product design WEB Design Competition 2011  
写真:審査会の様子
 
  受賞作品 応募作品の詳細はこちら  
 
  大賞
1名 賞金10万円
すべての応募作品の中から最も優れた作品に授与

該当作品なし

●受賞者からのコメント
この度は、栄誉ある賞をいただけたこと、深く感謝申し上げます。傘立てに必要な機能・要素だけを残した結果、非常にシンプルなデザインにまとまりました。磁器の新しいプロダクトの1つとして、評価いただけたこと、大変嬉しく思っております。よりデザインを洗練させ、今後「世に問う」ことができればこれ以上嬉しいことはありません。製品化を目指し、今後ともご協力・ご指導いただければ幸いです。明日のカタチになれるよう、精進いたします。審査いただいたすべての方々に、この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。(小林達也)


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  U22賞
1名 賞金5万円
学生および22歳以下の応募者の中から最も優れた作品に授与

該当作品なし
 
   

 
 
  優秀賞
各1名
 
 
   
審査員企業賞は受賞作品をそのまま製品化するものではありません。受賞者は審査員企業とコミュニケーションすることで実現を目指してください。なお「佳作」に関しましては、製品化を前提とせず、そのアイデアやデザインの可能性を評価されたものとなります。
 
 
  アプリクラフト賞セラミック・ジャパン賞(佳作) 1名  
   
No.16 「夫婦湯呑“まげ”」平賀直武(28歳)
●評価ポイント
このデザインを"佳作"としましたが、商品化する前提ではなく、こんな発想をするデザイナーの平賀直武さんであれば、きっと他にもアッと思わせるデザインをお持ちだろうと思い、それを見たくて選ばさせていただきました。(代表 大橋正之)

●受賞者からのコメント
審査企業賞への選出、大変光栄に思います。気軽な気持ちで出品させていただきましたが、評価していただいたことは素直に嬉しく、今後の創作活動の励みになるかと思います。頂戴した大橋様のコメントの通り、私自身もこの作品がそのまま商品化できる段階にあるとは思いません故、ぜひ一度、何かしらデザイン提案の機会をいただければ幸いに思います。この度はありがとうございました。(平賀直武)

 
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  能作賞  
   
NO.50 「NIPPON」本井康敬(37歳)
●評価ポイント
日本列島の形をしたプレートのデザインにいろいろな想像がふくらんだ。昨今、B級グルメに代表されるように日本各地の特色ある食文化や産品、その土地ならではのものに注目が集まっている。このプレートはそういった関心ともリンクして楽しく場を盛り上げてくれそうだ。そういった意味で各県が独立したプレートになっていて、パズルのように組合わすことができてもいいのではという意見もあった。(代表取締役社長 能作克治)

●受賞者からのコメント
この度は能作賞に選出いただき、ありがとうございます。磁器を想定した作品でしたので能作賞に選んでいただいたのは少し予想外でしたが、作品の考え方を評価していただいたのかと思います。このpdwebデザインコンペは以前から知っていたのですが、今回初めて応募させていただきました。そんな中入賞することができ、非常にうれしく思います。今後もこのようなデザインコンペを継続していただけたら幸いです。(本井康敬)

 
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  ハコア賞  
   
No.52「HINOKINOKI」 込山宏美(33歳)
●評価ポイント
素材の特徴を捕え、目に見える単純なアイデアで臭覚効果を得る考え方が素晴らしい。構造、形状はもっと美しくできると思います。ハコアにて商品化を検討してもよいアイデアかと思います。(代表取締役社長 市橋人士)

●受賞者からのコメント
このたびは、このような結果をいただき大変嬉しく思っています。素晴らしい機会をいただきました審査各企業様、並びにpdweb様に感謝申し上げます。日頃より、私たちは素材や技術の優れた点を効果的に引き出すことにより、結果的に新しいプロダクトが生み出せるようなシンプルでユニークなアイデアを心掛けています。ユーザーの日常が前より少し豊かになる。デザインとはそうあるべきで、またそういうチカラがあると信じて活動しています。反省点はありますが今回の結果を真摯に受け止め、これからの活動の励みにしたいと思います。(込山宏美)

 
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  Kom&Co.Design賞(佳作)  
   
No.17 CloudBed 坂田慶介
●評価ポイント
佳作とさせていただきました。スマートフォンに対する改善要望ナンバーワンに「電池持ち」が挙げられているなかで、充電スタイルに着目したアイデアが面白い。大きさや素材感など、検証すべきポイントはいくつかあるものの、実現できたら面白いと思いました。
(代表/デザインプロデューサー 小牟田啓博)

●受賞者からのコメント
この度、賞をいただけましたことを大変嬉しく思います。毎日拝見しているサイトのデザインコンペに初参戦で賞をいただけましたこと、何より驚いています。またこのデザインコンペティションはオープンに展開しているため、他の作品と並んだ自分の作品をより一層客観的に観察することができました。この受賞を糧に、より努力精進してまいりたいと思います。ありがとうございました。(坂田慶介/29歳)

 
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  Kom&Co.Design賞(佳作)
各1名
 
 
  solidThinking賞(CADソフト「solidThinking」)  
   
No.11「mokumetter」小林達也
●評価ポイント
普段なにげなく手に取り、ごく当たり前のように長さを測る道具として用いられる定規を、新しいアプローチでリデザインされた点に新鮮味を覚えました。見た目にも木の温かさが感じられ、そのままペン立てに差しておいても、ちいさな和みを与えてくれる印象すら受けます。またご提案の中にさまざまなテクスチャ感を感じることができる、とあるように、リサイクル材が基本材料という点や、質感と色合いのバランスの良さがより一層、プロダクトの魅力を引き立てていると感じます。実際の使用に際し、木の硬度の違いからくる各木材の消耗度の差など、いくつかの問題点さえ解決できれば、すぐにでも商品化できそうな提案だと思います。(提供:アルテアエンジニアリング株式会社)

●受賞者からのコメント
この度は、栄誉ある賞をいただけたこと、深く感謝申し上げます。さまざまな木材の端材をホームセンターで見かけ、優しく美しい木目、木材の色を活かせればと思ったのがキッカケです。目盛りを排除し、色と質感で5mm間隔で分かる定規。必要であればユーザーが目盛りを書き足すことでより愛着が湧くものになれるのではないかと考えました。ご指摘の通り、硬度の問題があるとは思いますが、硬度の近い材質を選んだり、消耗箇所のみ一枚板にするなど工夫を凝らせばカタチになるのではないかと想像しています。美しい資源を大切に使い切れる、モノ作りの基本を改めて考えることができました。ありがとうございました。(小林達也)

 
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  スペースクレイム賞(CADソフト「SpaceClaim」)  
   
No.48「Edge」橋場康人
●評価ポイント
人間とコンピューターとの対話で重要な役割を果たすデバイスの進化はあまりにも遅く、だいぶ昔にマウスが発明された以降、基本的な進化がなかったと感じています。そういった中で、橋場氏の検討はより自然に直感的に対話できるようにするという熱意が感じられます。SpaceClaimは「3Dモデルと対話しながらの直感的な操作」を提供することが大きなミッションになっていますが、こういったデバイスの革新とソフトのGUIとのバランスが重要であろうと思い起こさせてくれたため、賞を授与します。(提供:スペースクレイム・ジャパン)

●受賞者からのコメント
この度は、賞をいただき、ありがとうございます。嬉しく、光栄に思います。受賞にあたってスペースクレイム様から作品に対しての共感や、激励のコメントは、モノ作りに向かう誠実さ、美学を感じ、本当に勇気をいただきました。副賞に使わせていただくCADを活用し、インターフェイス分野でのさらなる思索を続けていきたく思います。pdweb様もこのような素晴らしい交流の場を設けていただき心より感謝いたします。ありがとうございました。(橋場康人)

 
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入選作および採点結果

○評価基準(テーマ「明日のカタチ、生きたカタチを求めて」に基づく)
(1)カタチ(形状と色、素材)とアイデア(機能、独自性、エコ)・・・10点満点
(2)実現性(作りやすさ、売りやすさ、使いやすさ)・・・・・・・・・10点満点
合計20点満点
以下の採点は(1)+(2)=合計点の順

●セラミック・ジャパンの採点

No.09「90°」(小林達也/26歳)・・・・・・・・・・・・・・
No.16「夫婦湯呑”まげ”」(平賀直武/28歳)・・・・・・・・
No.45「醤油さしとソルト&ペッパー」(岩田賢二/28歳)・・・
8点+7点=15点
7点+6点=13点
6点+6点=12点

審査企業賞(佳作)
No.16 「夫婦湯呑“まげ”」平賀直武

●能作の採点

No.47「バケツ型のシュレッダー」(岩田賢二/28歳)・・・・
No.50「NIPPON」(本井康敬/37歳)・・・・・・・・・・・・
No.09「90°」(小林達也/26歳)・・・・・・・・・・・・・
9点+9点=18点
9点+8点=17点
8点+8点=16点

審査企業賞
No.50 「NIPPON」本井康敬

●ハコアの採点

No.09「90°」(小林達也/26歳)・・・・・・・・・・・・・
No.52「HINOKINOKI」(込山宏美/33歳)・・・・・・・・・・
該当なし
8点+8点=16点
6点+7点=13点

審査企業賞
No.52「HINOKINOKI」 込山宏美

●Kom&Co.Designの採点

No.51「DOUBLE TIN」(込山宏美/33歳)・・・・・・・・・・
No.09 「90°」(小林達也/26歳)・・・・・・・・・・・ ・
該当なし
9点+9点=18点
7点+8点=15点

審査企業賞(佳作)
No.17 CloudBed 坂田慶介(フリーデザイナー/??歳)

入選作の得点

No.09 「90°」(小林達也)・・・・・・・・・・・・・・・・
No.51「DOUBLE TIN」(込山宏美)・・・・・・・・・・・・・・
No.47「バケツ型のシュレッダー」(岩田賢二)・・・・・・・・・
No.50「NIPPON」(本井康敬)・・・・・・・・・・・・・・・・
No.16「夫婦湯呑”まげ”」(平賀直武)・・・・・・・・・・・・
No.52「HINOKINOKI」(込山宏美)・・・・・・・・・・・・・・
No.45「醤油さしとソルト&ペッパー」(岩田賢二)・・・・・・・

62点
18点
18点
17点
13点
13点
12点

コンペ全体の講評

大橋正之(セラミック・ジャパン)
審査を終えての感想は、期待をしていた素材(陶磁器)の新たな用途への提案が少なかったことが少々残念でした。デザイナーの方はアイテムの形や色、サイズも大事ですが、新たな用途のアイテム開発も重要です。次回以降この面でのデザインが提案されることを期待しています。ポイントの高かったNo.09の「90°」は、ある意味では新しい用途のデザインと感じさせるものがありました。「NIPPON」は着目点の良いデザインですが、本州のプレートの中に九州、四国、北海道と箸置きが入れ子になる提案であればもっと高得点につながったのではと思います。

能作克治(能作)
pdwebデザインコンペでは「デザイナーとモノ作りの現場をつなぐ」が副題となっている。つまりアイデアの斬新さだけでなく商品としての完成度や総合的な視点が必要になる難しいコンペであると思う。弊社では銅・錫鋳物によるプロダクトを手がけているが、素材の持つ性質を生かし、デザインとして結実しているかが商品化の際の大きな焦点となる。「90°」は機能性に加えて、滑らかな釉薬の上を水滴が走る美しさが想像されることも上位に入った理由であろう。「バケツ型のシュレッダー」はユーザー目線が愛着あるデザインに仕上がっていると感じて推した。

市橋人士(ハコア)
今回のテーマを続けることで、プロや美大生などにも参加していただけるようになっていくとよいですね。応募点数も含め、今後に期待します。

小牟田啓博(Kom&Co.Design)
一生懸命に考えられたすべての応募作品を一生懸命拝見させていただきました。明らかにプロの仕業! と思える素晴らしいものや、一発アイデア勝負! という作品まで、改めてクリエイティブって素晴らしいと思いました。

森屋義男(pdweb編集長)
まずは、すべての審査企業に評価されて大賞を受賞した「90°」の小林達也さん、おめでとうございます。また、各審査企業賞、スポンサー賞、そして入選された皆様、おめでとうございます! 
このコンペは、自分の手元にあるモデルが、ユーザーの手元に製品として届くまでのストーリーを、参加デザイナーの1人ひとりがイメージできていないと評価されない、実はかなりシビアな賞だと思います。ストーリーとは、例えば、プレゼンテーションで否定的な意見が出たときに切り返せる言葉を持っているか。現場で作れないと言われたときに、次善の策を持てているか…などなどです。デザインは、製品になるまで、さまざまな工程で何人もの人たちに揉まれて鍛えられます。ですので、基礎体力、コアをしっかり持った作品の応募に今後も期待します。
そして最後に、すべての応募者の皆様、審査企業の皆様、そして協賛いただいた各クライアントの皆様に厚くお礼申し上げます。来年もよろしくお願いいたします。
 

 
 
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