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コラム

坂井直樹のデザイン色眼鏡

第19回:ロシアのアーティストと石黒浩教授によるそれぞれの「人形」
人形は時代の文化活動を反映する


坂井直樹さんのコラム「デザイン色眼鏡」では、コンセプター坂井直樹さんに、モノをメインにデザインを取り巻く状況を語っていただきます。

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[プロフィール]
坂井直樹:コンセプター。株式会社ウォーターデザイン代表取締役。1947年京都生まれ。19歳で渡米し、サンフランシスコで「Tatoo T-shirts」が大ヒット。帰国しテキスタイルデザイナーとして活躍した後、80年年代後半に「Be-1」(日産自動車)や「O-product」(オリンパス)のコンセプトを手掛け脚光を浴びる。その後もau design projectで数々の先進的な携帯電話のデザインをプロデュースするなど、コンセプトからデザインまで革新的なビジネスをクリエイティブしている。


●人形は時代の反映

人はなぜ人形を作るのか? 人形は「ひとがた」で人の姿に似せて作られたプロトタイプ(原型)だ。ロシアのアーティストは不気味なくらいリアルな人形の顔を制作している。また石黒浩教授は、外見や動きが人間そっくりのハイテク人形(アンドロイド)を開発した。

型とは何ですか? と松岡正剛に聞いたことがある。型にはプロトタイプ(原型)、ステレオタイプ(典型)、アーキタイプ(潜型)と3種類あると即座に答えた。人形は「ひとがた」で人の姿に似せて作られた。

人形の作成は、古くは先史時代から始まり、いずれの時代でも作られ、人間の文化活動の本質的なものだ。現代の人形の主な用途は、祭礼などの宗教行事や伝統行事、文楽などの人形劇で使われる他、玩具、土産物、芸術作品など、さまざまな分野がある。しかし、バービーやリカちゃん人形などは衰退し、世界中の玩具のドールマーケットはシュリンクしている。

●ロシアと日本、それぞれの最先端

ロシアのアーティスト、Michael Zajkovは、不気味なくらいリアルな人形の顔を制作している。特に肌のソバカスなどがリアルさを強調している。人形用のポリマークレイ、ドイツから仕入れた手描きのガラスの目、フランスのモヘアを髪の毛に使用している。

彼は大学院に在学中、人形劇で活躍しロシアのクバン州立大学を卒業し、モスクワで2013年「2013 “Art Dolls” expo」をきっかけに有名になった。
http://www.boredpanda.com/realistic-doll-faces-polymer-clay-michael-zajkov/

また石黒浩教授は、外見や動きが人間そっくりのアンドロイド等を研究しており、これもハイテク人形ともいえる。
http://www.geminoid.jp/ja/


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ロシアのアーティスト、Michael Zajkov氏による人形。以下同じ(クリックで拡大)

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