○評価基準(テーマ「明日のカタチ、生きたカタチを求めて」に基づく)
(1)カタチ(形状と色、素材)とアイデア(機能、独自性、エコ)・・・10点満点
(2)実現性(作りやすさ、売りやすさ、使いやすさ)・・・・・・・・・10点満点
合計20点満点
以下の採点は(1)+(2)=合計点の順
●セラミック・ジャパンの採点
No.45「YURA」(平瀬尋士/45歳)・・・・・・・・・・・・・・
No.49「Rib Drip」(井藤隆志/44歳)・・・・・・・・・・・・・
No.02 「Dispwall」(笠井信一郎)・・・・・・・・・・・・・・・ |
8点+7点=15点
8点+6点=14点
7点+7点=14点 |
審査企業賞
No.16 45 「YURA」
●能作の採点
No.51「花びより」(カジ エンゲイ/37歳)・・・・・・・・・・
No.08「Boshi cup & saucer」(辻本真理子/27歳)・・・・・・
No.26「ICHIYA」(亀井隆昭/26歳)・・・・・・・・・・・・・ |
8点+9点=17点
8点+8点=16点
7点+6点=13点 |
審査企業賞
該当作なし
●仁秀の採点
No.26「ICHIYA」(亀井隆昭/26歳)・・・・・・・・・・・・・
No.09「SPONGE SOFA」(辻本真理子/27歳)・・・・・・・・
No.49「Rib Drip」(井藤隆志/44歳)・・・・・・・・・・・・
No.55「Landscape in Cup」(門脇太一/31歳)・・・・・・・・ |
9点+8点=17点
8点+8点=16点
8点+7点=15点
8点+7点=15点 |
審査企業賞
該当作なし
●菅原工芸硝子の採点
No.26「ICHIYA」(亀井隆昭/26歳)・・・・・・・・・・・・・
No.25「Guu hammer」(亀井隆昭/26歳)・・・・・・・・・・
No.04 「Cafe Cup」(奈須田友也/26歳)・・・・・・・・・・・ |
8点+6点=14点
7点+7点=14点
6点+4点=13点 |
審査企業賞
該当作なし
No.26「ICHIYA」(亀井隆昭/26歳)・・・・・・・・・・・・・
No.49「Rib Drip」(井藤隆志/44歳)・・・・・・・・・・・・・
No.51「花びより」(カジ エンゲイ/37歳)・・・・・・・・・・
No.08「Boshi cup & saucer」(辻本真理子/27歳)・・・・・・
No.09「SPONGE SOFA」(辻本真理子/27歳)・・・・・・・・・
No.45「YURA」(平瀬尋士/45歳)・・・・・・・・・・・・・・
No.55「Landscape in Cup」(門脇太一/31歳)・・・・・・・・
No.02「Dispwall」(笠井信一郎)・・・・・・・・・・・・・・・
No.25「Guu hammer」(亀井隆昭/26歳)・・・・・・・・・・
No.04「Cafe Cup」(奈須田友也/26歳)・・・・・・・・・・・ |
44点
29点
17点
16点
16点
15点
15点
14点
14点
13点 |
大橋正之(セラミック・ジャパン)
すべての作品を通じて今年度は、迷わず大賞に推す強力な作品がなく選ぶのに苦労しました。またアイデアのみのデザイン提案も見受けられ、このデザインコンペの趣旨にそぐわないものも見受けられました。全体的に画像データでの提案が多かったように思いますが、実際に立体に起こした作品での提案が増えることを期待します。また、製作過程および、商品展開する際に問題点を感じる作品もありました。これらの観点から、今回エントリーされた作品の中には、総じて実現性の高い作品は少なかったように思います。特別なアイデアを提案していく一方で、製作時における効率の良い生産方法、商品展開については、ターゲットにする人や場所などに、より詳しい提案が欲しかったです。それらがあることで、商品としての「ものづくり」が、より実現性の高いものになったのではないかと思います。
能作克治(能作)
つい背筋を伸ばしてしまいそうな「ICHIYA」は、書の凛々しい所作を思い起こさせ、失われてしまった食に対する敬意を思い出させてくれそうではないか。回顧でありながら、そうあるべき、という「明日」を提示しているといえる。「花びより」もほんの少し佇まいを正して使いたい、そんなメリハリが日常を潤してくれそうだ。素材であるマットな白磁と朱のコントラストも心地よいわくわく感を生み出すに違いない。「明日のカタチ〜」が本コンペのテーマの一節だが、一昨年の3.11以降、どんな「明日」がわれわれにとって望ましいのか、真摯に向き合おうという傾向がより顕著になっていると感じる。そうしたデザインがやはりよい評価を得ているのではないか。
トミタ・ジュン(仁秀)
1位に選んだ「ICHIYA」は、アイデアもさることながら簡潔で美しい形に仕上げた点で高く評価しました。全体を通して、モノづくりは身近な経験や体験から生まれるということを改めて感じました。これからもこのコンペを通してあっと驚く斬新なアイデアが生まれることを期待しています。
菅原裕輔(菅原工芸硝子)
とても楽しく審査させていただきました。それぞれ「なるほど」と感心させられる点も多くありました。しかし、残念ながら「数々の難題も乗り越えてでも製品化したい!」と吸い込まれる魅力には一歩足りない気がしました。皆様の今後のさらなるご活躍を心より祈念いたします。
森屋義男(pdweb編集長)
審査企業3社の評価で大賞受賞となった「ICHIYA」の亀井隆昭さん、おめでとうございます。また、審査企業賞、スポンサー賞、そして入選された皆様、おめでとうございます。
昨年も書きましたが、本コンペはバーチャルでありながら、デザインする際に、実際のプロの現場で求められるモノ作りのノウハウのすべてが必要となる厳しい賞だと思います。夢物語は不可ですが、現実的すぎるモノにも魅力は感じません。「夢や妄想を現実に落とし込む」…正にプロのデザイナーが日々行っている行為そのものです。だからこそ、「デザイナーとモノ作りの現場をつなぐデザインコンペ!」をテーマに掲げているわけです。最後に、すべての応募者の皆様、審査企業の皆様、そして協賛いただいた各クライアントの皆様に厚くお礼申し上げます。来年もよろしくお願いいたします。
|