┏…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┓ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥       pdwebメールマガジン第69号・・・2015/12/25       編集制作:pdweb.jp編集部 http://pdweb.jp ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ┗…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┛ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ● pdwebメールマガジン第69号 目次 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ●リレーコラム:若手デザイナーの眼差し 第45回:山本詠美 ●編集長のミニコラム 「タブレットはアナログツールに置き換わるのか?」 ●編集後記 ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●リレーコラム:若手デザイナーの眼差し 第45回:山本詠美/ファブラボ・ベータ・馬車道 ○FabLab(ファブラボ)とは? ファブラボは、デジタルからアナログまでの多様な工作機械を備えた、実験的 な市民工房のネットワークです。個人による自由なものづくりの可能性を拡げ、 「自分たちの使うものを、使う人自身がつくる文化」を醸成することを目指し ています。 http://fablabjapan.org/whatsfablab/ このファブラボの掲げる理念に共感した人々が世界各地で自分色のファブラボ を立ち上げ運営しています。国内でも同様に、個人から株式会社までさまざま な立場でファブラボは運営されています。 私は、ファブラボを日本に持ってこよう! という活動に2010年から参加して いました。大学を離れても創作活動を続けることができる環境をどう整えるか、 その答えの1つがファブラボのような場なのでは? と考えたからです。当時 は美大の助手だったので、仕事の合間に関わっていましたが、2013年にファブ ラボを仕事にすることにし、ファブラボ渋谷のメンバーになりました。「デジ タル加工工房&Fab」の店長として、店舗で多くの方々と一緒にレーザーカッタ ーやUVプリンタを使って商品のカスタマイズを行ってきました。 ファブラボ渋谷 http://fablabshibuya.otg &Fab http://andfab.jp/ &Fabは、万人にむけたデジタルファブリケーションスペースとも言えます。 ラボと店舗では、利用者の「作りたい動機」「持っている技術」が異なり、 &Fabの利用者の多くは、買い物ついでに偶然見かけて…というケースがほと んどです。買い物ついでの加工体験は、ファブラボが掲げる「自分たちの使う ものを、使う人自身がつくる文化」のきっかけになると考えています。既存の 商品を自分仕様に仕上げたり、ギフトづくりに役立てたりする経験を通して、 0からのものづくりではなくプラスαという考え方、それらを実現するための 機材の存在、作ることができる場所の存在を知る窓口として365日休まず営業 し、その役割を果たしています。 ○ファブラボ・ベータ・馬車道 「ファブラボ・ベータ・馬車道」は2015年夏に、YCCヨコハマ創造都市センタ ーの3Fにオープンしました。柔らかい素材へのアプローチをすすめるラボとし て業務用の刺繍ミシン、昇華プリンタ、縫製ミシンなどを設置しています(こ れまでもファブラボには家庭用の刺繍ミシンがありましたが、レーザーカッタ ーや3Dプリンタといった機材に比べるとあまり活用されてきませんでした)。 馬車道のラボが掲げている3つの目標は「親子で楽しめるものづくりスペース のオープン」「柔らかな素材を使ったファブの研究」「デジタルファブリケ ーション機材によるものづくりの探求・普及」です。マシン刺繍マスターの人 見愛子や、自身も子育て中の造形作家の佐藤蕗がメンバーとして、制作活動と 親子向けの企画をしながら週1回のペースで活動をしています。 ○ファブラボ・ベータ馬車道のオープンラボ 木曜日の11時〜17時に、ラボを公開しています。どなたでも見学することがで き、昇華プリンタを使ったプチワークショップを体験できます。また昇華プリ ンタや縫製用ミシンの機材利用が可能です。こどもが描いた絵を布へ昇華プリ ントしトートバックに仕上げたり、ペットの写真を布へ昇華プリントし綿詰め したふかふかのキーホルダーを作ったり、とさまざまな用途でラボの機材は使 用されています。趣味のものづくりの他、限られた工場でしか見る機会のない 業務用の刺繍ミシンを稼働させながら制作相談ができるので、一点ものの大作 や、数を必要とするような商品開発を行うことも可能です。 ○マシン刺繍×クリエイターとの取り組み 私たちは、新しい表現方法をクリエイターと一緒に探求しています。最近では、 イラストレーターの市原淳さんのイラストレーションをキャンバスに刺繍し作 品に仕上げました。刺繍はプリントと違い、糸の太さ・色・密度・縫い方を変 えることでさまざまな見え方をします。線の方向や濃淡で立体的にみせるデッ サンのように、縫うためのデータ作りは技術と知識を要する複雑な作業になり ます。クリエイターが表現したい絵を話し合いから汲み取り、適切な糸や布を 選び、縫い目に落とし込む作業は何度みてもうっとりします。 私は、つくりたい人のアイデアをどうすれば形にできるかを一緒に考え、行動 することを仕事にしています。イラストレーションや、グラフィックデザイン、 空間サインといった平面のデザインを糸と布で表現する刺繍技術を活用した作 品・商品づくりにこれからも仲間とともに挑戦していきます。 山本詠美 ファブラボ・ベータ・馬車道 http://beta.fablabbashamichi.org/ ファブラボ・ベータ・馬車道のポートフォリオ http://fablab-bashamichi.tumblr.com/ ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●編集長のミニコラム 「タブレットはアナログツールに置き換わるのか?」 改めてクリエイティブとデジタルデザインツール(ハード/ソフト)の関係に ついて考えてみた。以前弊社のhttp://wannabe.jp/でアンケート調査を行った ところ、グラフィック系のほとんどのクリエイターは、アナログ重視、デジタ ル重視の幅はあるものの、アナログツールとデジタルツールを両方使いこなし ていて、デジタル100%でクリエイティブを完結している人は少数派だった。 http://wannabe.jp/special/201503_01/index.html 当たり前だが、アナログツールはクリエイティブの初期〜中期の段階でよく用 いられ、デジタルツールは仕上げ、デリバリーの工程中心に用いられる。 デジタルツールはクリエイティブの上流工程もターゲットに開発されている。 ハード的に紙と鉛筆に一番近いのはタブレットなのかもしれないが、アナログ に変わる入力装置としての満足度はどうなのか? 各クリエイターの意見を聞 いてみたい。 森屋義男/pdweb.jp編集長 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■○■pdwebメールマガジンでは広告のご利用をお待ちしています。■○■ イベント/セミナーの告知や集客、新製品のご案内に。臨時増刊もあります。 ■○■お問い合わせはinfo@pdweb.jpまで。料金:1行6,000円〜。 ■○■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●編集後記 2015年は、カジュアルな写真はスマホ(iPod touch)でばかり撮っていた。そ のせいか? それほど古くないデジタルカメラが相次いで不調になり、修理に 出した。実はこちらの操作ミスでいつの間にか設定が変わっていただけだった のだが、ソフト的に階層の深いところで変更されているとただ焦るばかり。来 年も飲み会や食べ物などSNSに投稿する写真はスマホメインになりそうだけど、 ちゃんとデジタルカメラも使いこなして、写真らしい写真にも挑戦したいと思 う。(M) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■取材・執筆・DTPデザイン・印刷物納品を行います! カラーズ(有) ■企業のユーザー事例、パンフレット、Webコンテンツなどの制作を行います。 ■お問い合わせはinfo@pdweb.jpまで。お待ちしています。■■■■■■■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ pdwebメールマガジンNo.69 2015年12月25日発行 3,000部配信 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓   pdwebメールマガジン登録変更および解除のご案内 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ※このメールに返信はできません。配信アドレスの変更や停止を希望される 方は、pdweb.jpのトップページ右側の登録フォームにて操作をお願いいたし ます。 http://pdweb.jp ┏…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┓ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥   編集・制作:pdweb.jp編集部   〒151-0071 東京都渋谷区本町1-20-2-909 カラーズ有限会社   お問合せ先 info@pdweb.jp   Copyright(C) Colors.,LTD. All Rights Reserved ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ┗…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┛