┏…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┓ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥       pdwebメールマガジン第89号・・・2017/8/25       編集制作:pdweb.jp編集部 http://pdweb.jp ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ┗…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┛ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ● pdwebメールマガジン第89号 目次 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ●リレーコラム:若手デザイナーの眼差し 第65回:原田圭/DO.DO. ●編集長のミニコラム 「遊び心とマーケティング」 ●編集後記 ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●リレーコラム:若手デザイナーの眼差し 第65回:原田圭/DO.DO. こんにちは。原田圭と申します。設計事務所トネリコでチーフデザイナーを勤 めた後、DO.DO.(ドド)を設立し、インテリアデザインを主に設計を行っており ます。今回はインテリアデザインについて最近考えていることを書いてみよう と思っています。 ○「遠・中・近」 インテリアデザインにおいて、この3つの視点が大事だと思っています。遠く から見て、目立つということではなく存在がたっていること。中に入って高揚 すること。近くに来て、見て触って気持ちが良いこと。 ○「このクライアントだからできること」 クライアントの豊かさを表現したいと思っています。少し極端な例えですが、 小さなレストランより大きなレストランの方がゴミを沢山出します。ゴミの多 さが、豊かさを表現したりします。このクライアントだからできるデザイン。 製品の廃材を利用したり、倉庫に眠っているものを探し出したり、感性で編集 していきます。 ○「この場所だからできること」 インテリアデザインというのは、まずは、真っ白なシャツをオーダーメイドで つくるのに似ていると思っています。太っていることを気にしている人には、 すらっと背が高く見えるシャツをデザインする。もしくは、そこが、あなたの 魅力だと話してみる。良い汚さの空間。通りに面しているが入口まで遠い立地 など。その場所の特性を見抜き、生かすことでプロジェクトが活き活きとして くることもあれば、逆にその特徴を消すことで、他にはないアバンギャルドな 空間になったりすると思います。造形や装飾のような表面的なデザインと別に 、どう空間を解釈したのか、空間を切り取ったのかということに、重きを置き たいと思っています。 ○「2時間」 映画は、基本的に2時間でできています。2時間というのは、人間が興味を持っ て集中できる時間。満足できる時間だと思っています。自分が考えた空間で2 時間楽しんでもらえたらいいなということを思っています。視線の移り変わり、 明暗の抑揚、機能の分散など、映画のカット割のように、リズム良く移り変わ っていく、飽きない空間を心がけています。伏線をつくったり、時間軸を逆転 させたり、そういったものも取り込んでいけたらと思っています。 ○「可愛さ」 大好きな倉俣史朗さんのデザインが、時代を超えて愛される理由は、誤解を恐 れずに言えば、可愛い所だと思っています。漫画のドラゴンボールやスラムダ ンクなど、実はまじめな話だと思うのですが、笑いの要素が入っていたり、キ ャラクターが愛らしかったり、かっこいいだけではない要素や、抜けの部分が 非常に重要で、そこが広く人の心を掴み、長く愛されるポイントだと思ってい ます。かっこいいだけでは息苦しいのかもしれません。気が散ることをコント ロールすることで、物語に奥行きをつくっている。そう思います。 ○「人」 プロジェクトにはたくさんの方が関わります。多くの方の意見を聞くようにし ています。また多くの意見が出てくるような雰囲気も大事だと思います。それ ぞれの分野の方が言葉を発して、そのプロジェクトに責任を持ちたくなる、そ ういったイメージです。美しいものをつくることより、プロジェクトが活気に 満ちた状況になる。そちらを優先させています。 ○「A B C」 AかBかで意見が割れるようなことがあります。ポリシーとしては、絶対Aがい い。ということを言わないようにしています。AもBも取り込んだCを提案する ことにしています。プロジェクトに関しては、ずっとこの作業を何回も続けて いるだけのようにも感じます。時につらいこともありますが、まったく新しい ものに辿り着くチャンスがあると思っています。 ○「編集」 竜安寺は、枯山水が有名ですが、実際に行ってみた時に思ったのは、「編集」 の素晴らしさです。緑が生い茂る階段を上って、暗い導入部があり、その先に 徐々に光が降り注ぐ庭が見えてきます。その道程が素晴らしいと思いました。 また、造形的にも、自然物のうねりや伸びやかさを上手く取り込み、ディテー ルで辻褄を合わせて、微妙な複雑性を取り込みながら全体を作り上げています。 図面どおりにつくったというよりは、即興的に作り上げた素晴らしさを感じま した。 最近、よく考えていることを列挙しましたが、思っていることが少しだけ形に なったプロジェクトのリンク先を下記に記します。オーヤネというプロジェク トです。 http://do2.jp/works/oyane-exterior/ http://do2.jp/works/oyane-interior/ 読んでくださり、ありがとうございました。 原田圭 DO.DO. http://do2.jp/ ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●編集長のミニコラム 「遊び心とマーケティング」 出張先のホテルなどで夜ヒマになると、趣味の楽器が弾きたくなる。ホテル側 が、ヘッドホンで楽しめるギターやベースのレンタルに対応してくれればよい が、さすがにそこまでのサービスは行わないだろう。そこで、折り畳み式でし かも1kg未満のギターやベースはどうだろう? と考えたことがある。携帯時 のイメージは厚めのノートパソコンくらいのサイズ。出張バッグに気軽に放り 込める感じで。技術的にはできそうな気もするけれど、開発コストに見合うニ ーズが見込めないかもしれない。 それはともかく、今の日本製品は全般的に保守的というか、冒険しない傾向を 強く感じる。遊び心のある製品も、もっともっと見てみたいものだ。 森屋義男/pdweb.jp編集長 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■○■pdwebメールマガジンでは広告のご利用をお待ちしています。■○■ イベント/セミナーの告知や集客、新製品のご案内に。臨時増刊もあります。 ■○■お問い合わせはinfo@pdweb.jpまで。料金:1行6,000円〜。 ■○■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●編集後記 ○オフィスに電動ミルを導入した。これで挽きたてのコーヒーが楽しめる。こ れまで粉のコーヒーを買ってドリップで淹れていたが、数日経つと風味が損な われてしまう。電動ミルは、毎朝美味しいコーヒーが飲める小さな幸せを提供 してくれます。(M) ※pdwebではバナー広告などを掲載していただける企業を求めています。 お申し込み(お問い合わせ)メールアドレス→ info@pdweb.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■取材・執筆・DTPデザイン・印刷物納品を行います! カラーズ(有) ■企業のユーザー事例、パンフレット、Webコンテンツなどの制作を行います。 ■お問い合わせはinfo@pdweb.jpまで。お待ちしています。■■■■■■■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ pdwebメールマガジンNo.89 2017年8月25日発行 3,000部配信 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓   pdwebメールマガジン登録変更および解除のご案内 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ※このメールに返信はできません。配信アドレスの変更や停止を希望される 方は、pdweb.jpのトップページ右側の登録フォームにて操作をお願いいたし ます。 http://pdweb.jp ┏…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┓ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥   編集・制作:pdweb.jp編集部   〒151-0071 東京都渋谷区本町1-20-2-909 カラーズ有限会社   お問合せ先 info@pdweb.jp   Copyright(C) Colors.,LTD. All Rights Reserved ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ┗…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┛