moviti
1964年神戸生まれ、京都市立芸術大学卒業、東京でインハウスデザイナーとしてパーソナル機器のプロダクトデザインや先行開発に携わる。デザインの師匠である同業のオットと二人暮らし。2005年から"デザインって何だ!"と称してノンジャンルで自主活動展開中。最近はフリークライミングとバスケットボールの"大人部活"と旅行にはまっている。
http://moviti.com |
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秋ですよ、爽やかです。運動してますか? 子供の頃インドアでじとじと絵を描くのが自分の天分だと思っていた運動音痴で怖がりの私も今ではすっかり体育系です。デザイナーは夜型運動不足、ということはなく、最近私の周囲は「大人部活」なヒトが多いです。ゴルフ、自転車、カヌー、バスケット・・・元来負けず嫌いでイメージ先行型のヒトが多いので、デザイナーはスポーツ向きなのではないでしょうか。筋力が付くと肩こりも腰痛もなくなって、姿勢もよくなって、お洒落も楽しくなる。メンタルも鍛えられます。
なんだかんだとアウトドア用品は毎年イノベーションがあります。形態が機能に従っている。ニーズが素材開発まで促す。カラフルだけどガキっぽくない。いろいろインスパイアされます。イメージ先行で憧れているブランドもあります。
http://www.jetboil.com/
最近ではやっぱりJETBOILでしょう。ただのやかん、でもかっこいい、マークもロゴも質感違いの金属も、あえてテープでできたハンドルも色も、カトラリーも久し振りのザ・プロダクト。すごく早く沸くそうです。ほら、訳もなく欲しくなったでしょ。しかし、一番ぐっとくるポットではレトルトもパックご飯も温められない。・・・というわけで、まだ買ってません。
http://www.bdel.com/gear/apollo.php
半年前くらいにみんなが飛びついたのがBlackDiamondのApollo、LEDランタンです。調光も可搬もスタンドも吊りも可能、はっきり言って普段使いにも便利。
http://www.golite.com/
アウトドア用品のイノベーションは軽量化が基本。GOLITEは薄い布でウエストシェイプした細身のジャケットがかっこいいです。ザックも極薄なんですが、ぐらぐらしないでパッキングできるのでしょうか。気になるブランドです。OSPREYもザックメーカーの中では今は勢いがあります。どうやって縫製しているのかとても複雑です。
http://en.petzl.com/
クライミング用品のスタイリッシュ系スタンダード。庶民な私はBlackDiamondについ手を伸ばしますが、Petzlは色使いやハーネスのシェイプも垢抜けています。アイスクライミング用のアックスは、妙にフォルムが少年漫画風、未来の大工道具というか、男子好みの形状です。こんなものを振り回して凍った滝を登るなんて変なスポーツがあるものです。一方ヘッドライトはぎゅっと詰まって小さいSFアニメのロボットみたいな愛くるしいものが多いです。プロダクトデザイン魂にぐっときます。
http://www.dmmclimbing.com/
Petzlよりさらにスタイリッシュ系、クルマでいうところのAudiやBMWな感じ。ちょっとギーガーっぽいテイストの金属キャストの肉抜きのカラビナ、確かに軽いです。でもこれを揃えるにはかなり上級なクライマーじゃないと道具負けなのではと思うので、うちには1本だけしかありません。
http://www.keenfootwear.com/
3年ほど前にサンダル一目ぼれ買いしました。ゴム1本で締められるし、何より爪先をラバーで覆ったので石ごろごろ道でも下り坂でも爪先が痛くない。ゴムを緩めて踵を潰しても履ける。ありそうでなかったサンダルです。やられました。
http://www.mountainhardwear.jp/
垢抜け方は少々劣る気がしますが、実を取って選んだみたいな質実感がある気がします。あんまり最新のスマートなものばかり揃えても何だかな、と思うので、こういうのも混ぜます。質実な割にシェイプが細いジャケットの袖のロゴのごついボルトが無造作感で悪くない。
http://www.hcsafe.co.jp/puromonte/vl.html
ブランド名がダンロップだった頃、2人用テントで2kgを切ったものが発売されたのが、トレッキングに手を染めたきっかけの1つでした。こんなに薄い布でも暖かいし雨も虫もしのげる。中から見るとしなったポールとピンと張った布がカテドラルみたいに優雅。ここまで住まいってミニマムにできるんだな。
http://www.gore-tex.com
なんだかんだ言ってゴアテックスを信じてます。あの黒いひし形のタグが付いていると購入欲求が後押しされます。偉大な素材、年々しなやかに薄くなっている気がします。テントも靴も雨具もゴアテックス、携帯電話の防水にも使われているという話です。ゴアウインドストッパーの裏地が付いたノルディックセーターもあります、ハイテクmeetsフォークロアでかなりぐっと来ます。
こういうテクニカルなブランドのものと、南米の耳当て付きのニット帽やタイの木綿の布、和柄の巾着袋をミックスして使うと、なんか遊び慣れてる感じが良いなあと思います。ああイメージ先行。
もともと登山用品の発達のきっかけはミリタリーな用品に化学繊維が発達したから、と聞いたことがあります。昔は道具が重くて湿りやすくて大変だっただろう登山も、最新技術で快適に長く楽しめる、なんて恵まれているのだろうと思います。ショップに行って「こ、これは求めていた快適への解決の手段なのではないか」、買って使ってみて劇的に快適さが向上すると、それだけで達成感があります。うちはわりと買い替え系、Best1を求めるんですが、ユースシーンに合わせてどんどん買い足してくヒトもいるようですね。
●ヴァーチャル/リアル
設計アウトドアスポーツは実はインターネットですごく身近になったのではないかしら。現地へのアクセスの道路状況、ピンポイント天気、詳細地図や直近の情報交換。自分で撮った写真をブログにアップする。ガイドブックを海外のサイトで取り寄せる。現場でリアルに体験するための情報の精度が上がったおかげで、遠出する距離が延びました。ハイテクなヴァーチャルとわざわざ手足を使って体感しにいくリアルというギャップが面白い。遠い処の山のことを調べるときはパソコンの向こうに地球の丸さやその丸い表面のギザギザしたデコボコを感じる気がします。地球に遊んでいただいている、ありがたいです。
ちなみに日本では結構高い山でも頂上付近ではなぜか携帯電話がつながります。登頂記念写メが送れます。
遠出して知らない国の山を歩く、意外と日本の山と印象が同じだったり。山のでっかさや咲いている花のサイズがやっぱり日本じゃないなあと思ったり。行程時間は意外と同じ感覚だなあと実感したり。ガイジンもおんなじことが面白いと思うんだなあ、とかガイジンは遊ぶの巧いなあ、とか思ったり。
最後に告知:
http://onground08.exblog.jp/
今月末開催のDesignTideでは女子3+2人でOnGroundというユニット名でアウトドアマインド×インテリアの提案を行います。
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