┏…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┓ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥       pdwebメールマガジン第44号・・・2013/11/25       編集制作:pdweb.jp編集部 http://pdweb.jp ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ┗…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┛ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ● pdwebメールマガジン第44号 目次 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ●リレーコラム:若手デザイナーの眼差し 第20回:五八PRODUCTS ●編集長のミニコラム ヒートテックというマスプロダクト ●編集後記 ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●リレーコラム:若手デザイナーの眼差し 第20回:五八PRODUCTS 五八PRODUCTS、通称「五八(ごはち)」は、FUMIAKI GOTO design 五島史士と デザイン創造工房「めがね」八木沼 修の2人のユニットとして2011年2月に東 京・三鷹でスタートしました。 ○「五八=ごはち」とは? 互いに苗字の頭文字が“五”と“八”という漢数字という偶然でもありました が、商い用語に“ごはちさん”という隠語があり、九九の 五×八=四十(し じゅう)から“始終お越しになるお客様”を指す言葉であると知り、活動をス タートする際に思っていた「日本に残る伝統的工芸品や各地で根ざす技術が “特別なモノ”としてではなく、現代のライフスタイルの日常に普通に溶け込 むような“さりげないモノ”として、しじゅう使ってもらいたい、しじゅう身 近にあって欲しい」という思いと結びつくところがあり、五八PRODUCTSと名付 けました。 2人のこれまでの活動の中で触れた、産地や作り手の楽しい話やすごい技術、 彼らの作る素敵なモノをもっともっと知ってもらいたい、という思いから五八 はスタートしました。各々の「デザイン業」と五八としての「問屋業」の2つ 業態を活動のベースとして、今ではそれぞれのデザイン業も含めて“企画やデ ザインのできる新しい形の問屋さん”と説明しています。 “問屋”と書くとマイナスなイメージを持つ方もいるかと思いますが、そもそ も問屋とは産地全体が上手く回るように俯瞰してバランスを保つ産地プロデュ ーサー的な大切な役割を担っていたと思っていて、五八の方向性もそれに近い イメージを持っています。 産地へ訪れると、問屋に対して良い面もお聞きすることもありますが、あまり いい話が聞こえて来ないのが現状です。同じように“デザイナー”に対しても マイナスのイメージを持っている方も産地にはいます。また、消費地へ目を向 けると、お客様側の立場からすると「伝統工芸品は扱いにくく高い」というイ メージもまだまだあります。 五八の立ち上げ以前、「そんな状況でのさまざまな問題やお互いの悪いイメー ジを改善しよう! とがんばったとしても、短期的に解決策を講じることも難 しい」と、何かモヤモヤしていた時期がありました。ある時「自分達の立ち位 置の中で問題解決の糸口を見つけていくには、作り手・売り手・使い手の間に 横断的に関係性を作っていかないと前進していかないだろう」という話をした ことが“五八=新しい形の問屋さん”としてのスタートになり、まもなく3年 目に入ろうとしています。 ○五八PRODUCTSの製品たち では、ここで2人の関わりのある商品と産地をご紹介します。 ・丸亀うちわ − 丸亀うちわOjigi 四国香川県丸亀市に伝わる竹うちわの産地です。国内シェアは90%以上ともい われていますが、手作り竹うちわの作り手は、今では十数人となっている状況 です。あるご縁で女性の作り手の方と出会い、その方が「携帯できるうちわを 作りたい」という思いから Ojigi が生れました。そもそも扇子を持ち歩く方 が多い中、うちわを「携帯する」ことに無理があると感じ、携帯する「きっか けを作る」デザインを考え、本や新聞・雑誌に挟んで“持ち出してもらう“ス クエア状の3サイズを現在販売しております。2010年グッドデザイン賞中小企 業長官賞受賞 商品。 ・ 益子焼 益子の益子焼 すでに説明する必要もない、関東近郊のやきものの里、益子焼。 外部から産 地への受け入れが他の産地よりも柔軟だったことで成長し、多くの作家や量産 のメーカーまで幅広く生産されております。 しかしながら、実は益子の陶土を用い、ろくろを使い手でかたちを作り、自然 の恵みによる釉薬を施し、作り手の微妙な感覚を研ぎ澄まして窯焼きされた、 その昔には“あたり前“に作られていた「あたり前の益子の益子焼」は、現在 では少なくなっているのも実情です。我々は、いまの時代だからこそ“あたり 前“な「益子の益子焼」を消費者の方へお届けするようプロジェクトをスター トしております。 ・Caffe hat 224porcelain / 肥前吉田焼 長崎と佐賀にまたがる肥前地区は有田焼や波佐見焼といった大きな産地や小さ な産地が集まる一大陶磁器地域で、肥前吉田もその中の1つです。肥前地区の 歴史は古く、その技術力を背景に開発された面白い素材がたくさんありますが、 なかなか上手く使われていません。Caffe hatは既存ドリッパーのリデザイン 商品で、特殊な磁器素材である多孔質性磁器をフィルターに使用しています。 穴のないスナフキンの帽子を逆さにしたようなフィルターからコーヒーが滴り 落ちる様はとても不思議です。 ・旅する石鹸R 丸菱石鹸 / 神戸無添加石鹸 1泊で使い切れるサイズの小さな石鹸16粒をかわいいパッケージに詰めた携帯 用石鹸です。丸菱石鹸は約65年間、無添加の石鹸にこだわって石鹸を作り続け ている老舗の石鹸メーカーです。旅する石鹸はその丸菱石鹸の代表的な石鹸を そのまま小さな粒状にした、見た目だけでない石鹸としての実力も兼ね備えた 商品です。買っていただいた一箱の一粒一粒が16人の手に渡り、丸菱石鹸の石 鹸を使ってもらえる…かもしれない。丸菱石鹸の石鹸を知ってもらうための導 入となる商品として開発しました。 最後になりますが、3年目に入ろうとしている五八PRODUCTSの今後の目標とい うか、活動を共にする時から目指していることは、我々の活動や商品をきっか けに消費者の方が、商品が作られる産地に興味を持っていただき、そこから後 継者が生れることを目標にしています。 伝統工芸品や地方のメーカーに飛び込むのは勇気がいることかも知れませんが、 チャンスもまだまだたくさんあると我々は思っています。早くその日が来るこ とを願い、引き続き活動していきます。 五八PRODUCTS http://www.5x8products.com/ ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●編集長のミニコラム ヒートテックというマスプロダクト 時代は資本力のある大手メーカーによるマスプロダクトだけではなく、多品種 少量ロットに移行している。と、いまさらながら感じる局面も多々あるのだけ ど…先日、今年も冬支度にと、ヒートテックのインナーを買いに行った。新宿 西口にあるユニクロのメガストアに入って、現在のマスプロダクトに圧倒され た。 多様化するファッションにおいて、ユニクロだけはいまでも最大公約数的なモ ノ作りを展開しているようだ。奇を衒わず、そこそこハイセンスで、価格もリ ーズナブル。中でもヒートテックは完全なマスプロダクトだ。 街を歩けば、人々は個性的な思い思いの服を楽しんでいる。一昔前に比べて、 同じ服を着ている人を見かけることは今はまずない。でも多くの人は個性的な 服の下にヒートテックを纏っているのではないだろうか?  確かに暖かいヒートテックを着つつ、、世の中にはまだまだどこかにマスプロ ダクトが狙えるマーケットが潜んでいるのではないか、と妄想している。 森屋義男/pdweb.jp編集長 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■○■pdwebメールマガジンでは広告のご利用をお待ちしています。■○■ イベント/セミナーの告知や集客、新製品のご案内に。臨時増刊もあります。 ■○■お問い合わせはinfo@pdweb.jpまで。料金:1行6,000円〜。 ■○■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ●編集後記 ボジョレーヌーボーの解禁日に、某メーカーのイベントに出向くと、出版関係 の古くからの知人たちも集まっていて、同窓会のような賑わいになった。業界 ではすでにベテランの領域も超えようとしている面々が、やたら元気なのが楽 しかった。(M) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■取材・執筆・DTPデザイン・印刷物納品を行います! カラーズ(有) ■企業のユーザー事例、パンフレット、Webコンテンツなどの制作を行います。 ■お問い合わせはinfo@pdweb.jpまで。お待ちしています。■■■■■■■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ pdwebメールマガジンNo.44 2013年11月25日発行 3,000部配信 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓   pdwebメールマガジン登録変更および解除のご案内 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ※このメールに返信はできません。配信アドレスの変更や停止を希望される 方は、pdweb.jpのトップページ右側の登録フォームにて操作をお願いいたし ます。 http://pdweb.jp ┏…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┓ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥   編集・制作:pdweb.jp編集部   〒151-0071 東京都渋谷区本町1-20-2-909 カラーズ有限会社   お問合せ先 info@pdweb.jp   Copyright(C) Colors.,LTD. All Rights Reserved ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ┗…・・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・…┛