moviti/片山典子
1964年神戸生まれ。京都市立芸術大学卒業、東京でインハウスデザイナーとしてパーソナル機器のプロダクトデザインや先行開発に携わる。デザインの師匠である同業のオットと2人暮らし。2005年から“デザインって何だ!”と称してノンジャンルで自主活動展開中。最近はフリークライミングとバスケットボールの“大人部活”と旅行にはまっている。2010年から本格的ソロ活動(離婚じゃなくて独立)開始。
http://moviti.com |
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蒸しますね。化粧して汗かいてるのも何だから、と言い訳して、ついすっぴんで外出しちゃう、やばい。
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個人的ですが、つい先日とうとう携帯電話をスマートフォンにしました。乗り換え遅! しかしこれ以上タッチパネルに乗り遅れてはいかん。と言ってもiPhone4とかXperiaではないです。HTCの型落ち寸前もの。キャリア乗り換えも利用して3,000円台で入手。今さら新製品レビューにはなりませんね。
http://www.htc.com/jp/product/ht03a/overview.html
これまで使っていたのはauの初代Sportio、画面がそこそこ大きいわりにコンパクト&ボリューミーな厚みで、ポケットにも手にすっぽり入るので、電話している姿が「スポーティな未来端末っぽい」から気に入っていたのです。キーが小さいところを凸量でカバーするけなげさとか、キュッと小さい感じ。
http://www.toshiba.co.jp/product/etsg/cmt/au/Sportio/Sportio_menu.htm
iPhoneは地方に行くと接続状況が良くないのがどうにも受け入れられなかったのです。iPhone4、Wi-Fi同士のテレビ電話ができるようになるのは魅力的ですけど、それってトランシーバーな状況でもないんですよね。山で仲間同士の連絡を取りたいし、万一の事故のときにどこかに連絡を取りたいのです。
http://www.apple.com/jp/iphone/features.html
XperiaもiPhoneもサイズが大きいんです。大画面は見やすいけどポケットに入らない。バッグに入れたらいいんだけど、それだとマナーモードが使えない。それから通話時に顔に近づけると大げさなくらいでかい。あ、いやきっと慣れると思う。
ということでコンパクトサイズのAndroidとなったのです。いやあのWindows Mobileがどうなのか全然調べてません。なんというかWindowsとの絆が強いわけではないし、なんかGUIの青のコントラストがギンギンしていて。GoogleのAndroidの将来性という曖昧なイメージ先行です。でも文字入力画面の呼び出しは一息待たないと変わらないので、もともとがせっかちな私はちょっと面食らいました。最近は「まあ待ってやれよ」という気になってます。スローライフデジタルというか。大人になったよ。
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確かにWebを見るのはすごく自然で、これまでのケータイの縛りはなんだったのかと思うくらい。Twitterのスクロールとか。
テンキーの縛りもなくて、欲しいキーがその都度出る感じは感動以前になじんでしまった。普通のケータイが「視覚情報も見れる電話」だったのが、スマートフォンは「持ち歩ける端末だし電話もつけといた」ってのを実感した。その代わり複数宛のメールとかアドレス帳が冷遇されている印象。
ケータイは「向こうで誰かがまさに私のために時間を割いている」ライブ感だけど、スマートフォンは「今欲しい最新情報を今呼び出す」コンビニの棚に手を伸ばすライブ感。
画面の外の“ハードウェア”キーは電源入/切/ホーム/メニュー/戻る/拡大の6個にトラックボール、ほらもうiPhone使いには「邪道」と思われてもしょうがないくらいのキー数。タッチパネルの潔さ、若々しさはない、ケータイのおっさんなインターフェイスだ。おかげさまでデジカメ並に直感操作に慣れることができた。
画面が小さいのでタッチパネル上の最小キーサイズは5ミリ角8ミリピッチ、上端表示のプルダウンのバーも3ミリくらい。「ええ〜押せるのか?」と思いながらも今は左手持ちで右手指に気合い入れて押している、ニンゲンが機械に合わせている段階。一方でTwitterのTLをスクロールしようとすると、個別のスレッドを押してしまうことも多い。まあタッチパネルだからミスタッチ、誤操作への許容が大きいな。「使いにくい」ではなく「自分の不器用、不慣れ」に起因している心理が働くし。でも文字入力時にタッチフィードバックの振動がちゃんとあったり、気遣いを感じる。
左手だとなぜか著しくミスタッチが増える。指の不器用さ(指のどの面が当たっているのか分かってない)もあるけど、視野とのズレが大きい気がする。
ユーザーの関わり方としてはカーソル&テンキーからタッチパネルになっただけですが、なんだかじわじわと違うぞ。
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もう少しでかいのがiPad、友達のをちょっと触らせてもらった。Twitterで見ているとデザイナーが軒並み予約していたので、少々びっくり。これお読みの方のほうがよほどお使いでしょう。先行してネコや2歳児が戯れている動画が評判になったり。
http://store.apple.com/jp/browse/home/shop_ipad/family/ipad?afid=p219%7CGOJP&cid=AOS-JP-KWG-C-iPadRelated-iPad
http://www.youtube.com/watch?v=wMz6XjgfBMY
さっくり触った感じは“でかいiPhone”、ただしタッチ検知がストレスフリー、指をゆったりと動かせるからかな。キーボード両手打ちもすぐ慣れそう。スクロールびゅんびゅんが大きい身振りで気持ちよい。Wi-Fiが拾えたらほんとに簡単にあらゆるものがブラウズできるので、さくさく感が得やすい(実際ただ見てるだけなんだけど)。
きちんと座らなくても、ベッドの上でだらだらーと目を凝らさずにブラウズできるのはいいね(まだ重いけど)。というかベッドの上で使うのがストラップのないiPadには一番ふさわしいのか。画面が大きくてもiPhoneよりは縁幅があるので、持ち方に自由度がある。ストラップなし、これはAppleの美意識なんでしょうね。あれば持ちやすい、便利/ストラップで個々の端末に愛情がわく、のをあえて切り捨ててプロダクト単体のたたずまいの完成度を追求。ストラップが付けたければケースに付けなさい。たかがストラップ、されどストラップ。
あと接客とかプレゼン用ね。過去におそらくいろんな業種の先行検討では「専用ブラウザ端末」のスケッチは描かれていただろうけど、これからは低価格なiPadを基本デバイスにすればいいから、開発しやすくなるのでは。そうか美容室の鏡の前にも今は雑誌が何冊か置かれるけど、いずれiPadが置かれるのかも。
テレビと比較するとPCは情報をプルする=自発的と言われるが、だからといっても前のめりにガツガツしないでいいじゃん。PCの用途ってアバウトに操作してちょうど快適なものも多い。いずれまあ自分からの発信はほどほどでいいじゃんと思えるようになったら、iPad程度で十分なんだろな。他社からも同様の“ゆる系PC”が発売されるかな、Kindleもどうなるんだろう。ちょっと面白いですね。
PC、ケータイを拒否している自分の両親に触らせてみたい気もする。これまでPCに親しんでない人の目にはこういうタッチパネル端末はどう映るのだろう。所詮操作感が変わっただけで「自分のやりたいことのもやもやを自分のアタマの中でパソコンの操作に変換する」動作を要求されることは変わってない、から従来のPCと同じと判断されるかなあ。
「誰かに教えてもらう」って最高のインターフェイスだから。「ほらー、あの、あれ」って言っててもPCは分からないが、人なら分かってくれることがある。
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みんな考えていたことで、実現すると「スペックの切り捨て」が発生されるようなプロダクツだけど、それでも実体化商品化してしまうアップルはやはり強いな。作り手サイドにも強引に問題解決を要求するし、使い手サイドにもスペックの切り捨てを覚悟させる。
iPhone4も「あーあんなモック作った!」というデザイナーは何人もいるだろうベーシックフォルムけど、商品化のためには表面ガラスの留め方や端面処理、薄型設計と強度の取り合いは相当試行錯誤したはず。試行錯誤やりきって、みんなで納得した答えが商品になっているのだな。
ところでもともとアップルってポータブル端末メーカーじゃないのに、なんでこの哲学が育ったのかしら?
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