┏…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┓ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥       pdwebメールマガジン第25号・・・2012/4/27       編集制作:pdweb.jp編集部 http://pdweb.jp ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ┗…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┛ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ● pdwebメールマガジン第25号 目次 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ●連載コラム:西山浩平の空想デザイン 第11回:「〜たら」消費の効用 ●新連載リレーコラム:若手デザイナーの眼差し 第1回:海山俊亮/マイクロワークス ●pdwebデザインコンペ2012のご案内 ●編集長のミニコラム 日本がイチバン!? ●編集後記 ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●連載コラム:西山浩平の空想デザイン 第11回:「〜たら」消費の効用 ○年上のIさん デザインが良いことで有名な大手企業のMDを勤めていたIさんは、年上のカッ コいい女性だった。毎朝、鎌倉の自宅から都内のオフィスまでゴツイRVを自分 で運転して会社に通ってきていた。僕らは役員から直接ミッションをもらって クライアント企業の成長戦略策定チームに配属されていた。当時の僕は経営コ ンサルタントとしてはまだまだ半人前だった。それでもクライアントに気に入 ってもらって戦略立案を担当させてもらうことになった。期待に応えようと、 とにかく必死に結果を出そうとしていた。そんな僕の至らないところをカバー する役割で年上のIさんもチームに特別に配属されていた。 Iさんはチーム内でも異質な存在で、数値化できないクリエイティブな課題を 担当できる唯一のメンバーだった。そのほか数名のメンバーは定量化に特化し て、調査、分析を繰り返していた。ミーティングスペースにこもって、マーケ ティングデータや財務データをExcelで回して、何らかの意味合いを見出そう としていた。あてがわれた地下にあるその部屋は窓が1つもなく、まるで秘密 基地のようだった。その秘密基地で僕らは毎晩深夜まで働いていた。 男勝りのIさんは、当時30代後半だったろうか。まだ独身だった。言い寄って くる男性はたくさんいただろうに、仕事をバリバリこなすのが信条といって、 プライベートの時間はほとんど仕事をしていた。そんな彼女に釣り合いのとれ る男性なんてそう簡単には見つからなさそうだったし、周りの僕たちは、彼女 が独身でいることをあまり不思議に思っていなかった。 Iさんのモノに対するセンスは抜群に秀でていた。とにかく抜群だった。今だ から思うが、その会社はひとえにIさんの仕入れのセンスによって成り立って いたといっても過言ではなかった。シーズン毎に200を超える各店舗のウイン ドウに彼女が海外から選んでくる商品が飾られる。すると1週間後には店から 追加の注文が上がってくる。この注文の入り方の初速が他のバイヤーが選んだ ものとはぜんぜん違う。とにかく彼女が選んだものはよく売れた。 それだけではなかった。メディアの反応もすこぶる良かった。だから広報も彼 女が選んでくるものを、ライターやスタイリストに力を入れて紹介をしていた。 その結果、露出機会も増え、彼女が選んだ商品は長い期間売れ続けた。Iさん が起点となって売り上げが伸びていっていた。目利き能力が秘密兵器だった。 今になってみればトップマネジメントは、最初から彼女が辞めることを予感し ていたのかもしれない。だから、彼女の俗人的な才能を組織的にカバーできる ようにするために僕らのような何も分かっていない若造たちに戦略を描かせた のかもしれない。彼女はプロジェクトが終わってからしばらくして会社を辞め たと風の便りで人づてに聞いた。コンサルタントとして一定期間だけクライア ント企業にいる僕らには、クライアントサイドのチームメンバーの消息は分か らなくなることが多いのである。 ○自分で選んだモノに囲まれた生活がしたい 僕らは、さまざまな調査を重ねていった結果、一人暮らしの女性がターゲット ユーザーになることを突き当てていた。調査会社に頼みっぱなしではユーザー の生活の実態が分からないので、僕らはユーザーのご自宅に上がりこんで、持 ち物を収納から全部出してもらい、床に並べて点数やそれらのものがどういっ た経緯でその持ち主のもとにやってきたのかを1つ1つしらみつぶしに調べると いう途方もない調査を実践していた。誰も持っていないデータを持てば競合に は分からない売れるもののツボが分かるかもしれないと考えて、僕がチームに 提案した。幸いチームメンバーも面白がってくれて、調査会社とともに、被験 者を見つけては調査を敢行していっていた。 ワンルームという限られたスペースでの生活とはいえ、一人暮らしの女性の持 ち物は500点を超す。そして若ければ若いほど、持ち物の多くは、実家から持 ってきたものや、もらい物であり、自分で選んで買ったわけではないことが多 い。そこに不満の原因があったことを突き止めたときは、大きな金脈を突き止 めた気がした。彼女たちはせっかく得られた自分の生活を自分のセンスで選ん だものに取り囲まれて暮らしたいというニーズを持っていることが分かったの だ。 われわれは、そういった自分で選べなかったアイテムを少しずつ好みのものに 買い換えていくことを促すキャンペーンと品揃えで売り上げを伸ばそうと考え ていた。どこから買い替えを始めるのがいいのか。いくらぐらいの予算だった ら、まだ使えるものを捨てて新しい商品と買い換えてくれるのか? これらの 質問は、僕らには感覚がなく、Iさんにアドバイスをもらうことなくしては、 MD計画を作る指針を持つことはできなかった。 プロジェクトがそんな局面に入って、彼女から参考になる話を聞きだしていた 時期のことだったと思う。あるとき、Iさんと僕は、ランチオンミーティング をしながら、僕が用意をしたデータを一緒に見ていた。彼女は自分に言い聞か せるかのように「私にもそういうところがあるかもしれないわ」とつぶやいた。 いつもの早口の断定的な話しぶりとちがって、ため息ともつかないニュアンス だった。僕は驚いて彼女をまじまじと見つめた。それはIさんが素に戻った一 瞬だった。 このとき、僕は彼女が実家にご両親と一緒に住んでいることを始めて知る。彼 女はできればそのことはみんなに知られたくなさそうだったが、半分は仕事の ためでもあるので、しぶしぶ説明を続けてくれた。ご両親と3人で暮らしてい る彼女は、いつかは結婚して自分の家に自分好みのものに囲まれて暮らすこと を幼少の頃からずっと夢見て育ったことから話をしてくれた。 これから出会う相手と建てる空想上の家には、まだ生まれていない空想上の子 供たちがいて、彼女の空想には、それぞれ子供たちの性格や好みまでが詳細に 設定されてあった。そして、彼女はその空想上の家族に相応しいものを選ぶこ とを小さい頃から無償の喜びとしていたという。 ananや婦人画報などの雑誌を見ては、誰にそれを買うのか、いつ買うのか、ど ういう風に喜ぶのか、そういったことを、物心がついてからずっと空想してい たのだという。 一人暮らしをはじめたばかりの女性ユーザーのセグメントに、Iさんが選んだ ものが支持される理由がよく分かった。彼女はユーザーが何を欲しがっている かを自分の空想を通じて、すでに知っていたのである。Iさんのお父様が建て た家の内装はもとより丁度品は、おおよそ彼女のセンスには合っていなかった。 とは言ってもそれだけでは家を出て行く理由にはならない。そんな気持ちをや りくりする方法が空想上の買い物をすることだったのだという。 その結果、「結婚したら食器」、「子供が生まれたらオモチャ」、「自分でガ ーデニングを始めたら庭いじり道具」をはじめとした、多くの「〜たら」商品 が選ばれた。Iさんが他の空想好きな人々と違ったのは、「〜たら」商品を見 つけたら、身銭を切って買い求めてきたことだ。彼女の目利きの源泉を垣間見 るととともに、艶のある女性としての彼女の魅力をぐっと感じた一瞬でもあっ た。 そんな僕の反応を察したのか、「いくら買い物をしても、しまっておけるスペ ースがあるのよ」とはにかみながら、結婚するのは、まだまだ先だということ をIさんは、僕の目を見つめながら普段の早口に戻って先手を打ってきた。先 に「〜たら」消費を続けることを宣言されてしまったので、僕には何のアクシ ョンをもとることができなかった。もっとも取ったところで、勝算なぞなかっ たのだが。 ○理想のもので生活を満たしても幸せにはなれない 今、Iさんが結婚しているのかどうかはしらない。そして買いだめをしておい た空想上の家族6人分の「結婚したら」食器を使っているかどうかもしらない。 きっと魅力的なIさんだから結婚はしているのだろう。しかし、僕はIさんが 当時描いた「〜たら」生活を現実の生活として送ってはいない気がしてならな い。むしろ、Iさんのことだから、「〜たら」食器を手放して、「理想の男性 と結婚したら」家具は処分して、親が建てた家に親のセンスを受け入れて、も ともとは好みでもない夫と暮らしているような気がしてならないのである。そ してそうすることで、次の「〜たら」消費欲を作り出しているような気がする のである。 気に入ったものに囲まれた生活が幸せではなく、満足のいかない現実があるか らこそ、あれこれ未来に想いをはせて空想していることの方が幸せなのだとい うことを、彼女だったら気がついているような気がする。 もはや日本に住む多くの人が、ものが多くあった方が幸せなのだというセンテ ィメンタルな感情は持っていない。なぜなら、ものを多く持っても幸せになれ なかったからだ。むしろものがなくて、ものを追い求めているときの方が幸せ だということに気がついている。 そう、不満だらけの毎日にあっても、雑誌やインターネットを見ながら、将来 に小さな希望を見出せるような考え方を持っていた方がよっぽど幸せなのだと、 みんな知っている気がするのである。 西山浩平 Linkedin : Kohei Nishiyama Twitter : Kohei Nishiyama ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●新連載リレーコラム:若手デザイナーの眼差し 第1回:海山俊亮/マイクロワークス ○マイクロワークスのモノ作りとウォークインストック 3月31日、東京・南麻布にマイクロワークスのアトリエ兼ショールーム「walk- in stock」がオープンしました。冒頭から宣伝で申し訳ありません(笑)。 ショールームと言いつつ、この場所に「ウォークインストック」と全然ショー ルームらしくない名前を付けたのですが、マイクロワークスのショールームに はピッタリな名前だと自負しております。 その前にまず、マイクロワークスのモノ作りのスタイルについてお話させてい ただきます。 マイクロワークスはセルフプロデュースによるオリジナルレーベルを持ってい ます。そのためデザインだけでなくオリジナル商品の企画から行っています。 それを自分自身の予算でメーカーに製造を依頼し、在庫も自分で抱えています。 当然パッケージのデザインから中に同梱する「使用上の注意」の作成に至るま で、自分自身で行っています。 製造された後も、商品の検品、ショップや顧客への販売や配送業務までをすべ てマイクロワークスが行っています。すべてを一環して行うことで、モノが生 まれるまで、そして実際の生活で使われるようになるまでに大変多くの工程が あることを痛感します。 オリジナルブランドを持つと、必ず在庫というリスクが発生します。在庫のリ スクと言っても単に金銭的なリスクだけではありません。在庫によってスペー スが埋まってしまったり、サイズや量が増えることで別の場所に在庫スペース が必要になってくる場合もありますし、管理も非常に大変になってきます。も ちろんマイクロワークスも例外ではありません。 ○モノを売ることも自ら行う 続いて「販売」について。マイクロワークスは年間で10本以上の販売イベント やポップアップショップに参加しています。また、2010年に五反田で行われた 「the new market」やクリエイターによるリアルマーケットプロジェクト「CA RAVAN」、2012年に海山が発起人となり始動した「ジカバイ組合」など、デザ イナーやクリエイター発信によるさまざまな「販売」に関わるプロジェクトに 深く関わっています。 僕はただモノやコトを提案したり、創造するだけがクリエイターの仕事だとは 思っていません。作ったモノに対して責任をもってお客さんに「伝える」こと も同等に大事なことだと考えているので、買い手と直接的につながる方法を常 に模索しています。 お客さんに対してダイレクトにアプローチできるというのは非常に大きなこと だと思っています。近年の世界的に不安定な経済情勢や昨年の大きな震災など、 突然大きな変化が身に降り掛かる可能性は決して低くありませんし、依存度の 高い取引先が突如なくなる可能性も十分にありえます。買い手と常に近い距離 でモノ作りをする、ということはそういった際に自分自身を守ることにもつな がります。 また、直接お客さんとコミュニケーションすることで、リアルなフィードバッ クをたくさん得ることできます。これは展示会でライターやデザイナー、ジャ ーナリストの方々からいただく意見とはまったく違う種類のものです。 「良い、悪い」ではなく、「買う、買わない」という、とてもシンプルながら リアルでシビアな評価です。売ることがすべてではありませんが、こういった 一般の方のリアルな反応を実際に体感し、常に頭の中で意識することは、クリ エイティブなあらゆる局面で活きてきます。 ○一生活者としてのリアルな目線で作る walk-in stockはショールームでありながら、その名の通りストックルームと しても機能しています。なので商品在庫も隠さずにディスプレイとして陳列し ていて、上で述べた在庫スペースの問題を解消しています。 在庫があるので、もちろん商品の購入もできるようになっていますし、イメー ジとしてはどなたでもお入りいただけるオープンな倉庫です。自分自身として も訪れたお客さんと直接コミュニケーションしながら、自身の商品や提案につ いての想いを自ら伝えつつ、お客さんからもリアルでシビアなフィードバック を得ることができる場所になっています。 上記のことからも、「ショールーム」ではなく「ウォークインストック」とい うコトバがピッタリだと思っています。誰でも入れるストックルームなので、 このコラムを読んでくださっている方もぜひ気軽にお越しください。 直販イベントやwalk-in stock以外にも「買い手」と直接的につながる方法と して、オンラインストアにも力を入れていまして、今年に入って「リルビット サービス」というオンラインショップをオープンしました。 http://littlebitservice.com 生活で使う道具を作るデザイナーとして、これからも一生活者としてのリアル な目線で、一般的な感覚を持ち続けていこうと思っています。 MicroWorks walk-in stock 106-0047 東京都港区南麻布3-3-1麻布セントラルポイントB1 03-6435-3325 i@microworks.jp ※外出している可能性もありますので、お越しの際は上記電話かメールにて事 前にご連絡ください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■○■pdwebメールマガジンでは広告のご利用をお待ちしています。■○■ イベント/セミナーの告知や集客、新製品のご案内に。臨時増刊もあります。 ■○■お問い合わせはinfo@pdweb.jpまで。料金:1行6,000円〜。 ■○■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●pdwebデザインコンペ2012のご案内 今年で第5回を迎える「pdwebデザインコンペ」。今回から「デザイナーとモノ 作りの現場を直結する」コンペとなります。 皆様からの応募作品は、日本各地のモノ作りの産地のプロが審査を行い、優れ た作品は商品化への道が開かれます。製品化への道がぐっと近づいたデザイン コンペにぜひみなさんチャレンジしてください! そして基本テーマは従来と 同じ「明日のカタチ、生きたカタチを求めて」です。遠い未来ではなく、明日 の暮らしをより快適にしてくれる、モノのあるべきカタチを提案してください。 ○審査員企業 セラミック・ジャパン(磁器・食器系) 能作(銅器・金属インテリア) ハコア(木工系プロダクト) Kom&Co(デジタルデバイス系) ○応募ジャンル 磁器、金属、木工、デジタルデバイスなど。具体的には食器、ステーショナリ ー、家具・インテリア、スマートフォン/デジタルグッズなどが対象になりま すが、審査員企業が製造可能なモノであれば、特にジャンルの制限は設けませ ん。 詳細、応募要綱は以下まで。 http://pdweb.jp/dsgncmp2012/index.html ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●編集長のミニコラム 日本がイチバン!? 4月24日、「アドビ システムズ、“クリエイティビティ”に関する世界的な意 識調査を実施」というプレスリリースが届いた。以下主な内容を抜き出してみ た。 ・Adobe State of Createグローバルベンチマーク調査の結果を発表。この調 査は、米国、英国、ドイツ、フランス、日本の18歳以上の成人5,000人を対象 にオンラインで行われた。 ・回答者の80%が経済成長にはクリエイティビティが極めて重要であると答え、 3分の2近くの回答者はクリエイティビティが社会に価値をもたらすと考えてい る。一方で、自らのクリエイティビティを最大限に発揮できていると感じてい る人々はわずか4分の1に留まる。 ・日本は世界で最もクリエイティブな国にランクされたが(2位は米国)、大 半の日本人は自らをクリエイティブであるとは考えていないという結果。また 東京は、日本人以外からは、最もクリエイティブな都市にランクされる(2位 はニューヨーク)。日本以外では、各国の人々が自国に対して持つプライドが 明らかに示され、英国、ドイツ、フランスの回答者は、自国とその都市が日本 の次に最もクリエイティブであると考えていた。 ・職場では、クリエイティブな考え方に対する要求が高まっているにもかかわ らず、75%の人々は仕事においてクリエイティビティよりも生産性を求められ ていると答えている。 ・回答者の半数以上は教育システムにおいてクリエイティビティが抑圧されて いると感じ、また多くはクリエイティビティは教育システムに必要だと考えて いる(対象国平均では52%、米国では70%)。 以上、米国、英国、ドイツ、フランスという、日本の特にベテラン以上の年齢 層にとって、芸術分野からビジネスまで、さまざまな面で目標、憧れとしてき た国々から、今や最もクリエイティブと評価されている日本。たぶんこの結果 を一番意外に思っているのは日本人ではないだろうか? 我々は自らを過小評価しすぎてきたのかもしれない。謙譲の美徳もよいけれど、 世界的にはナンバーワンなりの振る舞い、役割を日本に求めている面もあるの だろう。 もちろんこのアンケート結果は一面に過ぎないが、震災や不況で俯きがちだっ た自分自身、もう少し胸を張ってみたくなる嬉しいニュースではあった。 森屋義男/pdweb.jp編集長 ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●編集後記 上のコラムとは正反対のことを書きますが…、昨年度の決算でソニー、シャー プ、パナソニックは軒並み赤字、3社の赤字総額は軽く1兆を超えているとのニ ュースを読みました。大震災、円高、タイの洪水、ヨーロッパの経済危機など、 原因は複合的なようですが、一方で韓国メーカーなどは伸びているので、世界 市場でユーザーニーズに適切に応え切れていない面があるのかもしれません。 日本メーカーが得意としてきた、開発コストを掛けて時代を切り開いてきた高 機能・高品質のモノ作りは、現実的に厳しい局面に立たされています。近視眼 的に進化を急ぎすぎたのかもしれません。(M) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■取材・執筆・DTPデザイン・印刷物納品を行います! カラーズ(有) ■企業のユーザー事例、パンフレット、Webコンテンツなどの制作を行います。 ■お問い合わせはinfo@pdweb.jpまで。お待ちしています。■■■■■■■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ pdwebメールマガジンNo.24 2012年4月27日発行 2,400部配信 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓   pdwebメールマガジン登録変更および解除のご案内 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ※このメールに返信はできません。配信アドレスの変更や停止を希望される 方は、pdweb.jpのトップページ右側の登録フォームにて操作をお願いいたし ます。 http://pdweb.jp ┏…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┓ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥   編集・制作:pdweb.jp編集部   〒151-0071 東京都渋谷区本町1-20-2-909 カラーズ有限会社   お問合せ先 info@pdweb.jp   Copyright(C) Colors.,LTD. 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