┏…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┓ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥       pdwebメールマガジン第8号・・・2010/11/26      編集制作:pdweb.jp編集部 http://pdweb.jp ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ┗…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┛ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ● pdwebメールマガジン第8号 目次 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ●リレーコラム:ギョーカイに一言 第8回:小牟田啓博氏 ●上海的モノ生活 第2回:家具付きマンションのちょっと残念な家具たち ●編集後記 ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●リレーコラム:ギョーカイに一言 第8回:小牟田啓博氏 みなさんこんにちは。 Kom&Co.Designの小牟田、そしてKDDIデザインプロデューサーの小牟田です。 今年2010年はKDDIより数年に一度というマグニチュードの発表がありました。 1つが「IS03」を中心としたAndroid auとしてのスマートフォンの発表。そし てもう1つがiidaより、iida×ALESSIコラボレーションプロジェクトの発表。 それから吉岡徳仁さんデザインの「X-RAY」と岩崎一郎さんデザインの「G11」 の発表です。 Androidの方は、iPhoneをはじめスマートフォン熱が高まる日本市場に対して、 一歩遅れを取ったかにみえていたauから、満を持して登場させたIS03をはじめ とするISシリーズが注目を集めています。 それは、各キャリアから発売・発表されている端末モデルがグローバル仕様の 製品をそのまま日本に持って来ているのに対し、auから登場するIS03はじめIS シリーズの多くが、日本のユーザーのための仕様となっている点に大きな違い があり、この違いに多くの注目が集まっています。 ワンセグ受信やFelicaなど、日本のユーザーにとっては必要不可欠になってい る標準仕様に対応したプロダクトに仕上げることに、auは一貫してこだわった モノ作りをしてきています。 他社との競争の中では遅れをとったかに見えるスマートフォン対応ですが、au にとって何が大事なのか? それはユーザー第一であること。そしてauの思い を乗せて発信されるIS03にはauがこれまで意思を持って投入し、多くのユーザ ーに受け入れられてきた、コーポレートカラーであるオレンジ色でリリースし ている部分には、auの強い思い入れと期待と、ユーザーに対する確実な約束の 意味が込められています。 またiidaの方ですが、ブランド立ち上げ時から多くの好評をいただいているG9 の進化形としてG11が、G9同様岩崎一郎さんの緻密なデザインで仕上げられ、リ リースされました。それと合わせて、かつてMEDIASKINで好評をいただいている 吉岡徳仁さんのデザインによるX-RAYが同時に発表されています。 これらのモデルは、順次市場投入の予定ですので、ハードの部分のみならず、 インターフェイスデザインや周辺アクセサリなどにも、iidaらしさをたっぷり 盛り込んで上質に仕立ててありますので、どうぞ店頭にてお確かめの上、気に 入ったモデルを選んでいただけたらと思います。 さらに大きな注目を集めているのが、ALESSIとのコラボレーションによるコン セプト発表です。 いわゆるブランドコラボという動きは使い古された感の強い通信業界ですが、 実は本当の意味でのコラボレーションというのはどういうことなのか? これ を僕は考えてきました。 その1つの回答が、このiidaとALESSIのコラボレーションだと思っています。 それは、iidaが考えてiidaが発するiidaらしい、Lifeという視点からモバイル 環境を考察し、デザインし、それを問うということをハイレベルでハイクオリ ティな活動とアウトプットで行う必要があるのではないか? そう考えた結果 です。 衣・食・住の中にあって必要不可欠な存在となったモバイルに、別の角度から 考えたモバイルでのデザインをし、モノ作りをするというアプローチ。 こんなイメージを持ち、世界中に数ある価値の中から最良のセンスを誇る企業 とのコラボレーションにより、新しいモバイルの価値を提供したい。そんな思 いからピックアップしたのが、このALESSIなのです。折角コラボレーションを するのなら、世界一デザインセンスの良いモノ作りをし続けている企業がいい。 僕は当然の流れとしてこのALESSIとのコラボレーションを楽しませてもらいま した。 デザイナーの選定は、我々au側から候補をピックアップさせてもらい、ALESSI が決定するという段取りで決定し、ステファノ・ジョバンノーニ氏は我々の強 いリクエストによって実現した人選。マルセル・ワンダース氏はALESSI史上近 年稀に見るビッグプロジェクトとして起用されている、極秘水面下のシリーズ を手がけるデザイナーとしてアサインされました。パトリシア・ウルキオラ氏 は、日本のモバイル市場ではメインユーザーとなる女性ターゲットを強く意識 した起用です。上記の理由によって選ばれた抜群で最適な人選によってスター トしたプロジェクトでした。 90年も前から食文化を世界一センスの良いものにし続けてきたALESSIという価 値と、世界一センスの良いケータイ作りをし続けていきたいiidaの、本当の意 味でのコラボレーションというシナリオ。如何でしょうか? 量産化、あるいは次なるシリーズ展開、いずれにせよiidaとALESSIとのモノ作 りは始まりました。どうぞ今後の動きにご注目ください。 Androidもiidaも、auがじっくりと満を持して発表・投入する活動でありモノ 作りです。 そのすべてのデザインとモノ作りに携わらせていただいている僕は有難いばか りです。 もちろん今回ご紹介したプロジェクト以外のモデル達以外にも、僕はすべての ディレクションをさせていただいていて、そのどれもがすべて自信作であり、 各メーカーさんのモノ作りに携わったすべての方々の快心の作です。 どうぞこれからのauと、そしてiidaにご期待ください。 小牟田啓博 株式会社Kom&Co.Design 代表/デザインプロデューサー ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■○■pdwebメールマガジンでは広告のご利用をお待ちしています。■○■ 新製品、各種セミナー/イベントの告知や集客などに、ご活用いただけます。 ■○■お問い合わせはinfo@pdweb.jpまで。料金:1行6,000円〜。 ■○■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●上海的モノ生活 第2回 家具付きマンションのちょっと残念な家具たち 稲吉実菜子/フリーライター 万博も大盛況のうちに無事に終わった上海。街は落ち着くのかと思いきや、あ ちこちで高層マンションや商業施設の建築現場を見かけます。かくいう私が住 むのも上海によくあるタイプの高層マンション群の一室。ということで、今日 はメイドインチャイナの家具についての話です。 ●インテリアはオーナーのセンス次第 上海では不動産会社を通じて個人オーナーから部屋を借りるケースが多く、日 本と違って家具付きの物件も多い。実際、私たちが上海で借りている部屋にも テレビ、冷蔵庫、ベッドにソファなど一通りの家具は備え付きだ。 今まで住んでいたNYのアパートで使っていた家具をすべて手放し(といっても IKEA製が多かったが)、新たに買い直す覚悟でいた私たちにとってこれは朗報 だった。しかし、裏を返せば自分たちの好みの家具を揃えられない、もっと言 えば、部屋のインテリアはオーナーのセンスが反映されるということでもある。 というわけで物件探しは広さや間取り、環境に加えて、そこにある家具に囲ま れてこれから生活できるだろうかという条件も入ってくる。気に入らないから といって勝手に捨てるわけにもいかないので、インテリアの趣味が合わないと 他の条件が良くても住む気にはなれないだろう。 とは言っても、外国人向けの物件はたいていシンプルでニュートラルなインテ リアが主流らしいが(でないと借り手が見つからない)、なかには中国色の強 いインテリアもあるとか。我が家の場合、白に近い明るい木目調をベースとし た家具一式で、欲を言えばキリがないがタダということでありがたく使わせて もらっている。 ●ディテールは手抜き? しかし、一見悪くなさそうに見えた家具をいざ使ってみると、いろいろなこと が分かってきた。そして、哀しいことにそれらの多くは残念な方面だったのだ。 まず、気付いたのがテレビ台の2段の引き出しのレールが水平でないからかど うか、上段があるべき位置より下の方に取り付けられていることだった。つま り上段と下段がわずかに重なっているので、下段を開けるともれなく上段も一 緒に開いてしまい、下の引き出しは上の引き出しを少し上に持ち上げてやらな いことには完全に閉まらないのだ。これはすごくストレスが溜まるので、下の 引き出しは使われない運命に。 次に気付いたのがリビングのローテーブルのガラスの天板が固定されておらず、 文字通り土台の上に乗っかっているだけだったこと。テーブルを拭いた時に弾 みでガラスがツルっと動いたときはびっくりした。 それと、クローゼットや本棚などの扉の内部に組み立て時の指示と思われる数 字や文字が残っていた。結構大胆に書いてあるのだが、開けるたびについつい 見てしまい見慣れてしまったのでなんとなくまだ消していない。 というわけで「パッと見は悪くない中国製=ディテールが甘い」というイメー ジが私のなかで出来つつあるこの頃。ただ、お国が違えば住宅事情もクオリテ ィも違うわけで、NYでのアパートでは「真っ白い壁が雰囲気あるなぁ」と思っ ていたら、コンセントの穴までペンキで塗りつぶされていて使用不可能だった ことを懐かしく思い出した。 そして同時に感じるのは家具に限らず日本のプロダクトや仕事の完成度の高さ だ。日本にいれば特別に意識していなかったであろうそれらのクオリティは、 全然当たり前のことではなく、世界に誇れることだったのだと改めて痛感して いる。 写真 http://pdweb.jp/mailmag/no08ph.jpg 完全に閉まりきらない引き出しの下段。 常に上下2段を一緒に開けるしかない ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●編集後記 ○今年も後1ヶ月少々。早いですねえ。今年もあまりモノを買いませんでした。 「景気が悪い→消費を控える→益々景気が悪い」ということになるのでしょう か。といいますか、中古市場。特に趣味の音楽CDなどは、新譜でなければ中古 盤をネットショップで購入しています。ネットでは郵送料を含めても店舗より 安く買えることが多く、消費者目線では便利ですが、少なくとも音楽産業の景 気を悪くしている一因かもしれません。CD、DVD、Blu-rayなどデジタルデータ のパッケージは、コンテンツの物理的劣化がないので、いつまでも”商品”で あり続けるようです。(M) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■取材・執筆・DTPデザイン・印刷物納品を行います! カラーズ(有) ■企業のユーザー事例、パンフレット、Webコンテンツなどの制作を行います。 ■お問い合わせはinfo@pdweb.jpまで。お待ちしています。■■■■■■■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ pdwebメールマガジンNo.08 2010年11月26日発行 2,000部配信 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓   pdwebメールマガジン登録変更および解除のご案内 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ※このメールに返信はできません。配信アドレスの変更や停止を希望される 方は、pdweb.jpのトップページ右側の登録フォームにて操作をお願いいたし ます。 http://pdweb.jp ┏…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┓ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥   編集・制作:pdweb.jp編集部   〒151-0071 東京都渋谷区本町1-20-2-909 カラーズ有限会社   お問合せ先 info@pdweb.jp   Copyright(C) Colors.,LTD. 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