●インスタ時代のアートイベント
観客が自由に使えて遊べる29室のスタジオを持つ「29Rooms」は、ニューヨークとロサンジェルスで行われるアートイベントだ。毎年、9月頃にニューヨークで行われるファッションウィークと同じ時期に開催されている。
充実したアートイベントでブルックリンの倉庫の中が、このシーズンだけポップなアートスペースに一変する。
スタイル、文化、テクノロジーなどによるインタラクティブなファンハウスを通じて、29Roomsの生みの親であるメディアサイト「Refinery29」による想像力豊かな体験が行える。
http://www.refinery29.com/
元々、29Roomsはデザイナーのアフターパーティーの代案、またブランド構築とマーケティングのための運動として作られたが、今、29Roomsは、インスタグラムのマグネットにぴったりのクリエイティブな劇場になった。
●アーティスティックな29の部屋
韓国の芸術家であるJeeYoung Leeの部屋は、ニューヨークのゴミに囲まれていた。4,500本のプラスチック製のボトル、1,500本のワインコルク、数10枚のダンボール、リサイクルされた新聞といったゴミを、晴れやかなカリブ海の景色に変えた。その中心には帆船があり、そこには訪問者が腰を下ろして、自分たちの漂砂の海を揺らしていた。人間によって作られた環境災害というテーマはインスタグラムに共鳴するだろう。
また、ダイソンから化粧品小売りのウルタビューティーまで、企業のパートナーが設計した部屋は「Turn It Into Art」をテーマに展開していた。
他にも29Roomsには、コメディアンJill Soloway、Chiaozzaデザインチーム、ブラックミュージックのChloe X Halle、そしてソーシャルメディアスターのCleo Wadeなどが参加。19ドルのチケット18,000枚は事前に売り切れたという。
Refinery29の共同設立者Piera Gelardiは、「重い社会的なテーマと華やかな遊び心のバランスを見つけることが課題でした。29Roomでは芸術が教えてくれる空間、人々が触れたい、味わい、跳躍する芸術を創造したい」。彼女はそう語った。
ニューヨーカーもおすすめのこのイベントは、フォトジェニックでいろいろな感性を刺激してくれる。29Roomsの場合は体験型なので来場者が思い思いにアートと触れ合い、楽しむことができる。インスタグラムにもさまざまな写真が投稿されている。
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インスタグラムに投稿された「29Rooms」での写真。以下同。(クリックで拡大)
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