┏…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┓ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥       pdwebメールマガジン第62号・・・2015/5/25       編集制作:pdweb.jp編集部 http://pdweb.jp ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ┗…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┛ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ● pdwebメールマガジン第62号 目次 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ●リレーコラム:若手デザイナーの眼差し 第38回:河本匠真 ●編集長のミニコラム 「土と太陽」 ●編集後記 ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●リレーコラム:若手デザイナーの眼差し 第38回:河本匠真 ○自己紹介 はじめまして、プロダクトデザイナーの河本匠真と申します。私は生まれがア メリカで0〜6歳と15〜21歳の13年間アメリカで過ごしました。デザイナーを目 指すきっかけになったのは18歳の時に何となく陶芸をしたことでした。 さまざまな行程を経て、粘土がコップになったという単純なことに感動しまし た。大学ではエンジニアを目指していたのですが、ものづくりの夢も捨てきれ ず、中退し美術の予備校に入り受験しなおしました。その後東京藝術大学美術 学部デザイン科に入学、卒業しプロダクトデザイナーとなりました。学生の頃 からコンペには積極的に参加し、そこでの出会いが今にもつながっています。 ○内臓からのアプローチ 最近では用途に合わせて丁度良い単位について興味があります。このことに興 味を持ったのは、学生の頃に伝統工芸の職人との出会いがきっかけでした。今 では伝統と言われていますが、暮らしのための道具作りなので人の暮らしとの 関わりや、人体との関わりを学ぶことができました。手で制作されている分、 人との距離が近く感じるものがあります。 その要素は技術が発展しても今後のものづくりにとっては大切な要素だと考え ています。同じ頃に秋岡芳夫仕の本「暮らしのためのデザイン」と出会いまし た。その本には身度尺と書かれているのですが、外側からのアプローチしか考 えていなかった考え方を見直すきっかけになり、内側からのアプローチもある のではないか? と思うようになりました。それは骨格からではなく、内臓や 感覚からアプローチしたら面白いのではないかと思いました。身体の骨格から 生まれてくるデザインだけでなく、内臓から生まれてくるデザインもあるので はないか? ということです。例えばコップなのですが、コップをデザインする時に、置い たときに安定して、持ちやすく、使い終わったら洗いやすくなど考えるのです が、内臓にちょうど良い量について考えると面白いと思ったのです。 そして今墨田区の硝子屋さんと器のシリーズの商品開発をしています。350ml の缶ジュースを飲んで多いと思ったことはありませんか? 私はいつも100ml くらい多いと思いながら飲んでいることに気がついたのです。喉が乾いたから 人は水分をとるので、身体の内側からちょうど良い量があるはずだとその時に 思ったのです。そこで内側から考え人に優しいをコンセプトに器のシリーズの デザインさせていただきました。毎日使う器だからこそ人に優しいものである べきだと考えデザインし、一度に飲む量が内臓にちょうど良い量ということを 第一に考えました。また、日常に潜む数字と人との関係性についても考えたデ ザインになっています。 そのデザインのこともあり、人間の感覚からアプローチするデザインに今現在 興味があります。器は無意識のちょうど良さについて考えたデザインだったの ですが、味覚や嗅覚、触覚からのアプローチもあるのではないかと思っていま す。現代では人間のセンサーにはカバーがかかった状態のことが多く、人間の 本来の能力が退化していると思っています。そのセンサーを引き出すために役 立つデザインを目指したいと思っています。それと、五感に近いものですが、 人間の本能についても最近ではリサーチしています。今後はより感性を刺激し 人間の本能に訴えかけるようなデザインをしていきたいと思っています。 目を通していただきありがとうございました。 河本匠真 www.takumakawamoto.com ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●編集長のミニコラム 「土と太陽」 ワイン通ではないのでよく分からないのですが、ワイン固有の味わいは、その 葡萄が育った土壌にあると聞いたことがあります。おそらくそれはワインだけ の話ではなく、食べ物、ファッション、絵画、音楽…すべてに言えることなの かもしれない。 一方でネット社会になって、最新情報はあっという間に地球を駆け巡る。それ はまるで太陽の光のように世界の隅々まで照らします。 土壌は伝統を育み、太陽はトレンドを伝える。言い換えれば個性と現代性。モ ノ作りの世界も、土と太陽、どちらが欠けても物足りない気がします。 森屋義男/pdweb.jp編集長 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■○■pdwebメールマガジンでは広告のご利用をお待ちしています。■○■ イベント/セミナーの告知や集客、新製品のご案内に。臨時増刊もあります。 ■○■お問い合わせはinfo@pdweb.jpまで。料金:1行6,000円〜。 ■○■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●編集後記 このひと月、IT関連の知り合いが多いせいか、FacebookではApple Watchの話 題で持ちきりだった。私自身は、腕時計をしなくなってもう15年以上経つので、 今更腕に何かを巻きつけることに抵抗があり、Apple Watchも様子見している。 Apple Watchはたぶん、まだ何かの卵なのではないだろうか? iPhoneやスマ ートフォンは、モバイルデバイスの1つの完成形だと思うが、次にウェアラブ ルデバイスの時代が来るとして、その1つのカタチの可能性としてApple Watch などのスマートウォッチは位置づけられる気がする。この新しい畑は収穫可能 なのかどうか、注目していたい。(M) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■取材・執筆・DTPデザイン・印刷物納品を行います! カラーズ(有) ■企業のユーザー事例、パンフレット、Webコンテンツなどの制作を行います。 ■お問い合わせはinfo@pdweb.jpまで。お待ちしています。■■■■■■■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ pdwebメールマガジンNo.62 2015年5月25日発行 3,000部配信 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓   pdwebメールマガジン登録変更および解除のご案内 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ※このメールに返信はできません。配信アドレスの変更や停止を希望される 方は、pdweb.jpのトップページ右側の登録フォームにて操作をお願いいたし ます。 http://pdweb.jp ┏…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┓ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥   編集・制作:pdweb.jp編集部   〒151-0071 東京都渋谷区本町1-20-2-909 カラーズ有限会社   お問合せ先 info@pdweb.jp   Copyright(C) Colors.,LTD. All Rights Reserved ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ┗…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┛