┏…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┓ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥       pdwebメールマガジン第75号・・・2016/6/27       編集制作:pdweb.jp編集部 http://pdweb.jp ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ┗…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┛ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ● pdwebメールマガジン第75号 目次 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ●リレーコラム:若手デザイナーの眼差し 第51回:山下麻子/pivoto ●編集長のミニコラム 「デザインの垣根?」 ●編集後記 ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●リレーコラム:若手デザイナーの眼差し 第51回:山下麻子/pivoto 私が所属するpivotoについてまずはご紹介します。Pivotoは京都の山奥に家具 工房を設け、専属の家具職人と共に日頃制作活動を行っています。 仕事内容としては、オリジナルのオーダー家具からキッチン、室内造作、プロ ダクトの設計制作など多岐に及びます。なんといっても設計チームと制作チー ムの距離が近いというのが最大の特徴だと思っています。 ○クオリティに対する姿勢 設計チームと制作チームの距離が近いことによって、設計段階から制作チーム である職人も一緒になってモノづくりに取り組むことが可能です。図面上での 検討から実寸のモックアップを作ってディテールの検討をするなど、各ステッ プにおいて相互に意見を交わしながら作り上げていきます。こうすることで、 クオリティに対する設計・制作の両方の視点や要点を常に共有することができ、 無駄のないプロセスにもつながります。 設計と制作の両者の結束を深め、常にクオリティに対する意識を高め合う環境 を作り出していると言えると思います。 ○シーンをイメージする また普段より室内造作を始め、建築と関わりながらの家具づくりが多いのも pivotoの特徴の1つです。 建築と密接に関わりながらのモノづくりは、どういった家具がこの建築には良 いのか、より建築の魅力を引き出すような役割がダイレクトに担われてきます。 そのためには、使う人にとって「シーンがイメージできる」ということが重要 だと思っています。この空間で、この家具やプロダクトを使うシーンを使う人 にイメージさせることで、より空間に対しての期待を膨らませ、結果生活の豊 かさへつながるのではないでしょうか。 また、そういったシーンというのは日常生活の中の何気ない小さな部分である ことが多く、日常の小さな気づきから豊かさを生み出すようなモノづくりを普 段より心がけています。 ○取り組みとして 同時に、海外の展示会にも積極的に出展しています。これまでからStockholm Furniture Fair、Maison&Objet、SaloneSatellite、International Furniture Fair Singaporeなどに出展してきました。こういった海外の展示会に出展す る理由は、これまで培ってきたデザインの発表の場であると同時に、人が自ら の生活を創造していく手段を提示する場だと思っています。 先ほども述べた「シーンをイメージできる」という考えを元に、何か新たな提 案ができないか模索していますが、今年4月のSalone Satelliteに出展した家 具「BRECHT」シリーズはそういった背景の中制作しました。 BRECHTは使う人のアイデンティティによって使い方を生み出す家具です。どこ にでも置けるのではなく、壁にもたれかけさせるという限定された設置方法に よって、家具と壁と床で構成されるスペースに新たな概念=使い方をもたらし、 使う人独自のシーンを生み出します。 例えば、ソファの傍らに照明スタンドが置かれているとすると、無意識に読書 空間といった一般的なイメージを作り上げてしまいますが、BRECHTの場合はこ こに照明があればこう使える、といった使う人独自の特定の目的を元に設置さ れ、それが壁にもたれかけさせるという限定した設置方法によってよりアイデ ンティティを反映した使われ方になります。 ○今後の展望 建築の仕事にも普段から関わっていますので、家具やプロダクトのスケールに 留まらない視点を維持しながら、pivotoの家具が世界中で親しんでもらえるよ うな、より良いモノづくりに励みたいと思っています。 また、今年9月にはパリにあるギャラリーで行われる展示会に参加することが 決まっていますので、新たな展望が開けるチャンスとして取り組んでいこうと 思います。 山下麻子/pivoto http://www.pivoto.info/ ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●編集長のミニコラム 「デザインの垣根?」 これはなんとなくの印象であり、特にデータ的裏付けがあるわけではないので すが…弊社で刊行しているクリエイターズ年鑑、「デザイナーズFILE」、「ジ ャパン・クリエイターズ」の掲載者の皆さんの作品傾向を見ていると、グラフ ィックとプロダクトの境目が曖昧になってきているような気がします。 そもそもプロダクトは建築やインテリア、空間とつながっています。そういっ た立体デザインの世界に、グラフィック系デザイナーの名前を見かけるように なりました。またその逆の流れ、プロダクトデザイナーがパッケージや広告ま で手がけることは以前より少なからずあったので、立体も平面も両面手がける デザイナーは増加傾向にあるのではないでしょうか? そもそもデザインは目に見えるモノすべてが対象なので、これまで分業化され てきたことが、実はイレギュラーな時代だったのかもしれません。 一方で、デザインとエンジニアリングの境目も明確でなくなってきました。 「デザインエンジニア」という職種もあるようです。ダイソンなどはその好例 かもしれません。ただこれはおそらく「エンジニアのデザイナー化」の流れの ような気がしています。「デザイナーのエンジニア化」はなかなかイメージし にくいです。 もしかすると、これからの時代に求められるのは、オールラウンドなデザイナ ーに向けた、3D CADとグラフィックソフトを融合したようなツールなのかもし れません。 森屋義男/pdweb.jp編集長 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■○■pdwebメールマガジンでは広告のご利用をお待ちしています。■○■ イベント/セミナーの告知や集客、新製品のご案内に。臨時増刊もあります。 ■○■お問い合わせはinfo@pdweb.jpまで。料金:1行6,000円〜。 ■○■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●編集後記 たまには広告営業の話をさせていただきます。pdwebおよびこのpdwebメールマ ガジンでは、バナー広告、ユーザー事例などの記事広告のご利用をお待ちして います。また、リーフレット、パンフレット、小冊子など、各企業さまのご要 望に合わせた制作物の納品も可能です。コンテンツ制作は、デザイン系専門メ ディアとして培ってきたノウハウが生かせる弊社にお任せください。(M) ご質問・ご依頼などは、以下までお気軽にご連絡ください。 メール info@pdweb.jp 担当:森屋 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■取材・執筆・DTPデザイン・印刷物納品を行います! カラーズ(有) ■企業のユーザー事例、パンフレット、Webコンテンツなどの制作を行います。 ■お問い合わせはinfo@pdweb.jpまで。お待ちしています。■■■■■■■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ pdwebメールマガジンNo.75 2016年6月27日発行 3,000部配信 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓   pdwebメールマガジン登録変更および解除のご案内 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ※このメールに返信はできません。配信アドレスの変更や停止を希望される 方は、pdweb.jpのトップページ右側の登録フォームにて操作をお願いいたし ます。 http://pdweb.jp ┏…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┓ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥   編集・制作:pdweb.jp編集部   〒151-0071 東京都渋谷区本町1-20-2-909 カラーズ有限会社   お問合せ先 info@pdweb.jp   Copyright(C) Colors.,LTD. All Rights Reserved ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ┗…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┛