○評価基準(テーマ「明日のカタチ、生きたカタチを求めて」に基づく)
(1)カタチ(形状と色、素材)とアイデア(機能、独自性、エコ)・・・10点満点
(2)実現性(作りやすさ、売りやすさ、使いやすさ)・・・・・・・・・10点満点
合計20点満点
以下の採点は(1)+(2)=合計点の順
●セラミック・ジャパンの採点
No.09「90°」(小林達也/26歳)・・・・・・・・・・・・・・
No.16「夫婦湯呑”まげ”」(平賀直武/28歳)・・・・・・・・
No.45「醤油さしとソルト&ペッパー」(岩田賢二/28歳)・・・ |
8点+7点=15点
7点+6点=13点
6点+6点=12点 |
審査企業賞(佳作)
No.16 「夫婦湯呑“まげ”」平賀直武
●能作の採点
No.47「バケツ型のシュレッダー」(岩田賢二/28歳)・・・・
No.50「NIPPON」(本井康敬/37歳)・・・・・・・・・・・・
No.09「90°」(小林達也/26歳)・・・・・・・・・・・・・ |
9点+9点=18点
9点+8点=17点
8点+8点=16点 |
審査企業賞
No.50 「NIPPON」本井康敬
●ハコアの採点
No.09「90°」(小林達也/26歳)・・・・・・・・・・・・・
No.52「HINOKINOKI」(込山宏美/33歳)・・・・・・・・・・
該当なし
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8点+8点=16点
6点+7点=13点 |
審査企業賞
No.52「HINOKINOKI」 込山宏美
●Kom&Co.Designの採点
No.51「DOUBLE TIN」(込山宏美/33歳)・・・・・・・・・・
No.09 「90°」(小林達也/26歳)・・・・・・・・・・・ ・
該当なし
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9点+9点=18点
7点+8点=15点 |
審査企業賞(佳作)
No.17 CloudBed 坂田慶介(フリーデザイナー/??歳)
No.09 「90°」(小林達也)・・・・・・・・・・・・・・・・
No.51「DOUBLE TIN」(込山宏美)・・・・・・・・・・・・・・
No.47「バケツ型のシュレッダー」(岩田賢二)・・・・・・・・・
No.50「NIPPON」(本井康敬)・・・・・・・・・・・・・・・・
No.16「夫婦湯呑”まげ”」(平賀直武)・・・・・・・・・・・・
No.52「HINOKINOKI」(込山宏美)・・・・・・・・・・・・・・
No.45「醤油さしとソルト&ペッパー」(岩田賢二)・・・・・・・
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62点
18点
18点
17点
13点
13点
12点 |
大橋正之(セラミック・ジャパン)
審査を終えての感想は、期待をしていた素材(陶磁器)の新たな用途への提案が少なかったことが少々残念でした。デザイナーの方はアイテムの形や色、サイズも大事ですが、新たな用途のアイテム開発も重要です。次回以降この面でのデザインが提案されることを期待しています。ポイントの高かったNo.09の「90°」は、ある意味では新しい用途のデザインと感じさせるものがありました。「NIPPON」は着目点の良いデザインですが、本州のプレートの中に九州、四国、北海道と箸置きが入れ子になる提案であればもっと高得点につながったのではと思います。
能作克治(能作)
pdwebデザインコンペでは「デザイナーとモノ作りの現場をつなぐ」が副題となっている。つまりアイデアの斬新さだけでなく商品としての完成度や総合的な視点が必要になる難しいコンペであると思う。弊社では銅・錫鋳物によるプロダクトを手がけているが、素材の持つ性質を生かし、デザインとして結実しているかが商品化の際の大きな焦点となる。「90°」は機能性に加えて、滑らかな釉薬の上を水滴が走る美しさが想像されることも上位に入った理由であろう。「バケツ型のシュレッダー」はユーザー目線が愛着あるデザインに仕上がっていると感じて推した。
市橋人士(ハコア)
今回のテーマを続けることで、プロや美大生などにも参加していただけるようになっていくとよいですね。応募点数も含め、今後に期待します。
小牟田啓博(Kom&Co.Design)
一生懸命に考えられたすべての応募作品を一生懸命拝見させていただきました。明らかにプロの仕業! と思える素晴らしいものや、一発アイデア勝負! という作品まで、改めてクリエイティブって素晴らしいと思いました。
森屋義男(pdweb編集長)
まずは、すべての審査企業に評価されて大賞を受賞した「90°」の小林達也さん、おめでとうございます。また、各審査企業賞、スポンサー賞、そして入選された皆様、おめでとうございます!
このコンペは、自分の手元にあるモデルが、ユーザーの手元に製品として届くまでのストーリーを、参加デザイナーの1人ひとりがイメージできていないと評価されない、実はかなりシビアな賞だと思います。ストーリーとは、例えば、プレゼンテーションで否定的な意見が出たときに切り返せる言葉を持っているか。現場で作れないと言われたときに、次善の策を持てているか…などなどです。デザインは、製品になるまで、さまざまな工程で何人もの人たちに揉まれて鍛えられます。ですので、基礎体力、コアをしっかり持った作品の応募に今後も期待します。
そして最後に、すべての応募者の皆様、審査企業の皆様、そして協賛いただいた各クライアントの皆様に厚くお礼申し上げます。来年もよろしくお願いいたします。
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