┏…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┓ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥       pdwebメールマガジン第98号・・・2018/5/25       編集制作:pdweb.jp編集部 http://pdweb.jp ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ┗…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┛ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ● pdwebメールマガジン第98号 目次 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ●リレーコラム:若手デザイナーの眼差し 第73回:戸田祐希利/暮らすひと暮らすところ(Kurasuhito Kurasutokoro) ●編集長のミニコラム 「バッグの要件」 ●pdwebなどの2018年度媒体資料のご案内 ●編集後記 ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●リレーコラム:若手デザイナーの眼差し 第73回:戸田祐希利/暮らすひと暮らすところ(Kurasuhito Kurasutokoro) 暮らすひと暮らすところの戸田祐希利と申します。 愛知県犬山市を拠点に、プロダクトデザイナーとして、日本各地の地場産業 (工芸)やその作り手の方たちと仕事をしています。「暮らすひと暮らすとこ ろ」という名前には、自分の日常的な視点から作り手と使い手をつなぐ場を、 という意味が込められています。 消費者としての視点や気付きから豊かさを求めていきたいという思いで、2011 年から大阪で活動をはじめ、2016年に出身地の愛知県へ拠点を移しました。 ○デザイナーとして工芸に関わる 地場産業(工芸)に関わる時、産地のことや技術のことをまだ知らない人へ、 どう伝えるかを考えます。作り手は自分の持つ技術や経験に焦点をあて、商品 価値を表現しようとするため、そもそも興味のない人の心にはなかなか届きま せん。それは、技術や経験に自信を持っているからこその価値表現ですが、技 術の素晴らしさや手間に対する評価を消費者に押し付けることになってしまい ます。消費者が自ら関心を持ち、必要と思われたものに、価値が生まれるので はないでしょうか。押し付けることなく、消費者から価値を発見してもらえる ようなデザインを心掛けています。 ○職人からデザイナーへ 1996年から2001年まで、銅器産業の盛んな富山県高岡市で学生時代を過ごしま した。その頃の高岡は、高齢や経済的な事情で工場を閉める職人さんも少なく なく、卓越した手仕事の技術が途絶えてしまうことを、とても残念に感じてい ました。そんな時代でしたが、私はモノ作りへの想いが強く、卒業後は県内の 家具工房に職人として働き始めました。おそらく、勤務した工場も同様に経営 環境は厳しかったのではないかと思います。 当時、デザインプロダクトやデザインユニットが盛んな時で、勤めていた工場 にもたびたびデザイナーの訪問がありました。写真を撮っていき、図面が来て、 その通りに試作する。 職人だった私は、送られてきたデザインを見て、首を傾げることもしばしばあ りました。「なぜ、うちの工場に来て、この設計をしたのか? 何を見て、こ の線を引いたのか?」半信半疑の中、商品化まで漕ぎ着けたものの、給料や職 場環境の改善につながったという実感を得ることはできず、「デザイナーが勝 手にやっている」という感情になっていました。 その後、職人となる道を諦め、大阪の小泉産業株式会社に転職しました。営業 部を経て、商品開発部門で量産家具の企画開発に関わったことが、プロダクト デザイナーとして仕事を始めるきっかけになりました。実際にデザイナーとし て商品開発に関わっていくと、職人だった頃に抱いた不信感は、デザイナーと 職人(私)が距離を縮められなかったことで信頼関係を築けなかったことが、 大きな原因の1つだったのではないかと考えるようになりました。 ○これからの活動 2011年の設立時から現在まで、金属や石、レザー、シルクなどのさまざまな素 材に関わっています。当初から、天然素材や多様な加工技術、職人にも興味が ありました。初めて扱う素材ばかりでしたが、実物を触りながら技術を観察し、 作り手への理解を深めることに努めています。 一緒に仕事をしているクライアントの多くは、家業としてモノ作りをしている 人たちです。物が溢れている現代ですが、どんな時代であっても、作ることを 生業にしている人たちにとっては作らないという選択肢はないのではないでし ょうか。 商品を選んでもらうために、どんな価値を提供できるか。また、日々新しい商 品が生まれ続ける中で、作り手が継続できるデザインか。作り手と使い手をつ なぎ、価値を発見し合える道筋作りを大切にしていきたいと考えています。 今年4月、今まで自分が関わってきた商品を販売するショップをオープンしま した。今までは、プレス関係者やバイヤーに伝えるところまでの活動をしてき ましたが、これからはショップを通じて、一般のお客さんたちと出会い伝えて いきたいと思います。 Kurasuhito Kurasutokoro studio & shop http://www.kurasu-kurasu.com/ ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●編集長のミニコラム 「バッグの要件」 長く使っていたビジネスバッグがそろそろ限界なので、先日新しいバッグを求 め、デパート、専門店などを回った。結局候補はいくつかあったものの決定打 に欠けてその日は手ぶらで帰った。道々、自分が求めているバッグの要件につ いて、頭の中でメモしてみた。以下書いてみる。 (1)収納性:持ち歩くものが上手く収まること。 (2)耐久性:ファスナー、ストラップ、外装素材が丈夫なこと。 (3)携帯性:自重はなるべく軽いこと。 (4)使い勝手:目的のモノにすぐアクセスできること。 (5)デザイン:自分好みであること。 実は(1)〜(4)に関しては、優先順位にもよるが、それほど選択に困らない。 今時、機能、ユーザビリティがダメなバッグの方が少ないだろう。 持ち物の中身にも時代性があるが、例えば昔なら書類や書籍、タバコなどだが、 、今はノートPC、タブレットなどデジタルツールが多い。私の場合も、デジタ ルツール中心にデジカメや折り畳み傘、そのほか細々としたものを持ち歩いて いる。たいていのバッグはそれらを収納することを想定した設計になっている ので、そういう意味でほとんどのバッグは合格点なのだが、最後の(5)デザ インで、先日は自分好みのモノが選べなかった。 ユーザーのデザインセンスは多種多様であり、微妙なディテールの差が購入を 左右するので、バッグのデザイナーがユーザーニーズを意識し始めたら大変だ と思った。デザイナーは自分好みのデザインに徹底的にこだわり、その理解者 に届けた方が、作る方も使う方も幸せなのかもしれない。 森屋義男/pdweb.jp編集長 ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●pdwebなどの2018年度媒体資料のご案内 pdwebなど弊社の媒体資料の2018年度版を作成しました。広告やプロモーショ ンを検討されている企業様は以下よりダウンロードお願いいたします。 http://pdweb.jp/info/MEDIADATA_colors_2018.pdf お申し込み(お問い合わせ)メールアドレス→ info@pdweb.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■○■pdwebメールマガジンでは広告のご利用をお待ちしています。■○■ イベント/セミナーの告知や集客、新製品のご案内に。臨時増刊もあります。 ■○■お問い合わせはinfo@pdweb.jpまで。料金:1行6,000円〜。 ■○■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●編集後記 ○オフィスに31.5インチのディスプレイを導入した。Mac miniにつないだのだ が。やはりデカくて楽しい! オフィスで使うディスプレイは大画面が正解で すね。(M) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■取材・執筆・DTPデザイン・印刷物納品を行います! カラーズ(有) ■企業のユーザー事例、パンフレット、Webコンテンツなどの制作を行います。 ■お問い合わせはinfo@pdweb.jpまで。お待ちしています。■■■■■■■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ pdwebメールマガジンNo.98 2018年5月25日発行 3,000部配信 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓   pdwebメールマガジン登録変更および解除のご案内 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ※このメールに返信はできません。配信アドレスの変更や停止を希望される 方は、pdweb.jpのトップページ右側の登録フォームにて操作をお願いいたし ます。 http://pdweb.jp ┏…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┓ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥   編集・制作:pdweb.jp編集部   〒151-0071 東京都渋谷区本町1-20-2-909 カラーズ有限会社   お問合せ先 info@pdweb.jp   Copyright(C) Colors.,LTD. All Rights Reserved ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ┗…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┛