┏…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┓ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥       pdwebメールマガジン第54号・・・2014/9/26       編集制作:pdweb.jp編集部 http://pdweb.jp ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ┗…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┛ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ● pdwebメールマガジン第54号 目次 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ●リレーコラム:若手デザイナーの眼差し 第30回:角田 崇/トゥエルブトーン  ●「デザイナーズFILE2015」刊行のご案内 終了のため削除しました。 ●pdwebデザインコンペ2014のお知らせ 終了のため削除しました。 ●編集長のミニコラム 「3Dプリンタのベストパートナーは?」 ●編集後記 ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●リレーコラム:若手デザイナーの眼差し 第30回:角田 崇/トゥエルブトーン  私は、工作おもちゃやインテリアなどを企画し、デザインから、外注の製造管 理、在庫管理、営業から卸販売まで、妻と私だけの小さな組織ですべて手がけ るというスタイルで、会社を運営しています。 自分たちはこれが普通と思って始めたこのスタイルですが、多くのデザイナー さんにとって「在庫を抱える」「自ら営業し販売していく」というのは珍しい ことのようで、よく興味をもっていただきます。 〇商品とは、世界通貨である その中でも、圧倒的に言われるのは「在庫を抱えるって、大変ですね」という こと。確かに売れない時期が重なるとそう感じることもありますが、実は多く の場合は逆です。変なことを言いますが、実は私は「商品=通貨」だと考えて います。 商品という形をもった「価値」が、円にドルに、自在に換金される。しかもそ の価値は、デザイナー次第でいくらでも創りだすことができる。まるで錬金術 のような、夢のような世界通貨を創りだすことが、商品を作るということ。そ う考えているので、多くの人が「うわーこれは大変だなあ」と思うような高く 積み上がった在庫を、実は金塊を眺めるようなキモチで見ているわけです。 もちろん、お客さんが換金したくなければ(買いたくなければ)価値はゼロに なってしまいますので、単にデザイナーのエゴで形を作るだけではなく、120 %ユーザー側に立ってデザインをすることには間違いない、ということは付け 加えておきます。 〇在庫は生き物である 絶え間なく入れ替わるが、同じ形を保っている。「動的平衡」を持つものが、 生物と定義されるそうですが、在庫も実はそういった性質を持っています。 モノを作り在庫を抱える商売を想像したときに、多くの人は、まずは目の前に 山のように在庫が積み上がり、それが0になったときに「やったー!」と喜ぶ 自分の姿を想像するかもしれませんが、実際にはそれはありえません。 発注があった時のために、常に商品を置いておくことが必要ですし、その商品 がどのくらいの単位で、どのくらいのペースで売れていくのか。それに対して、 その商品は生産にどのくらいの期間がかかるのか。それらを鑑みて、販売と生 産をくり返していくことが必要です。そうする中で、在庫の量は常に一定に保 たれているので、在庫が目の前からなくなる、ということはないのです。 常にいくらかの大きさを保ちながら、常に入れ替わっていく。まさに動的平衡。 この”生き物”を殺さぬよう、常に「いきいきと」した状態に保つことが、商 品開発から全て含んだ上での、自分たちのビジネスの中心になっています。 〇販売について 私は販売のプロではありません。ですので、こういう売り方をすれば、これだ け売れるというような計算はできません。そこでとっている作戦はズバリ「来 るものは拒まず、去るものは追わず」。 いくらデザイナーがこうだと思っても、それがその商品の「本当の市場」かど うかは分かりません。ですので、どんなお店からアプローチがあっても、基本 的にはお断りするということはありません。まずは一度売ってみて、リピート があればそれはそのお店にとって正しい商品だったということだし、いくら私 が「ここではぜひ売って欲しい!」と思っているお店でも、商品が売れなけれ ばそれは正しい商品ではなかった、というドライな判断をするようにしていま す。 〇商品開発について 商品開発についても、基本的にはそういった販売先からのフィードバックによ って、方向性を判断していきます。ここも非常にドライなところで、「売れる と思ったんだけどなあ〜〜」というキモチをずるずると引きずるようなことは ありません。まずは作って、売ってみて、売れなかったら思い切って廃番にす る。逆に、売れたものは即座にバリエーションを広げていく。 在庫をいきいきとさせるためには、お金という血液が必要です。その血液を無 駄な部分に回さず、回すべきところに回すためにも、とくに切り捨ては大事だ と思っています(広げるのは、もともと大好きですから)。 そうやって日々、在庫という生き物を育て、そしてそれが元気に生きているか ぎり、自分も元気で生きていられる、ということなのです。 〇今後について 商品には賞味期限がありません。なのでどうしても作りおきのもの、食べ物に 例えると缶詰のようなものになりがちです。在庫をいきいきと、と先ほど言い ましたが、ストックの奥の方には干し肉のようになった在庫もあるんです。そ ういうものもオーダーさえあれば販売できてしまうのがこの商売の良いところ ではありますが、でもそこをもうちょっと変えて、もっとフレッシュな感じ、 ライブ感のある感じの商品が作れたら面白いなと思っています。極端にいうと、 自分の手で作ったものを、自分のお店で自ら販売する、というような。そうや って一歩一歩、自分のデザインに「温度」を込められるような方向に進んでい ければと思っています。 トゥエルブトーン 角田 崇 http://twelvetone.jp ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●「デザイナーズFILE2015」刊行のご案内 終了のため削除しました。 ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●pdwebデザインコンペ2014のお知らせ 終了のため削除しました。 ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●編集長のミニコラム 「3Dプリンタのベストパートナーは?」 3Dプリンタの存在は一般の人まで浸透した感があるが、その可能性が十分に開 花するには、もう少し時間が掛かるのかもしれない。そもそも立体モデルの制 作には、以前よりRP(ラピッドプロトタイピング)装置として光造形マシンや 切削マシンがあり、モノ作り業界においては3Dプリンタは目新しいものではな い。 ではRPのダウンサイジング版としての3Dプリンタは、どのように一般の人々に 活用されるのだろうか。数年後の未来を想像してみた。オリジナルのフィギュ ア作り、手作りクラフト、とれてなくなってしまったボタンなどの制作、部品 が欠けてしまったオモチャや機械の補修…たぶんそういった試みはすでに行わ れていることだろう。 3Dプリンタは出力装置であって、使いこなすにはモデルデータが必要になる。 今後はこの入力の部分がより注目されてくるのではないだろうか。インクジェ ットプリンタ(出力装置)が一般家庭に浸透したのは、デジタルカメラ(入力 装置)の普及が背景となっている。出力装置はデータを入力しなければ、ただ の箱にすぎないのだ。 3Dプリンタ用のモデルデータの制作には、3Dモデリングと3Dスキャン、2つの アプローチがある。一般の人がCADや3D CGを使いこなすことは考えにくいだろ うから、本命はやはり、3Dスキャナ機能を持ったデジカメ(あるいはスマホ) なのではないかと思っている。あとはソフトウェアがどこまで自動化できるか でしょうか? 森屋義男/pdweb.jp編集長 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■○■pdwebメールマガジンでは広告のご利用をお待ちしています。■○■ イベント/セミナーの告知や集客、新製品のご案内に。臨時増刊もあります。 ■○■お問い合わせはinfo@pdweb.jpまで。料金:1行6,000円〜。 ■○■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●編集後記 iPhone 6の話題で持ちきりですが、私は新しいiPod touchがリリースされるこ とをもう少し期待して待とうかと思っています。なくした時のリスク分散とい う意味合いもあり、電話と自分の分身的なデジタルコミュニケーションデバイ スは切り離しておきたいという気持ちが根強いのです。 。 それはそうと、iPhoneはたいていの人がケースに入れていますけれど、iPhone はデザインの良さが魅力の1つなので、それをわざわざ覆い隠してしまうのは もったいない気がしています。もちろん落とした時の故障やキズを防ぐという 意味ではケースは大切ですが、iPhoneに限らず、デジタルデバイス系は新製品 が投入されるたびに価値が下がっていくものなので、最近私は素で持ち歩くよ うにしています。まあ、好みの問題ですけどね。(M) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■取材・執筆・DTPデザイン・印刷物納品を行います! カラーズ(有) ■企業のユーザー事例、パンフレット、Webコンテンツなどの制作を行います。 ■お問い合わせはinfo@pdweb.jpまで。お待ちしています。■■■■■■■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ pdwebメールマガジンNo.54 2014年9月26日発行 3,000部配信 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓   pdwebメールマガジン登録変更および解除のご案内 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ※このメールに返信はできません。配信アドレスの変更や停止を希望される 方は、pdweb.jpのトップページ右側の登録フォームにて操作をお願いいたし ます。 http://pdweb.jp ┏…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┓ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥   編集・制作:pdweb.jp編集部   〒151-0071 東京都渋谷区本町1-20-2-909 カラーズ有限会社   お問合せ先 info@pdweb.jp   Copyright(C) Colors.,LTD. All Rights Reserved ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ┗…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┛