●不意に、パソコンのテレビ録画機能が使えなくなった。チューナー部分が使えなくなったので録画していた番組は見られるのだが、それらを見てしまうと、いきなりテレビを見なくなってしまった。パソコンで見るというスタイルが、完全に生活に根付いていたことに気がついた。他にテレビはあるのだけれど、そこでは家族と一緒に見たい番組以外見る気にならないのだ。で、見なくても平気だったりして、結局、パーソナルな形で見られないなら、別に見る必要がないと思ってしまうらしい。生活は思わぬ形でデザインされているのだなあと思うと不思議な感じだ。(納富)

●2007年度は三洋電機の「eneloop universe products」がグッドデザイン大賞に選ばれた。ちなみに昨年は三菱自動車の「i」、一昨年はテルモの注射器「ナノパス33」である。1980年からの大賞受賞製品を改めて眺めてみると、90年代前半まではビデオ、カメラ、自動車、オーディオ、コンピュータなど一般に馴染みの深い製品が大賞を受賞している。そして直近のこの10年は、家、村、公園、テレビ番組など受賞対象が環境にまで広がってきた。それが時代の流れというものかもしれないが、私のようなデザイナー以外の人種にはどうも難しい。
この10年は一方で携帯電話やデジタルカメラが進化し、またiPodのデザインは他の製品ジャンルにまでその影響を及ぼしている。デザインの概念は広くまた奥深いものなのだろうが、大賞にはもっと一般大衆と楽しさを分かち合えるようなモノを選んでほしいと思うのは、私だけだろうか。(森屋)


▼2007年10月1日
●先日、ちょうどラマダン(断食月)の時期にトルコを訪れる機会があった。シルクロードの重要な拠点にして、オリエント急行の終着点。アジアとヨーロッパがぶつかる場所に位置するこの国は都市ごとに様々な表情を持ち、再び異なるコースで巡りたい国だ。一方で、イスタンブールの旧市街で実に4400もの店が軒を連ねるグランバザールには、ブランドもののニセモノがずらり。どうみても本家が作っていない分野の製品にもロゴマークを入れて売っているのだが、こうなった責任の一端は、目立つようなロゴを入れることで製品デザインを完結させてきたブランド側にもあろう。もちろん、ロゴさえ付いていればニセモノと分かっていても購入する消費者(といっても主に観光客だが)にも問題がある。商人としては、客が望むものを作って売って何が悪いということなのだろうが、異なる文化が融合する土地柄とは言え、ロゴビジネスが間接的におかしな文化的侵略を招いているとしたら残念なことだ。(K.O.)

●四国の某所へ出張することが多い。鉄道より飛行機の方が約1時間現地の到着が早いが、機内でパソコンなどが使えないため、岡山、瀬戸大橋経由で往復することが常だ。おかげで、意識せずにN700「のぞみ」ちゃんと2回デートできた。乗り心地も良く、デザイン面では隅々まで手や目が入っていることが伺える。ただ、座席の青がお気に入りの駅弁「ままかり寿司」のピンク色トレーと合わないのが少し難。明日も出張。残念だが今回は前後の時間がなく、往復飛行機利用。岡山でのピンクと青のコンビが見られないのも妙に気になる。(くらまさ)

●9月は3連休が2回もありましたが、皆さんは何をしましたか。私はいつもよりもちょっとだけ遠出をしたり、世間の夏休みのときよりも夏休み気分を味わえました。連休って素敵です。(佐々木)

●愛車のシトロエンが突然動かなくなった、セルモータが回らない。[またか」と車屋に持ち込むと「1年以内ならばクレーム処理できたのだが」と言われた。考えてみると交換したのは1年と1ヶ月前のこと。最近のセルモータは小型化のため高速な小型モータに減速ギアを組み合わせてあり、そのギアがよくトラブルの原因になるらしい。「昔は大きなのでダイレクトだったんだけどねえ」と車屋の社長。こんな技術革新ならいらない。仕事上では天敵になりがちだが、「頑固な技術者が一人ぐらいいても」と思ってしまった。(芝)

●とある調査によると、ハード/ソフトの保守/運用等にかかる、経営的には新たな価値を生み出さない「固定的なIT投資支出」が76%。それに対して、新規開発案件や、業務/組織/ITの統合的改革に位置づけられる「戦略的IT投資」は24%にとどまるそうだ。世界はどうか…とみると、固定的支出が53%で、戦略的支出が47%になる。これらは「新たな価値を生み出すための投資」と重なるような気がしてならない。日本のモノ作りにおいて、デザインへの投資は年々数パーセントでもアップしているのだろうか?。気になりますねぇ。(ナカバヤシ)

●手帳選びの季節、来年使うのを愉しみにしているのが、信頼文具輔で買った、クオバディスの「Plain」。フランス語版しか出ていないので、曜日の表記などが分かりにくいけれど、一ケ月見開きで、一日一行というスタイルが気に入っている。文庫サイズで全42ページという極端な薄さと、一覧性の高さ、書ける情報量の思った以上の多さは、持ち歩き用のサブの手帳として最高ではないかと思う。いずれ、自分でもリフィルの設計をやってみたいと思うけれど、今はこれで。(納富)

●pdweb.jp、オープン1ヶ月が経ち、おかげさまでなんとか無事に離陸することができました。その勢いに乗って? 今後徐々に実現していきたい企画を少し予告しておきます。
「最近コレを作りました(デザイナーインタビュー)」、「読者のデザイン投稿コーナー」、「特集/インタビューなどの英語翻訳記事」、「CAD等の新バージョンレビュー」、その他「お気楽企画」も検討中です。この辺までが「pdweb.jp1.0」ですかね。
それと、ここを読んでくださっている読者の皆様にお願いを1つ。当サイトのURL「http://pdweb.jp/」を、会社の隣の席の方やお知り合いの方にぜひ教えてあげてください。スタート1ヵ月でまだまだご存じない方も多いと思いますので、よろしくお願いいたします。(森屋)


▼2007年9月1日

●最近、とみに興味深い自転車たちが手元に集まってくる。今の日本では原付バイクのブランドとして有名なモトベカンの'70年代製ミキストモデル(フランス)、[ほぼ]オールプラスティック製で25年前に作られたイテラ(スウェーデン)、そして、名が体を表す40年前のシアーズ製スペースライナー(アメリカ)。それぞれ同じ目的で作られたとは思えないほどデザインのアプローチは異なるものの、乗ってみれば、時の流れを超えてデザイナーや設計者との対話が楽しめる。今、我々が作っている製品群も、数十年後に消費者と心を通わすことができるだろうか。(K.O.)

●最近、愛車のアルファにアクシデントが多発。俗に言うイタ車のトラブルではなく、一般的なもの。まずパンク。サイズがそれほど流通してないため、在庫無しで取り寄せ。そして、ブレーキホースの亀裂。これらは経年変化を考えて四輪全て交換。他にも球切れとついでにオイル交換。最近のユーロ高のためにパーツ屋さんが多くの在庫を持ちたがらず、ヨーロッパ車の消耗部品が手に入りにくい。お気に入りデザインの維持にも為替相場が影響している。(くらまさ)

●いよいよpdweb.jpが始まりました。不安と期待が入り混じった気持ちですが、見てくださる方に楽しんでいただけるよう、自身も楽しんで取り組んでいこうと思います。よろしくお願いします。(佐々木)

●最近、毛針釣用の和竿を衝動買いした。中途半端だが多趣味な性分で、渓流釣りもその1つである。10数年前イギリスを旅したとき、つり道具店を回り倒した。イギリスといえばフライフィッシング発祥の地である。有名なハーディーのバンブーロッドを探したが、どこの店員も「今はこれだぞ」と日本製のカーボンロッドを差し出した。イギリス人は伝統を重んじ、古いもの好きではなかったのか。日本の伝統的な竹竿を眺めながら、昔の旅での出来事を思い出した。今のイギリス人がこの竿を見ればなんと言うのだろうか。(芝)

●工業デザイン(or プロダクトデザイン)の業界は、スポットライトが当たっている…と言う人が多い反面、あちこちから、一見すると成功して見える物事の裏の話も聞こえてきてます。すでにある要素の組み合わせでiPhoneもSegwayもできているんだから、デザインが媒介になって成功する、聞いてて勇気がもらえるような事例はもっとあっていいんですよね。動いてるiPhone触りました。Segwayも乗りました。pdweb.jpも船出です。がんばりましょ!(ナカバヤシ)

●東麻布の海風號という店で、中華民国時代初期の茶壺(中国茶用の急須)を吸い寄せられるように購入してしまう。偏石壺という古くからある形の300ccくらいのもので、とにかく使い込まれている。どれだけの長い時間、お茶を淹れ続けて来たのだろうというような、茶渋がびっしりとこびりついて、それが艶になっているような肌は、道具としての茶壺の魅力なのだけど、同時にルックスの魅力にもなっているのが面白い。お茶がとんでもなく柔らかく入るのが嬉しかった。(納富)

●紙メディアで育った私は、雑誌の創刊に立ち会うたびにワクワクしていました。今回、Webに土俵を変え、スタート地点でのワクワク感とドキドキ感は、今までに増して強いかもしれません。まずはpdweb.jpのバージョン1.0をお届けします。ここから先のバージョンアップは皆さんと一緒に行っていきたいと思います。ご愛読よろしくお願いいたします。アンケート(トップページ左側下のバナー)にもぜひご協力ください。(森屋)


▼2007年7月17日
●本日、pdweb.jpのベータ版を公開します。
9月1日の本格運用スタートまで、コンテンツを充実させていきます。

皆さんに「必要なメディア」と思っていただけるサイトに育てていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

ベータ版をご覧になってのご意見ご感想をお待ちしています。
コンテンツなどのリクエストも歓迎いたします。
info@pdweb.jp

pdweb.jp編集長
森屋義男



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