┏…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┓ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥       pdwebメールマガジン第63号・・・2015/6/26       編集制作:pdweb.jp編集部 http://pdweb.jp ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ┗…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┛ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ● pdwebメールマガジン第63号 目次 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ●リレーコラム:若手デザイナーの眼差し 第39回:原嶋亮輔 ●編集長のミニコラム 「漢字からカタカナへ」 ●編集後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  プロダクトデザイナー / 建築家 / プロダクトエンジニア向けセミナー  7月8日(水)@ANAインターコンチネンタルホテル東京  http://www.altairatc.com//EventPage.aspx?event_id=32&id=529 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●リレーコラム:若手デザイナーの眼差し 第39回:原嶋亮輔 ○金沢のプロダクトデザイナーになる 石川県金沢市で、プロダクトデザインを中心に活動をしています。千葉県出身 ですが、デザインを学びに金沢来て15年近く経ちます。学生の頃から伝統工芸 に関心があり、伝統を受け継ぐ職人への憧れから、その道を考えたこともあり ました。しかし、それよりもいろいろな伝統技術や素材、そしてたくさんの職 人とモノ作りをしたいと思い、デザイナーという職業を決心しました。 石川県は、「デザイン」よりも「工芸」「クラフト」というキーワードがしっ くりくる土地柄で、多くの伝統工芸があり、それぞれに培われた歴史がありま す。また活動を始めてから、工芸に関わらず、さまざまな産業・工業メーカー があることも知りました。伝統工芸と産業メーカーを合わせると、この土地で できないモノ作りはないのではと思うほどです。金沢での「デザイン」という 分野にこれかまだまだ可能性があると感じました。 仕事のあり方は、それぞれの分野で抱えている問題の解決のためや、新しいも のづくりを考えるメーカーさんから相談を受けるという流れですが。自分で思 い立ったアイデアを持って現場に伺うこともあります。仕事があまりなかった 頃には、商品企画を持参して、いろいろなモノ作りの現場におじゃまするとい うこともよくありました。独立以前に、会社などでのプロダクトデザインの経 験はなく、すべて手探りでやってきました。面白い人がいれば会いに行き、興 味があれば現場に赴き、とにかく動きまわって経験を積みました。 独立して5年目の頃、企画会社に2年いたことがありました。その時にデザイナ ーの地域での役目といったものを学びました。地産のモノ作りを探求し、掘 り起こす。それをデザインというフィルターを通して商品やイベントというカ タチにすることで、県内外、日本中、そして世界へと発信するのがデザイナー であり、ダイナミックな仕事の面白さがある。そういう考え方を形成した時期 でした。 ○デザインの仕事 仕事では商品単体のデザインだけでなく、ブランドの立案からロゴやパッケー ジ、パンフレットやウェブなどのグラフィックのアートディレクションにも関 わります。ここで少し仕事の紹介をしたいと思います。 「paperable」 http://paperable.jp 印刷会社 山越と立ち上げたpaperable(ペパラブル)というブランドは「紙と できること」をコンセプトに日常を彩るアイデアのあるメモブロックやノート などのメモシリーズです。イラストレーター、アーティストや写真家とのコラ ボレーションや、大学との連携で学生とコラボレーションをしたペパラブル・ プランツというシリーズもあります。 「宮本仏檀店」 http://www.miyamoto-butsudan.jp 伝統工芸に関わる近況の仕事では、山中漆器と輪島塗の技と素材を活用した、 宮本仏檀店とのプロジェクトがあります。時代や生活様式に合わせて、棚に飾 ることができるコンパクトでシンプルモダンな仏壇や仏具をみる機会が増えて きましたが、やはりその方向性の商品開発です。その中でも、宗教・宗派に関 わらず、故人への想いを通わせることのできるパーソナルな生活の道具を提案 していこうと、今年中の商品発表を目指して現在進行中です。 「金沢のイロトリドリ」 https://www.facebook.com/events/858921167487743/ デザイン開発とは違いますが、今までに培った作家さんやメーカーさんとのつ ながりを活かして、今年の4月から6月の期間に、金沢21世紀美術館ミュージア ムショップで「金沢のイロトリドリ」というフェアの企画デザインとセレクト に携わりました。ミュージアムショップというフィルターを通して金沢のモノ 作りを紹介・販売するという内容で、イロトリドリなアイテムたちが揃いまし た。フェア終了後もその成果を踏まえて、セレクトアイテムの中からパッケー ジや商品展開を昇華させたデザイン戦略を進めていきたいと計画しています。 「ALEXANDERLAMONT」 http://www.alexanderlamont.com/#Collection/49-EN-Scholars_Gift 伝統工芸と関わりをもってデザインをしていることがきっかけで声がかかり、 タイ・バンコクにあるALEXANDERLAMONTというブランドのギフトコレクション の開発に携わるといった仕事もしています。生産と工芸技術は、タイのメーカ ーではありますが、デザインエッセンスに「日本」を融合させたラインナップ は、日本の工芸文化を改めて見つめ直すことで生み出されるデザインとして新 しい試みになっていけばと考えています。 その他にも企画から製造販売の管理までを行ってのセルフプロダクトなどもあ りますが、それはどこかで皆さんの目に触れる機会があればと思います。デザ イナーという仕事に喜びを感じるのは、モノ作りの現場で出会った人たちと真 剣にモノ作りに向き合っている時。イベントやショップでその商品たちを手に した人の心に、ものに込めた思いが届いた時です。ものに溢れる時代の中で、 関わった人たちが幸せになれるモノ作りをしていきたいと思っています。 root design office 原嶋亮輔 http://root-h.com ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●編集長のミニコラム 「漢字からカタカナへ」 魔法瓶→ポット、炊飯器→ジャー、匙(さじ)→スプーン、背広→スーツ、襟 巻き→マフラー、寝巻き→パジャマ、衣紋かけ→ハンガー、帳面→ノート、筆 箱→ペンケース、ちり紙→ティッシュ、鏡台→ドレッサー、前掛け→エプロン、 耳飾り→イヤリング(ピアス)、台所(お勝手)→キッチン、居間→リビング、 郵便受け→ポスト…。 ふと気づくと、モノの読み名がずいぶん変わってきている。平成生まれの若い 世代には通じない死語もあるだろう。 昔から日本にあったモノの呼び名が変わったモノもあれば、そもそも外国生ま れのモノを日本語に置き換えていて、それがカタカタ表記で本名に近い呼び名 に戻ったモノも少なくない。呼び名が変わっても同じモノもあれば、例えば 「衣紋かけ→ハンガー」のように、微妙に機能や形が違うモノもありそうだ。 何か新しいモノをデザインするとき、漢字でイメージするとまたちょっと違う アプローチが生まれるような気がする。 森屋義男/pdweb.jp編集長 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■○■pdwebメールマガジンでは広告のご利用をお待ちしています。■○■ イベント/セミナーの告知や集客、新製品のご案内に。臨時増刊もあります。 ■○■お問い合わせはinfo@pdweb.jpまで。料金:1行6,000円〜。 ■○■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●編集後記 本日、6月26日(金)は、東京ビッグサイトで行われている「日本ものづくり ワールド」の最終日だ。25日(木)に会場を歩いた。3Dプリンタ関連ブースの 面積は年々拡大しているようだが、今年も各メーカーがさまざまな展示を競っ ていた。DMSはビジネス中心の展示会なので、3Dプリンタもハイエンド機種が 中心。ABS、PLA、ナイロン、アクリル、各種金属などのさまざまな素材、さま ざまな造形方式によって、非常にバラエティに富んだ出力サンプルが並ぶ。パ ーソナル3Dプリンタが話題となる一方で、ハイエンドの世界も確実に進化を遂 げている。(M) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■取材・執筆・DTPデザイン・印刷物納品を行います! カラーズ(有) ■企業のユーザー事例、パンフレット、Webコンテンツなどの制作を行います。 ■お問い合わせはinfo@pdweb.jpまで。お待ちしています。■■■■■■■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ pdwebメールマガジンNo.63 2015年6月26日発行 3,000部配信 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓   pdwebメールマガジン登録変更および解除のご案内 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ※このメールに返信はできません。配信アドレスの変更や停止を希望される 方は、pdweb.jpのトップページ右側の登録フォームにて操作をお願いいたし ます。 http://pdweb.jp ┏…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┓ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥   編集・制作:pdweb.jp編集部   〒151-0071 東京都渋谷区本町1-20-2-909 カラーズ有限会社   お問合せ先 info@pdweb.jp   Copyright(C) Colors.,LTD. All Rights Reserved ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ┗…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┛