●Echo Dotをすっぽり収める専用バッテリー
このところ、pdweb.jpでも姉妹サイトの3DCreators.jpでも、筆者のコラムではAmazon Echo Dot(以下、Echo Dot)絡みの話題が続いているが、それだけ、自分がこの小さなスマートスピーカーに興味を持っているということだろう。
仕事柄、出先でスマートスピーカー関連のデモを行うことも多いことから、少し前にEcho Dot専用の外付けバッテリー、Smatree スマカップ・プラスを購入し、気に入って使っていることもあり、今回はこの製品を採り上げることにした。
Echo Dotはサイズこそポータブルだが、基本的にはAC電源を必要とする廉価版の据え置きタイプという位置付けだ。部屋間で移動するだけでも標準では再起動が必要となり、出先でも(インターネット接続はテザリングでまかなうとしても)わざわざコンセントを探さねばならない。また、自動車に持ち込んで使いたいという人もいる。そこで、どこでも利用可能とするために、外付けバッテリーの需要が生まれたのである。
このようなサードパーティ製品が発売されるのは、やはり本体が普及して、メーカーとしても十分に市場性があると踏んでのことだ。すでに、スマカップ・プラスをはじめとしていくつか同種の製品が存在し、日本のサンワサプライも外付けバッテリー+スピーカー機能を持つスピーカードックを発売している。
しかし、筆者の目的はコンパクトに持ち運べ、コンセントを探さなくても、すぐにデモに移れるという点にあるので、かさばるスピーカー部分は不要だ。また、スピーカードックのバッテリー容量は4,400mAhで電源の外部への供給ができないのに対して、スマカップ・プラスは6,800mAhであり、他の電子機器の充電も可能である。ということで、自分の用途にはスマカップ・プラスのほうがフィットしているのだった。
パッケージを開けると、スマカップ・プラス本体のほかに、2つの付属品パーツが入っている。
▲Echo Dot(左上)とスマカップ・プラスの本体(右上)、および、その付属品。(クリックで拡大)
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これらの付属品は、Echo Dotをスマカップ・プラスと、配線などが見えない状態でスマートに合体するためのものであり、他の製品と大きく異なる特徴となっている。
音符のような形のパーツが、Echo Dotとスマカップ・プラスのバッテリーの接点とを結ぶ配線の役割を果たすのである。
▲音符のような形のパーツは、スマカップ・プラス本体の窪みに収まるようになっており、あらかじめEcho Dotの電源ポートに差し込んでおくことで、配線を露出させることなく、スマートに両者を合体できる。(クリックで拡大)
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▲(クリックで拡大)
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また、リング状のパーツは、Echo Dotをスマカップ・プラスにしっかり固定するためのものであり、ねじ込み式で脱着ができるようになっている。スマカップ・プラスは、おそらくバッテリー容量を確保するために下半分が上半分よりも広がったフォルムを持ち、これが視覚的な安定感を醸し出している。
▲そして、カップ部分とEcho Dotの隙間にリングをはめて回すとしっかり固定され、傾けたり振動が加わっても接触不良などが起こらないようになる。(クリックで拡大)
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▲(クリックで拡大)
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もちろん、Echo Dotが処理中であることを知らせるブルーのライトもリングを通して確認できる状態にある。
▲さらに、リングは透光性があり、Echo Dotが応答時に光らせるブルーのライトを阻害しない。(クリックで拡大)
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細かいことだが、Echo Dot側の「amazon」のロゴが隠れないように窓が設けられていたりするのは、ブランドに対する敬意を表してのことだろうか。
▲スマカップ・プラスの正面には、電源ボタンと充電量を示すインジケーター、そして、「amazonのロゴが隠れないようにする小窓がある。(クリックで拡大)
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また、スマカップ・プラスを装着した状態で、Echo Dotを外付けスピーカーに有線接続する際に使うオーディオ端子にアクセスするための穴も設けられている。
▲同じく背面には、スマカップ・プラス自体の充電用のmicroUSB端子と外部に電源供給できるUSB端子、そして、Echo Dotのオーディオ端子にアクセスできるようにするための穴が設けられている。(クリックで拡大)
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Echo Dotの底面にも滑り止めのラバー系素材が使われているが、スマカップ・プラスも同様に滑り止めが施されており、やや設置面積も増えて、安定して置けるようになっている。
▲底面には滑り止めがあり、各種認証マークなどが記されている。(クリックで拡大)
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このような製品が登場してくるのは、Echoシリーズのエコシステムが強大なものとなっている証拠でもあり、今後も、アマゾン自身が思いつかなかったようなアクセサリが、同シリーズのために開発される可能性は十分考えられる。AIアシスタントのAlexaの進化とともに、そうしたハードウェア的な拡張も楽しみである。
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